不思議な気持ち。
季節も12月に入ろうとしていた。
11月の後半には私も全ての仕事を任されるようになり先輩の指導係もなくなった。
職場は同じだから毎日顔は合わせても、前みたいな関わり合いは少なくなってしまった。
自分の成長は嬉しいのに嬉しくないというか、、
複雑だった。
〔‥ていうか椿からの返信がないってどゆこと‥
(´Д` )〕
私が熱が出ていて具合いが悪かった時に送ったはずのメールの返信がいまだないのだ。
お店のパソコンぢゃなく、椿のスマホにメッセージを送ったのを確かめた。
〔返信をくれないような冷たい人ぢゃない気がするし‥‥‥
なにかあったのかな‥‥(・・;)
それともただ単に連絡取るの嫌いな人だったりして‥き(´Д` )〕
なぜかあの人から返信がこないことが気になって仕方がなかった。
わたしは今日仕事帰りにお店に行ってみることにした。
その日宮原先輩は他の社員と外回りに出ていたのでほぼ顔を合わせることがなかった。
朝礼の時とすれ違った時に目が合ってちょっと話しただけ‥。
けどやっぱりかっこ良かった!!
〔てか夕方5時半からお店行ったら早すぎて迷惑かな!?( ;´Д`)
というか何時から営業してるんだっけ‥?
前に先輩と行った時は6時過ぎに行ってやってたから大丈夫かな‥?〕
私はお店に着いたので扉を開け、中へ入った。
すると椿が目の前に現れた。
『おうっいらっしゃい。』
『いらっしゃいましたぁ。
‥‥あれ?いつも受付にいるボーイの子は珍しくお休み??』
『いや、それがあいつと連絡取れなくて。
今日フツーに出勤日でいつもなら早めに来て入り作業してるはずなのにさ‥‥』
椿の表情が曇っていた。
彼が来ていないこともそうだけど、何かあったのか心配しているような感じが凄く伝わってきた。
すると他のボーイの子も現れ、連絡しても呼び出し音は鳴っても出ないと椿に話していた。
『まじか‥。
あいつココの店入ってから遅刻も無断欠勤もなかったのにな‥‥。』
『‥‥そうなんだ‥。
どうしたんだろうね‥‥。わたしも、いつも愛嬌良くてすぐ私の顔と名前も覚えてくれたりして凄くイイ感じの子だなぁと思ってたよ‥』
『俺もあいつの人懐っこいとこが好きでさ。
それでも昔は悪さばっかやってた奴なんだけど今は彼女もいるし家族関係もイイ方だって言ってたんだけど‥。』
『‥‥どこか彼が行きそうな場所とか心当たりはないの??』
『まぁ‥ないわけぢゃないけど‥‥。
‥‥俺とあいつがまだ出会いたての頃に何回か話に出てきたとこだし、あんま率先して行くような場所でもないし‥‥。』
『でも‥今この状況を何とかするには椿にしか出来ない事があるような気がするけど‥』
わたしは自分が言っている事がおせっかいなんぢゃないかと遠慮しながら言った。
『‥‥だよな。
俺もあいつにできる事はしてやりたいしスタッフのみんなも心配してるしな。』
椿は着ていたギャルソンの服を脱ぎ、シャツとスラックスの姿になった。
今出勤中のスタッフに事情説明をし、自分がいない時間帯の責任担当者を決め、店を任せることにした。
『てかスミレも来いよ。』
『‥っえ!わたしも!?』
『俺の背中を押したのはお前だろーがっ。
行くぞ。』
『あっちょっ‥と!』
椿はわたしの返事を聞かないまま、なかば強引にわたしの手を取り自分の車がある隣の駐車場へと向かった。
『確かここからだと1時間くらいかかった気がするんだよな‥。そういや時間平気?今更だけど笑』
『ホント今更な質問っ笑
‥別に私は平気だよ。』
車に乗るとすぐに走り出した。
椿の車は宮原先輩の車とはまた違うイイ香りがした。
〔お兄ちゃんの車もそうだけど男の人って意外と芳香剤とか香水とか好きな人多いよね‥ϵ( 'Θ' )〕
『イイ香りするね、車の中。』
『そおか?‥俺は別にだけど。』
『‥別にって?好きで買ったんぢゃないの??』
『前の彼女がやたら香水好きでそれを車内に勝手につけられただけ。』
〔なんだ‥‥。そうゆうことね〜。〕
『何ヶ月も前に別れてるのに何でこんなに匂ってるのか謎。俺あんま匂いキツイの無理だから困るし。』
〔へぇ‥。結構前に別れてたんだ‥。
椿のお父さんが彼女がコロコロ変わって困るみたいなこと言ってたけど、それは遊び相手の女の子がいるってことね〜‥(´Д` )〕
『そんなこと言っても当時は好きで付き合ってたんでしょう?』
『まぁ‥‥嫌いで付き合うわけはないよね。』
『何がキッカケで別れたのか知らないけど前に付き合ってた人の事悪く言うのは良くないと思うよ。』
〔なーんかイライラするー‥(-_-)〕
『別に悪くなんて言ってなくね??』
『言ってたようなもんです!』
『いやいや‥』
『ヤルことやって色々楽しんでたんだろうしさ!』
〔ヤバ!!!Σ(・□・;)
つい心のモヤモヤが事が口に出てしまったー!
_| ̄|○』
『ごっ‥ごめんなさい‥!!
ひどいこと言って‥。
今の忘れて‥‥。』
私はなぜこんなことを言ってしまったのか自分でもわからなかった。
椿がなにか悪いことしたわけぢゃないのに‥。
『いーよ。別にどう思っても。
事実だしね。』
『事実なの!?』
『あはははっ!冗談だよ冗談。
男は性欲に生きてるわけぢゃないから安心しろって!』
『‥‥安心て‥。別に不安だったわけぢゃないし!
ひどい言い方しちゃった事は本当にごめん‥』
『はいはい。わかったよ。』
〔椿ってわたしの同い年のクセになーんか大人な対応するんだよね‥‥(´Д` )〕
私達は特に関係ないことを話しながら車を走らせていた。
それから45分くらい走らせると、考えてもみない場所に到着した。
『‥‥えっ‥ここって‥』
『‥‥多分ここにいるんぢゃないかと思う。』
それはお寺だった。
つづく。




