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恋あい気分  作者: ハム子
23/50

触れる体の温もり





〝付き合ってほしい〝





私はその言葉に驚きを隠せなかった。





『あの……

わたしとですか……?』


『うん。

咲坂さんに言ってるよ。』





〔……嬉しいのにどうして言葉が出てこないの……〕





『…もし、今はまだ答えが出ないなら待つから。

だから本気だよ。』





〔……付き合いたい気持ちもあるけど

誰かが邪魔して良い返事ができない……〕





『………先輩すいませんっ…

少しだけお時間もらってもいいですか…。』



『うん。

もちろんだよ。』







その日の帰り、先輩はわたしを家まで送り届けてくれた時に


〝会社でも今まで通りだし、変に気まずくなんてならないでね。〝



そう言ってくれた。

わたしが返事を待たせてしまう側なのにも関わらず

そうゆうとこまで気遣ってくれるのはさすが先輩だなと感じた。





〔てゆうか!!なんなのわたしはっ_| ̄|○……!!

大好きなはずの先輩がわたしに気持ちを伝えてくれるなんてゆう夢にまでみたことが起きたってゆうのに(;_;)

付き合っちゃっても良かったぢゃんかー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾〕




わたしは風呂に入り明日の準備も済ませベッドに入った。

気持ちを落ち着かせようとしたのになぜかあの瞬間より時間が経った今の方がドキドキしてきた。

あの時の先輩の顔がとてつもなくカッコ良かった…















翌日、会社に行くと先輩は言っていた通り

いつもと変わらない対応をしてくれた。



そしてわたしは早速、紗江子に話してみた。







『え?!?嘘?!!

良かったぢゃん!!みんなの憧れの王子がスミレだけのものになるぢゃん!!!』


『さすがに私もビックリしちゃってさ…。』


『いやっ…ビックリってゆうけど…、、、

もちろんオッケーしたんでしょうね?』


『…………(°_°)……(~_~;)……』


『まじで……!?

どうして??……

もしかして椿くん??……』


『ちょっと!なんで椿が出てくるの!』


『オッケーしなかった理由で考えつくとしたら

先輩と椿くんの2人で揺れてるのかな〜と、、。』


『…!そんなわけないぢゃんっ…!

椿はそうゆう対象ぢゃないもんっ…!』


『あっそうなんだ。ふーん。

ぢゃあ先輩にしなよっ!!

先輩の心を掴んだのはスミレなんだからさ!!』





もちろん先輩のことは好き。

ぢゃあ椿は?

どんな存在?

だって出会ったばっかで存在もなにも……

でも先輩に踏み切れなかった理由は

椿の存在がチラつくからなの?…



先輩に返事を待ってもらうっていっても

いつ頃に返事したらいいんだろう。


私の気持ちが完璧にかたまった時がその時なのかな…

でもいつになるか……










『あの…先輩。』


『どうしたの??』


『今、時間大丈夫ですか?…』


『…うん。』






私は休憩時間に人目のつかない場所に先輩を呼んだ。






『私、1日中色々考えてました。

やっぱり先輩のこと

好きです。…』



『…!ホントに…?』



『はい…。

むしろ、前から憧れの存在でした。』



『…ぢゃあ………、』



『でも、……なぜか踏み切れない自分がいるんです。』



『そっか……。』



『気持ちは伝えたいって思って……

先輩にとってはこんな中途半端なこと聞かされても

かえって嫌な思いをするかもと考えたりもしました。

それでも……

言いたくて………』




先輩は黙って聞いてくれていた。

今のわたしは先輩にどう映っているのだろう…

1つ分かる事は、きっと良くは映ってないよね。




『…仮に付き合ってみるっていうのはどうかな?』


『かっ仮ですか?!』


『仮ってゆうと響は良くないけど、簡単に言うとお試し期間みたいな。

それの方がお互いのことをより分かるかなって。

あくまでも咲坂さんさえ良ければの話だけどね。…』


『その…仮といっても普通のカップルのように付き合っていくんですよね??…』


『うん。そうだね。

ただ、手を出すようなことはしないから安心して。』



『………わたしは

その…先輩がいいならよろしくお願いします…。』











こうして私たちは、カップル〔仮〕として付き合ってみることになった。

私としてはあの王子キャラ全開の先輩の口から

仮に付き合ってみるなどという言葉が出てくるなんて思ってもいなかった。

それに今までに仮に付き合ってみたことなんてないしどうゆう展開になっていくのかさえ想像がつかなかった。




紗江子にも話したらだいぶ驚いてたけど、先輩としては

〝スマートなやり方ぢゃないにしても、スミレの気持ちを少しずつでも自分の方へと向けていきたいんぢゃないか〝

って言っていた。


それはわたしの頭の中に他の誰かの存在がいるのではと先輩的には感じているからなのかもしれない……





そしてカップル〔仮〕として付き合っていくことになった日から数日経過したある日のことだった。





『菫さん、

今日夜7時頃、ちょっと出かけない?』


『あっはい。

是非。』


『ぢゃあ場所はあとで!』




そう言うと手を振って仕事へと戻っていった。





この数日の間に、お互いを下の名前で呼び合うようになった。もちろん近くに会社の人がいる場合は今まで通りに呼び合っているけど、それ以外は違う。

わたしの気持ちも前より先輩にまた近づいた感じで

カップル感がでていると思った。





仕事も終わり、わたしは7時になるまでメイクを直したりネットサーフィンをして時間を潰した。




『お待たせ!

