第十一章:奴隷解放と新天地
和平条約締結から、2週間後。
リベラ王宮の大会議室。
タイシ、国王、宰相、そして帝国の使者マルクス・フラビウスが対峙していた。
魔法通信で、同盟国の指導者たちも参加していた。
タイシは、帝国側に新しい提案を示した。
「マルクス殿」
「戦後賠償について、改めて提案があります」
マルクスは、緊張した表情で答えた。
「何でしょうか、タイシ殿」
タイシは、書類を取り出した。
「当初の賠償金5,000万金貨」
「これを、別の形で受け取りたい」
マルクスは、尋ねた。
「別の形、とは?」
タイシは、真剣な表情で言った。
「帝国の奴隷、720万人」
「全員を、リベラ共和国に無償譲渡していただきたい」
マルクスは、驚愕した。
「奴隷を!?」
「720万人全員を!?」
タイシは、頷いた。
「はい」
「我々は、彼らを自由民として受け入れます」
「そして、新しい生活を提供します」
マルクスは、しばらく沈黙した。
そして、言った。
「タイシ殿」
「それは…帝国にとって、大きな損失です」
「奴隷は、帝国経済の根幹ですから」
タイシは、答えた。
「分かっています」
「だからこそ、こう提案します」
タイシは、次のページを開いた。
「奴隷720万人の代わりに」
「我々は帝国に、以下を提供します」
**【リベラからの支援内容】**
1. **食料支援**
- 年間300万トンの穀物を、5年間無償提供
- 総額:1億5,000万金貨相当
2. **農業技術支援**
- 改良種子の提供
- 灌漑技術の指導
- ゴーレム農機の貸与(1万台)
- 農業指導員の派遣(1,000名、5年間)
3. **工業技術支援**
- 製鉄技術の提供
- 繊維工業技術の提供
- 基礎工作機械の提供(5,000台)
4. **インフラ支援**
- 道路建設(1,000キロメートル)
- 橋梁建設(100カ所)
- 灌漑水路建設(500キロメートル)
5. **教育支援**
- 学校建設(1,000校)
- 教師の派遣(5,000名、10年間)
- 教科書の無償提供
**総額:3億金貨相当**
マルクスは、目を見開いた。
「3億金貨!?」
「当初の賠償金の6倍!?」
タイシは、頷いた。
「はい」
「奴隷を手放すことは、確かに帝国にとって損失です」
「しかし、この支援があれば」
「帝国は、奴隷なしでも経済を成り立たせることができます」
「むしろ、今より豊かになれます」
マルクスは、考え込んだ。
「しかし…」
「皇帝陛下が、承認するかどうか」
タイシは、言った。
「帝国に帰って、皇帝陛下に伝えてください」
「これは、帝国にとってもチャンスです」
「奴隷制度という、非人道的な制度から脱却し」
「近代的な国家に生まれ変わる、チャンスです」
マルクスは、頷いた。
「分かりました」
「すぐに帝国に戻り、皇帝陛下に報告します」
---
1週間後。
帝国からの返答が届いた。
マルクスが、再びリベラを訪れた。
謁見の間。
マルクスは、皇帝の親書を読み上げた。
「リベラ共和国国王陛下、および宰相タイシ殿へ」
「貴国の提案を、熟考いたしました」
「奴隷720万人の無償譲渡」
「そして、3億金貨相当の支援」
「この取引を、我が帝国は受け入れます」
「ただし、条件があります」
タイシは、尋ねた。
「条件とは?」
マルクスは、続けた。
「奴隷の引き渡しは、段階的に行います」
「1年目:200万人」
「2年目:200万人」
「3年目:200万人」
「4年目:120万人」
「計4年間で、全員を引き渡します」
「これは、帝国経済の急激な変化を避けるためです」
タイシは、頷いた。
「承知しました」
「段階的な引き渡し、了承します」
マルクスは、安堵した。
「ありがとうございます」
「では、1ヶ月後」
「最初の200万人を、国境まで連れてきます」
タイシは、立ち上がった。
「マルクス殿」
「歴史的な決断です」
「帝国は、今日から変わります」
マルクスは、微笑んだ。
「タイシ殿」
「あなたのおかげです」
---
同日、午後。
リベラ王宮の会議室。
タイシは、緊急会議を招集した。
「皆様」
「帝国から、720万人の奴隷を受け入れることになりました」
「1ヶ月後、最初の200万人が到着します」
全員が、緊張した。
宰相が、尋ねた。
「タイシ」
「200万人を、どこに住まわせるつもりだ?」
「リベラの人口は500万人」
「その5分の2が、一度に来る」
タイシは、地図を広げた。
「ここです」
タイシが指したのは、リベラ南部の広大な平原だった。
