急接近!?!
『……どこに…行くんですか…?』
『…咲坂さんが行った事がないとこ…かな。』
〔ちょっ…先輩!?!(◎_◎;)
どうしよ…!わたしが何も考えずに言っちゃったせいで先輩が先輩ぢゃなくなってる!?!(◎_◎;)〕
わたしの頭の中は一気に混乱した。
確かに先輩と何があっても嬉しいけど…
でも今のわたしはそうゆう意味で言ったんぢゃない!
けどそれをいちいち訂正するのもおかしいから
どうしたら……
お酒のせいだと受け流して…………ー
ーー。
〔先輩って…すごくいい香りがする。
いつも会社では柔軟剤の甘い香りがほんのりしてたけどプライベートではシトラスの爽やかな香りをつけてるんだ…。
なんか不思議。あんなに遠い存在だと思ってたのに今こうして2人で出かけて、先輩の香りの違いがわかるまで近距離にいる…。
これ以上近づくことってこの先あるのかな……ー〕
『………?。』
〔……ここは…どこ……?……〕
わたしは先輩といるにも関わらず車の中でまさかの寝落ちしてしまった…
途中までしか記憶がないから絶対そうに違いない。
そしてここは……
〔せんぱいの家?!〕
わたしはそおっとベットから起き上がり辺りを見渡した。
〔この寝室…
普段せんぱいから香るあの甘い匂いがする。
てことはそうだよね。〕
さらにわたしは音を立てないように立ち上がりドアを開けて廊下へ出てみた。
玄関の方を見ると私のパンプスと先輩の革靴があった。その時、ようやく間違いなく先輩の家なんだと思えた。
廊下の先にはリビングがありそこのソファーから足が少し見えた。
そっと近づいてみると無防備な姿で先輩が寝ていた。
〔先輩の寝顔っ!!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
初めて見たしこんな間近で見れるなんて!!
それにスーツ姿ぢゃないこのルームウェアで寝てる姿っ!!!可愛い〜〜♪( ´▽`)〕
わたしは自分の洋服に特に変わりがないことを確認し、先輩とはまだ深い関係になっていなかったことにホッとした。
〔それにしても今何時なんだろ…(*_*)〕
スマホをみると0時を過ぎたとこだった。
〔0時ってことはあのお店を出た時は確か…
9時過ぎてて、車に乗って……
私先輩の家で約3時間も寝ちゃってたってこと!?
Σ(・□・;)なんて図太いオンナだって思われちゃわないか〜( ; ; )〕
わたしは先輩に声をかけて帰るべきか
それとも起こさず帰るべきか
このまま先輩のベットでもう一度寝てしまうか…
♪( ´▽`)
この時間だと終電もあるか微妙だし帰るのも面倒だしまたお兄ちゃんに迎えに来てもらうにしてもあの人家にいなそうだし…
そうこう考えていると先輩がモゾモゾと動き出した。
〔どうしよ!!(;゜0゜)
このままこの位置にいていいものか!!…〕
『あ…咲坂さん具合いはどう?』
『…えっと私はいま全然大丈夫です!…
というより…すいません…先輩のお宅にお邪魔させてもらっていたあげくにそのまま寝てしまっていて…』
『俺は全然平気。
むしろ咲坂さんだいぶ酔いがまわっちゃってたみたいで辛そうだったから。』
先輩は起き上がり、冷蔵庫から取り出したお水を渡してくれた。
『先輩…色々ありがとうございます。』
『いいっていいって。
…それより俺の服で良ければ部屋着、着る?…
その格好ぢゃリラックスできないでしょ…?』
『あっ…はいっ!