ごめんね!遅くなっちゃって。』


『全然大丈夫ですよ!

お疲れ様です!

それより今日はどこに連れて行ってくれるんですか?』


『うーんそれはねえ、絶対に菫さんもまだ行った事がない場所だと思うよ!』


『え?!

どこだろう……!まったく想像つきません…!』





先輩は車に乗ったあとも行き先を教えてくれず、

着くまで秘密といった感じだった。


走らす事会社から20分程経った頃、目の前に今話題の観覧車が目に入ってきた。








『…もしかして!!』


『そう。そのもしかして。』


『でもっ…ここの観覧車、最近雑誌やニュースで取り上げられててチケット取るの何ヶ月も先だって言ってましたよ?!』


『仕事のお得意先の人がこの開発に関わってる人がいて

それで招待してもらって特別なチケットもらったんだ。

ちょうど乗ってみたいってこの前言ってたでしょ。』


『はいっ!

ありがとうございますっ!!』




〔素敵すぎる〜(〃ω〃)!!!〕





私達はそのチケットで他の人達とは違い、並ぶ事なく

すぐ観覧車に乗る事ができた。

なんて最高なチケットなんだ!!





『国内最大級ってだけあって綺麗さもそうだけど

高さも凄いね!』


『ですね!

私、高い所はあんまり好きぢゃないんですけど

観覧車の中から見る景色は好きなんですよね。』


『それは良かった。

俺としてはこの観覧車に乗ったのは俺とが初めてって事だし、それも嬉しいよ。』






だいたいの巨大観覧車は一周あたり20分。

でもこの新しい更に巨大な観覧車は一周あたり30分。

この時間が長いと感じるのか、短いと感じるのかは

そのカップルしだい。


…わたしは……



短く感じる…かな。












『拓人さん…………』



『うん?』



『……呼んでみただけです……。』





わたしはたまにこうしてただ名前を呼ぶ時がある。





『菫……。』



『えっ………』



『……俺も呼んでみただけだよ。

いつもと違うように。』







初めて呼び捨てで呼ばれた………。


なんだろう……


すごく


ドキドキしてしまった…






『わたし、拓人さんの名前を呼ぶようになって

名前を呼ぶ力って大きいなって思うようになったんです。』


『それはどうして?』


『今まで…拓人さんのこと、〝先輩〝って呼んでいたのに

名前で呼ぶようになってから前とは違う気持ちなんです。

前までは…憧れや尊敬が強い存在だったのが

今は男性として…惹かれていくような気持ちが強くなってきたんです…

こうして出掛けたり食事したり

2人きりでDVDを観た時も…

少しずつ心の中で変化があって……。

拓人さんの普段の姿も新鮮だし

まだ1週間と少ししか経ってないのに

一緒に共有する時間て、凄いですよね…。』



『そうだね…。

それは俺も同感だな。

…逆に俺の場合は菫さんみたいに年下の子とか周りに居ないし、妙な年上感出てないかとか歩幅合わせられてるかなとか前よりももっと好意を抱いて欲しい気持ちが強くなったよ…。離れていって欲しくないってゆうか…ね。

俺は意外と臆病なとこあるからさ…こうゆうことに関しては。』




わたしだって臆病だしずるい女でもあります…

それに今だって、先輩のこと好きなのに

まだ答え出せてないんですから…




『拓人さんが臆病になんてなる必要ないです。……』




すると横に座っていた先輩がわたしを抱きしめた。





『あの時…手は出さないって言ったけど

ルール違反だよね…

でも臆病にならないってゆうのはこうゆう事なんだよ…

臆病さを持ち合わせていないと理性を超えて

抱き締めたくなるし…

…男ってこうゆうものだよ……約束したのにごめん』




うかつな私の言葉のせいで先輩の理性を

崩してしまった。

でも…

いつも先輩が私に向けてくれてる愛情へのお返しとして

今のわたしが出来ることは抱き締め返すことが

わたしに出来る最大の事なんぢゃないかと思った。




『菫…って呼んでくれませんか……?

…もう少し…

拓人さんと近づきたいと思いました…。』




先輩はわたしを抱き締めながら頷いた。






そのあと観覧車が終わると

先輩の家へと行った。


先輩の家で一緒にご飯作って一緒に食べて

そのあとはまたDVDを観た。


話の流れで明日は祝日で休みだから泊まることになった。


実は先輩の家に、メイク落としや化粧水、乳液とかを置くようになった。

わたしの私物が部屋にあると思うとそれだけでも

特別な感じがした。



お互いお風呂に入り終わり

同じ寝室の同じベッドで寝る。


先輩にとってはこの状況って生殺しなんだろうなと思いながら横になった。








途中、先輩の暖かい手がわたしの髪の毛を撫でている

心地良さを感じながら私はそのまま眠りについた。





















つづく。








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