「南部大平原」
「面積:1万平方キロメートル」
「現在、ほとんど未開発です」
「ここに、帝国移民村を建設します」
国王が、言った。
「1万平方キロメートル」
「だが、そこを1ヶ月で開発するのは、不可能だぞ」
タイシは、微笑んだ。
「陛下」
「私には、魔法があります」
「そして、ゴーレムがあります」
「1ヶ月で、十分に間に合います」
---
翌日。
南部大平原。
タイシは、エドガー、リカルド、そして1,000体のゴーレムを連れてきていた。
タイシは、大平原を見渡した。
見渡す限り、草原。
木も、建物も、何もない。
ただ、広大な大地が広がっているだけ。
「ここに、200万人が住む街を作る」
タイシは、深呼吸した。
そして、両手を地面に向けた。
「土魔法」
「大地変革!!!」
その瞬間。
大地が、動き始めた。
「ゴゴゴゴゴ!!!」
地面が隆起した。
平らな土地が、整地されていく。
道路が、形成されていく。
区画が、整理されていく。
タイシは、魔力を注ぎ続けた。
1時間後。
1万平方キロメートルの大平原が、完全に整地された。
碁盤の目のような道路。
整然とした区画。
まるで、巨大な都市計画図のように。
エドガーは、呆然とした。
「これは…」
「信じられない」
「1時間で、これだけの整地を」
タイシは、次の魔法を使った。
「水魔法」
「地下水脈創造!!!」
地下深くに、水脈が形成された。
そして、各区画に、井戸が現れた。
数千の井戸。
全てから、清らかな水が湧き出た。
タイシは、さらに続けた。
「土魔法」
「住居建設!!!」
地面から、家が生えてきた。
いや、正確には
土と石が形を変え、家になった。
1軒、10軒、100軒、1,000軒。
瞬く間に、家が建っていく。
全て、同じ設計。
1軒当たり、4部屋。
リビング、寝室2つ、キッチン。
広さは、60平方メートル。
5人家族が暮らせる大きさ。
2時間後。
40万軒の家が、完成した。
タイシは、膝をついた。
「はぁ…はぁ…」
「大規模魔法は、やはり疲れる」
エドガーが、タイシを支えた。
「タイシ様!」
「無理をしないでください!」
タイシは、微笑んだ。
「大丈夫だ」
「まだ、半分も魔力を使っていない」
タイシは、立ち上がった。
そして、ゴーレムたちに命令した。
「ゴーレム隊!」
「各住居に、家具を設置しろ!」
「ベッド、テーブル、椅子、食器!」
「全て、標準規格で!」
1,000体のゴーレムが、一斉に動き出した。
ゴーレムたちは、倉庫から家具を運んできた。
そして、各家に設置していく。
効率的に。
正確に。
休むことなく。
3日後。
40万軒の家に、全ての家具が設置された。
タイシは、次の作業に移った。
「土魔法」
「農地開発!!!」
家々の周囲に、農地が形成された。
1軒当たり、0.5ヘクタール。
合計、20万ヘクタール。
肥沃な土壌。
完璧な排水。
そして、灌漑用水路。
タイシは、続けた。
「これで、各家族は自給自足できる」
「さらに」
タイシは、中央部に巨大な広場を作った。
「共有施設を建設する」
タイシは、魔法で建物を作り始めた。
**【共有施設】**
1. **市場**
- 規模:100ヘクタール
- 店舗数:1,000店
2. **学校**
- 数:200校
- 収容人数:40万人
3. **病院**
- 数:50病院
- ベッド数:5万床
4. **公共浴場**
- 数:100カ所
- 収容人数:各500人
5. **図書館**
- 数:20館
- 蔵書:各10万冊
6. **役所**
- 数:10カ所
- 職員:各100名
7. **警察署**
- 数:50カ所
- 警官:各50名
1週間後。
全ての施設が完成した。
タイシは、完成した移民村を見渡した。
40万軒の家。
碁盤の目の道路。
整然とした農地。
充実した共有施設。
「これで、200万人を受け入れられる」
エドガーが、言った。
「タイシ様」
「これは、奇跡です」
「1週間で、巨大都市を作り上げた」
タイシは、微笑んだ。
「これが、魔法の力だ」
「そして」
タイシは、ゴーレムたちを見た。
「ゴーレムの力だ」
---
3週間後。
南部大平原は、完全に変貌していた。
巨大な移民村。
いや、もはや都市と呼べる規模。
名前は、「新生市」と名付けられた。
そして、その日。
帝国国境。
200万人の元奴隷たちが、国境を越えてきた。
彼らは、皆、痩せていた。
ボロボロの服を着ていた。
目には、絶望が宿っていた。
だが、リベラの兵士たちは、彼らを優しく迎えた。