ありがとうございます!…』
私がスカートだから気を利かせてくれた。
わたしは先輩から部屋着を受け取り先輩の部屋で着替えた。
〔やっぱり男の人っておっきいよね〜(゜0゜)
先輩はスレンダーだと思ってたけど身長があったりすると割とこのくらいになるんだぁ。〕
それから私達はソファーに座り飲み物を飲みながら話し始めた。
『あの…。
先輩に聞きたいことがあるんですけど…、いいですか?』
『もしかして、前の彼女のこと?』
『あっ…はい…。
…無理しないで下さい!嫌なものは嫌で話す必要ありませんから!』
『別れたこと社内で噂になってるって仲良い同期のヤツが言ってたから咲坂さんの耳にも入ってるかなとは思ってたんだよね。……前の彼女とは
…お互いの為に必要な別れだったんだ。』
『必要な…別れですか……?』
『そう。……ある時彼女が、
〝あなたと居ると自分を出せない。本当の自分を出したら嫌われるんぢゃないかっていつも怖くなる。
私のこと好きなのか不安になるって。』
『……よっぽど不安だったんですかね…』
『…それ言われたのが付き合って1年過ぎた頃に言われてそんなの俺からしたら、ぢゃあ今日までの彼女は一体何だったんだろうって思ってさ……。』
でも先輩も前の彼女もお互いにちゃんと好き同士だったんですよって言いたい気持ちを今は抑えた。
先輩の話を続けて聞きたかったから。
『俺って、昔から女の子と付き合うと本音を話しにくいって言われたりして
俺はそんなに理解力のない、包容力のない、器の小さい男なのかって思った時もあってさ。
俺の何が女の子にそうゆう気持ちにさせちゃうのかわからないけど、もうそれは仕方ないなって…。』
『…仕方なくなんてないです!
話して下さい。…ー
聞きたいです。
もっと先輩の気持ちを。』
『……咲坂さん…。』
『…確かに先輩は近寄りがたい感じはありますし
それに嫌われちゃうかもって思う気持ちもわかる気もちょっとします。
でも…、この前メールでやり取りした時先輩の違う一面を知れた気がしたんです。
あと先輩の笑顔や言動は本当に素敵です。
きっとわたしが毎日仕事を頑張れてるのは先輩という存在のお陰です。』
『…それは俺も同じだよ。
咲坂さんは社内でも男女ともに好感度が高くて咲坂さんファン多いの知ってる?
咲坂さんの教育担当って決まった時は本当に緊張してたよ。
…俺が今こうして自分のこと話せてるのも相手が咲坂さんだからだし。仲良い男友達とか以外には中々話しにくい事も咲坂さんとならわかち合える気がするってゆうか…。』
〔…なんかわたしプチ告白してないか…(; ̄O ̄)
好きですアピールになってないかー(◎_◎;)笑〕
『…俺の方が5つも年が上なのに変だよね!…
なんなんだろうねっ…。』
『わたしにとっては先輩はやっぱり5つ上のすごく頼れる先輩です!
…でも時に、年齢や性別が関係ないと感じることも中にはあるのかなって私は思います。』
そのあと先輩は今までのことを私が聞けば色々話してくれた。
彼女との出会い、付き合うようになったキッカケ、
半年間同棲してたっていう話…。
わたしも聞いたとこでなんの得にもならないし
ただズキズキ胸が痛くなるだけなのに…
なのに聞いてしまう自分がいた…。
『もうこんな時間だね…。
あれからもう3時間くらい経ったんだね。』
『…本当ですね!
なんかあっという間すぎて今ビックリしました!
……あの…、このまま先輩の家に泊まってしまってもいいんですか?』
『もちろんだよ。
俺はソファーで寝るから寝室使って。
風呂もなんでも自由に使っていいからゆっくり休んでっ。』
『ありがとうございますっ…!』
私は酔いも覚めたのでお風呂に入らせてもらい身も心もサッパリして出た。
わたしがお風呂から出た時にはもう先輩は寝ていた。
先輩とは本当になにもなかったけど、
これで良かったんだ。
この先になにかが起こったらそれは嬉しいから
その時まで楽しみにしておこうと思った。
わたしは寝室にあった毛布を寝ている先輩にかけて
先輩の寝顔を見て、部屋に戻り眠りについた。
つづく。




