先輩と誰か‥
〔そういえば!!
この前会った時、椿にメール届いてたか聞くの忘れてた‥‥(´Д` )!〕
あのあと、ついて来てくれたお礼にってレストランでディナーをご馳走してもらいマンションまで送ってもらった。
〔あの人‥‥絶対モテるよね‥‥(´Д` )〕
わたしは確実にそう思った。
〔モテ男ってだいたい誰にでも優しいからなぁ
(´Д` )‥‥まっどうでもいいけどっ(´Д` )〕
あの斗真くんの事件から5日経とうとしていた。
わたしはいつも通り会社に行き、業務をこなして帰るという毎日過ごしていた。
ただ、今日はいつもと違うことが起きた。
『咲坂くん。
今日、宮原くんが体調不良で休むという連絡を受けたんだがどうしても今日中に彼に渡しておきたい書類があったから君に届けてもらいたいんだ。』
『私がですか!?
‥あの女のわたしでいいんでしょうか‥‥??』
『??別に女も男も関係ないだろう。
書類を届けるだけなんだから。』
『まっまぁそれはそうなんですけど‥なんとなくこうゆうのって同性が行くような気が‥‥
第一、住所も知りませんし‥‥‥』
『住所を書いた紙を渡すからスマホのナビで行ってみてくれ。結構近いから1人でも大丈夫だろう。
それと今日は定時前に帰って構わないからよろしく頼むよ。』
先輩が体調不良で会社を休んだ。
わたしがこの会社に勤めてから初めてだった。
そして部長からの指示で先輩の家へ行くことになった私はなぜか複雑な気持ちでいた。
前に一度、わたしが酔って車で寝落ちしちゃった時
先輩の家で介抱してもらったから部屋へ入るのは初めてぢゃないとしても住所なんて知らなかったし知ってしまっていいんだろうかという気持ちだった。
一度先輩にメッセージをいれておいたほうがいいのかどうしようか迷っていた。
〔前の私ならこんなふうに迷わなかったはずなのに何でメッセージ1つで迷うわけ〜( i _ i )〕
スマホを片手にメッセージを打っていた指を途中で止めて、
結局わたしは連絡しないことにした。
『ねえねえ、スミレはさ宮原先輩と椿くんどっちが好きなわけ!?』
『ちょっとー。
なんでそこに椿の名前が出てくるわけ〜?』
『だってなんだかんだ会ってるしイイ雰囲気に見えるんですけどー?』
社内でランチをしてる時、紗江子からそんな話をされた。
『まぁ‥‥良いヤツとは思うけど今のところは特別な感情なんてないよ!』
『そうなんだ。
ぢゃあ!今まで通り宮原先輩オンリーってことね!』
『うん‥‥。
多分そうっ‥‥!!』
ついこの前までは新人指導係として宮原先輩は常に側に居たけど今は居ない。
それが原因なのかなんなのか前に思っていた感情が少し変化しているような気がしていた。
こんな簡単に感情の変化があるのかと思うと自分の気持ちの浅さにビックリする。
『ぢゃあ気をつけて行って来なよ!
なにか起きたらソッコー教えてよ!』
『いやいや、何にもないって〜!
気をつけて行ってきまーす。』
こうして私達はランチを終え自分達の業務へと戻った。
P.M.19時09分
〔定時前に帰る予定がこの時間‥‥( i _ i )〕
同じ業務をやってた人が今日中にやり直さなきゃいけない重大なミスをおかしてこの状態に‥‥
〔先輩んちに行くっていうのに〜( i _ i )〕
私は急いで帰る準備をして会社を出た。
部長からもらった先輩の家の住所をスマホのナビに打ち込みながら歩いた。
幸いにも近いのでホッとひと安心。
〔私、疲れた顔してるんぢゃ‥‥(´Д` )!?
先輩に会う時はバッチリな状態ぢゃなきゃダメでしょ〜(´Д` )!!〕
そんな事を考えながら電車に乗り、先輩の家の最寄駅に到着。
駅構内の化粧室でメイクと洋服を直して家へと急いだ。
〔先輩んちもわたしのマンションくらい駅近に住んでるんだぁ( ´ ▽ ` )〕
〔えっと‥‥
この辺かなぁ。
ベルメールタワー‥。おしゃれなマンション名。
この前の帰りは全然見てなかったなぁ。〕
歩いて行くと徐々にタワーらしき15階建てくらいのマンションが近くなってきた。
マンション前に着きタワー名を確認するとまさにここだった。
ロビーに入る前にロックを外してもらわなきゃ中には入れないので1505の番号を押した。
〔‥‥先輩、体調悪いから呼び出しのチャイム出てくれるか不安だなあ‥‥。〕
一回目のチャイムが鳴り終わり反応がなかったのでもう一度押そうとした時だった。
『はい‥‥』
〔!?!??〕
『どなたですか‥‥?』
〔どうゆうこと‥‥?!(◎_◎;)〕
『‥あのっ‥‥同じ会社でお世話になってます‥、
咲坂といいます。
‥お渡ししたい書類があってきた次第なのですが‥』
『‥‥‥どうぞ。』
ピッと扉のロックが外れる音がしたのでわたしはロビーへと入った。
〔‥なんなんだろ‥‥
なんか凄い変な気持ちになってる‥‥
わたしはただ書類を届けに来ただけなのに
なんでこんな気持ちなんだろ‥‥〕
エレベーターの中にいる時間は短かった。
15階という最上階にも関わらずあっという間に感じた。
15階に着くと、左手側に1501号室が見えたので
扉を出て右側へと進んでいった。
ネームプレートに、宮原の文字を見つけ
インターホンを鳴らした。
『‥‥はい。』
今度はストレートにドアが開き、ビックリしたわたしは突っ立っていた。
『‥‥わたし、もう帰るんでどうぞ‥』
『えっ‥‥あの‥‥
わたしは書類を渡してもらえれば結構ですので‥』
『‥‥咲坂さんっ
中‥、入っていってよ‥。』
〔あっ‥‥先輩。
熱っぽい顔してる‥‥〕
誰だか分からない女の人は先輩の部屋を無言で出て行った。怒っているようにも見えたし悲しんでいるようにも見えた。
『はい‥
お邪魔します。』
〔‥‥?そういえば‥‥
なんかあの人どこかで見たような気がする‥。
勘違いかな‥?( ´▽`)〕
つづく。