「ようこそ、リベラ共和国へ」
「あなたたちは、もう奴隷ではありません」
「自由民です」
元奴隷たちは、信じられない様子だった。
「本当に…自由なのか?」
「もう、鞭で打たれないのか?」
兵士は、頷いた。
「はい」
「ここは、リベラ共和国」
「全ての人が平等に暮らせる国です」
元奴隷たちは、涙を流した。
「ありがとう…」
「ありがとうございます…」
---
200万人の元奴隷たちは、馬車と徒歩で、新生市に移動した。
移動には、3日かかった。
そして、新生市に到着した時
彼らは、目を疑った。
「これは…」
「夢か?」
目の前には、整然とした街。
綺麗な家々。
広い道路。
緑豊かな農地。
タイシは、新生市の入口で、彼らを待っていた。
マイクを使って、演説した。
「皆さん!」
「ようこそ、新生市へ!」
「私は、リベラ共和国宰相、タイシです!」
200万人が、タイシを見た。
タイシは、続けた。
「皆さんは、長い間、奴隷として苦しんできました」
「だが、もうその日々は終わりました!」
「ここから、新しい人生が始まります!」
「この新生市には、40万軒の家があります!」
「各家族に、1軒ずつ、無償で提供します!」
「家具も、全て揃っています!」
「そして、各家には農地があります!」
「0.5ヘクタールの肥沃な農地です!」
「皆さんは、そこで農業をして、生活できます!」
200万人が、どよめいた。
「家が…もらえる?」
「農地も?」
「無償で?」
タイシは、頷いた。
「はい!」
「全て無償です!」
「さらに、最初の1年間は!」
「食料も、種も、農具も、全て無償で提供します!」
「学校も、病院も、全て無料です!」
「皆さんは、安心して生活できます!」
200万人が、歓声を上げた。
「ありがとうございます!」
「タイシ様!」
「タイシ様!!!」
タイシは、微笑んだ。
「さあ、各自の家に向かってください!」
「係員が、案内します!」
---
1週間後。
新生市は、活気に満ちていた。
200万人の元奴隷たちは、新しい生活を始めていた。
農地を耕す者。
市場で買い物をする者。
学校に通う子供たち。
病院で治療を受ける者。
全員が、笑顔だった。
タイシは、新生市を視察していた。
そして、ある家族に話しかけた。
父親、母親、子供3人の家族。
「こんにちは」
父親は、驚いて頭を下げた。
「タイシ様!?」
「こんな私たちに、お声をかけてくださるなんて!」
タイシは、微笑んだ。
「どうですか、新しい生活は?」
母親が、涙ながらに答えた。
「夢のようです」
「こんな素敵な家に住めて」
「毎日、お腹いっぱい食べられて」
「子供たちも、学校に通えて」
「本当に、夢のようです」
子供たちも、言った。
「タイシ様、ありがとう!」
「学校、楽しいです!」
「友達もできました!」
タイシは、子供たちの頭を撫でた。
「良かった」
「これからも、頑張ってね」
父親が、言った。
「タイシ様」
「私たち、一生懸命働きます」
「この恩を、絶対に忘れません」
タイシは、答えた。
「恩を返そうと思わなくていいです」
「ただ、幸せに生きてください」
「それが、私の願いです」
---
3ヶ月後。
リベラ王宮の会議室。
タイシは、最新の報告をしていた。
「新生市の状況報告です」
「人口:200万人」
「全員が定住し、農業を開始しました」
「今年の収穫予想:小麦50万トン」
「自給自足が、ほぼ達成できる見込みです」
国王が、言った。
「素晴らしい」
「わずか3ヶ月で、ここまで」
タイシは、続けた。
「さらに、新生市の住民たちは」
「リベラの技術を、急速に習得しています」
「ゴーレムの操作方法」
「改良農法」
「読み書き」
「帝国では識字率15%でしたが」
「新生市では、すでに50%に達しています」
宰相が、感心した。
「3ヶ月で、識字率50%」
「教育の成果だな」
タイシは、頷いた。
「はい」
「そして、来月」
「第二陣の200万人が到着します」
「第二の移民村を、建設します」
---
同じ頃。
グランディア帝国。
皇帝ガイウス・マグヌスは、報告を受けていた。
「陛下」
「奴隷200万人を、リベラに引き渡しました」
「そして、リベラからの支援物資が、到着しました」
「穀物100万トン」
「改良種子10万トン」
「ゴーレム農機5,000台」
ガイウスは、頷いた。
「よくやった」
「それで、国内の状況は?」
官僚が、報告した。
「奴隷200万人がいなくなったことで」
「一時的に、生産が落ちました」
