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我が心のままに  作者: 通りすがりのバッタ男
1/3

プロローグ:残骸

久々の作品です。

全てを失ったものにしかこの感情はわからないであろう。

私は・・・心をとった。

全てを捨て、同族を裏切り、そしててに入れた。

優しさ、痛み、悲しみ、


そして愛を。


膝間づく異形の姿。

人間の形をしているそれの体表は超高度な金属で形成され不気味に黒光りしている。トゲにより鋭利なボディ、赤いセンサーアイ、そして両手の武器。

スタンガンのような刺股の突起物からは時折バチバチと青白い電撃が飛び散る。

下げた顔を上げると前方後方から迫り来る無数の軍勢があった。

ゆうに2000は超えている数であろう。

風貌形はまさにそれと同じだ。

同型のそれらは体制を立て直すそれに銃口を向けた。

『・・・・・やる気か・・・・。』

バチバチという破裂音が次第に大きくなる。

構えた武器から大量の稲妻が漏れ出す。いまにも稲妻は全てを飲み込もうと、壊そうと、腹を空かせたワニのごとく大きな牙だらけの口を開いているようだった。


静かに、時が止まったかに見えた・・・・。


バン!!

一体の銃撃に反応するかのように一斉に発射される。

大量の火花と煙があたり一体を包み込んで行く。ピリピリと喉と鼻が痺れるような感覚がくる。

少しずつ煙が晴れる、

あと少しで視界が広がるかに思えた直前煙の最前列のそれらが次々に爆発を始めた。

「hgdjdじぇkdkdbslsbdksksjsks。」

奇妙な機械音声が発せられる。

そして両手に稲妻を抱えたやつの変わらぬはずのその表情が・・・不敵に笑っているかのように見えた。

奴は一瞬の隙をついて飛び込んだ。

前段を発射してしまった軍勢は弾の補充に夢中で普通ならば追いつくはずのそれの動きに反応が遅れる、懐に飛び込まれた一体は不意に回し蹴りを食らった。

ガシャン、という金属の割れる鈍い音と共に右腕と下半身が尋常でないほどに吹っ飛ぶ。

吹っ飛んだ金属の塊は後続を吹っ飛ばしながら流星のように激突して行く。

痙攣を起こしたようにこちらをみながら指を差す一体に近づいて行く。

『ガガガ・・・・ギィ・・ザ・・・マ・・・・。』

『消えろ。』

一点の迷いも見せずにその頭を踏み潰した。

焦げたコードの匂いが漂う。

ふと我に返ると後ろから3体ほどのそれが取り押さえにかかる。

不意をつかれ身動きがとれなくなると前方から腹にめがけて重みを感じる。

一体は動けなくなったのをつき殴りにかかったのだ。

間髪入れずに殴り続ける。日々が入りその間から燃料と思しき液体が染み出てくる。

もう一発入れようかと振り上げたその時取り押さえたもの達が輝き出す。

体内から電気を放出しているのであった。

そして、殴りかかった拳を受け止め一気に握りつぶした。

そしてもう一方の腕が怯む影の腹部を貫いた。

もたれかかって動きを止めた残骸を後ろから近づく軍勢に投げ飛ばす。

その直前粘着生の時限爆弾をつけていた。敵ごと後ろに飛ばされると同時に周りを巻き込んで大爆発を起こす。

『あと1850と言ったところか。』

素早い動きでそれは飛びかかる。

攻撃をかわし反動で拳を当てて行く。だが敵は“機械”、怯むということを知らないのだ。

だがそれは同じ。

どちらも機械だ。

たった一人か、それ以上かの違いだけだ。

倒しても倒しても這い出てくるそれらをなぎ倒す黒い影。

闇夜の砂丘もついに日差しが見え出した。

青黒い空が少しずつ明るく照らされて行く・・・・、どれだけ戦ったであろうか・・・。

だが目の前にはまだ敵がいる。

前ぽの的に見とれたその時、右から来たそれに気づかなかった。

勢い良く振り落とされる手刀、それが右腕を切り落とす。

『ぐっ・・・貴様!!』

振り落とした腕の反動で動けぬ敵の一体の頭を回し蹴りでぶっ飛ばした。

ふと遠くをみた、そこには歩きながら進撃してくる無数の影があった。

『・・・・・・ガラクタどもが・・・。』

その背中が・・・寂しく・・・だけども満足げに見えた。



夕暮れ時

夕日に照らされる砂丘。

至る場所から煙と炎が吹き上がり自衛隊の戦車とヘリが周りを囲んでいた。

その残骸の中心にそれはいた。

ボロボロになり両腕を失ってそのまま機能を停止した姿があった。

その残骸に近づく2人の影があった。

「こんなにボロボロになっちゃって。」

一人の女がその亡骸を抱きしめる。

もう一人の男がその傷だらけの頭を撫でる。

「本当に最後まで・・・、無茶ばっかだったな。」

その笑顔の目に涙が溢れていた。

「最後くらい綺麗にしてあげないとね。」

女は胸当たりをハンカチで拭き始めた。

すると女は何かに気づいて笑い出す、

大粒の涙を流しながら・・・・・・・。


「やっぱり名前・・・あったじゃん・・・本当に機械なのに・・・・バカだったね。」


その胸には期待番号があった。


SRVX-634PV

ブレイカー



ついにこの機械は心を知ることができたのだ。


つづく



書き方完全に忘れたw

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