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夢喰いバクラ  作者: 勝田瑠衣
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夢喰いバクラ 主な登場人物

夜行芭玖騾(やこうばくら)


本作の主人公。鬼になれない鬼。

容姿は高校生くらいの少女。格好は主に和服。髪は日本人らしく黒で、前髪を綺麗に切        り揃え、長さは、彼女の高貴な女性のイメージから、太腿まである。ここまでなら日本        人形や大和撫子で片付くのだが、頭には鬼である証拠の、親指大の角が2本生えてい         る。彼女は人間の心を読み、また、人間の精神を食らう。その食事の手段は、眠った人間の夢を吸い取り、酒や水に混ぜて新たに酒を作り出して飲む、というもの。

        

彼女は眠った人間から夢を吸い取るため、『夢見屋』という変わった店を経営してい         る。客がすることといえば、彼女に促されるがままに、ベッドに横になって眠るだけ。料金は一切取らない。部屋の空気には睡眠ガスが含まれており、芭玖騾と話しているうちにいつの間にか客は眠ってしまう、という仕組みになっている。

客が眠ると芭玖騾は客の頭を中心に撫でる。この時に夢を手から吸い取り、場合によっては客の夢の中に潜り込んで、助言を与えたり、悪夢に変えて永遠に目覚めないようにするなど、何かしらの行為を行っている。行為は客によって変わる。

        

彼女が鬼に戻れるのは左腕のみ。鬼の腕と化すと、その腕の太さは彼女の胴体を容易く        上回り、長さは彼女の身長の2倍ほどになる。


最近は人間文化に興味を持つようになり、和服以外に、外見相応の服を着るようになった。そのバリエーションは上品なお嬢様系から、囚人服、過激なギャルの格好、露出の多い服装など、多岐に渡る。




黒兎麗花(くろうれいか)


金髪蒼眼、肌は白い。おまけに髪型はツインテールなので、世間からはよく、ヨーロパから来た、日本の文化に興味を持つ留学生に見られる。しかし生まれは日本で、日本語以外は喋れない。日本語がうまいね、と褒めるといじける。

服装は芭玖騾と違って様々だが、アリス風の衣装を好む。また、スカート以外は絶対に穿かない。和服は素直に着るが、ズボンは穿かない。穿かせようとすると、鼓膜が破れるほどの音量で喚き散らし、泣きじゃくる、という本人談。ともあれ、付き合いの長い芭玖騾ですら、彼女のズボン姿は見たことがない。

見た目は中学生くらいの小さな女の子だが、彼女も芭玖騾同様、鬼である。


芭玖騾とは古い仲で、かつては親分と家来の関係にあった(芭玖騾が親分、麗華は家来)。

今はその関係はほとんどなくなっているが、芭玖騾は彼女に、「お姉さま」と呼ばせている。特に意味はなく、ただの芭玖騾の趣味。

        

彼女は花と動物と拷問を好み、彼女が殺した人間の残骸は大抵、顔による身元判明は不可能となっている。また、必ず遺体には花が添えられている。ただし、その花は決して『お供え物』の意味はない。


彼女は様々な動物に化けることができ、また、動物と感覚を共有することができる。そのため、1つの街で起きている出来事をすべて、カラスや野良猫などを介して知ることが出来る。

また、能力は他に、右腕を飛ばすことができる。飛んでいる腕は彼女の脳で制御可能。        

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