「しかし、リベラからの食料支援で、食料不足は解消しています」
「そして」
官僚は、続けた。
「奴隷がいなくなったことで」
「自由民の雇用が増えました」
「失業率が、25%から20%に下がりました」
ガイウスは、驚いた。
「本当か?」
「奴隷がいなくなって、雇用が増えた?」
官僚は、頷いた。
「はい」
「奴隷は無償で働かされていたため」
「自由民を雇う必要がありませんでした」
「しかし、奴隷がいなくなり」
「農場主たちは、自由民を雇わざるを得なくなりました」
「給料を払って」
ガイウスは、考え込んだ。
「なるほど」
「奴隷制度は、自由民の雇用を奪っていたのか」
官僚が、続けた。
「さらに、リベラの農業技術を導入したことで」
「生産性が20%向上しました」
「奴隷がいなくても、以前と同じ量が生産できます」
ガイウスは、微笑んだ。
「タイシという男」
「恐るべき知恵者だ」
「我々に、奴隷なしでも国が成り立つことを」
「証明して見せた」
---
6ヶ月後。
リベラ共和国。
第二の移民村「希望市」が完成していた。
そして、第二陣の200万人が到着した。
彼らも、新生市の住民と同じように、歓迎された。
タイシは、再び演説した。
「皆さん!」
「ようこそ、希望市へ!」
「ここで、新しい人生を始めてください!」
1年後。
第三の移民村「自由市」が完成。
第三陣の200万人が到着。
2年後。
第四の移民村「平和市」が完成。
最後の120万人が到着。
---
**【リベラ共和国・最新情報(戦争終結2年後)】**
**人口統計:**
- 元々の人口:500万人
- リベラ本土自然増加:+50万人(出生率年間5%)
- 帝国からの移民:720万人
- 総人口:**1,270万人**
**人口構成:**
- リベラ本土:550万人(元500万人+自然増加50万人)
- 新生市:200万人
- 希望市:200万人
- 自由市:200万人
- 平和市:120万人
**経済:**
- GDP:15億金貨/年(戦前の3倍)
- 一人当たりGDP:118金貨/年
- 貧困率:3%(38万人)
- 失業率:2%(25万人)
**農業生産:**
- 穀物生産:1,500万トン/年(戦前の3倍)
- 食料自給率:150%(輸出可能)
- 主要輸出先:帝国、サウザン連邦
**工業生産:**
- ゴーレム生産台数:年間10万台
- 鉄鋼生産:年間100万トン
- 繊維生産:年間500万メートル
**インフラ:**
- 道路総延長:5万キロメートル
- 鉄道総延長:5,000キロメートル(新規)
- 橋梁数:1,000カ所
**教育:**
- 学校数:2,000校
- 識字率:98%(移民を含む全体)
- 大学数:10校(戦前5校)
**医療:**
- 病院数:200病院
- 医師数:5,000名
- 平均寿命:75歳
**軍事:**
- 兵力:15万人(戦前10万人)
- 戦闘ゴーレム:2万体
- 防衛費:1億5,000万金貨/年(GDP比10%)
**治安:**
- 犯罪率:3件/1,000人
- 警察官数:2万人
**幸福度調査:**
- 非常に幸せ:60%
- まあ幸せ:35%
- 普通:4%
- 不幸:1%
---
**【グランディア帝国・最新情報(戦争終結2年後)】**
**人口統計:**
- 元々の人口:3,000万人
- 奴隷の移民:-720万人
- 総人口:**2,280万人**
**人口構成:**
- 貴族・支配層:30万人(1.3%)
- 自由民:2,250万人(98.7%)
- 奴隷:0人(完全廃止)
**経済:**
- GDP:2億4,000万金貨/年(戦前の2倍)
- 一人当たりGDP:10.5金貨/年(戦前の2.6倍)
- 貧困率:45%(戦前70%から大幅改善)
- 失業率:15%(戦前25%から改善)
**農業生産:**
- 穀物生産:1,080万トン/年(戦前の1.2倍)
- リベラ技術導入により生産性20%向上
- 食料自給率:90%(リベラからの輸入で補完)
**工業生産:**
- リベラ技術導入により30%増加
- 鉄鋼生産:年間30万トン(戦前20万トン)
- 繊維生産:年間200万メートル(戦前150万トン)
**社会改革:**
- 奴隷制度:完全廃止
- 最低賃金制度:導入
- 労働時間規制:1日10時間まで
- 休日制度:週1日
**教育:**
- 学校数:1,000校(リベラ支援で建設)
- 識字率:35%(戦前15%から大幅向上)
- 教育の無償化:初等教育のみ実施
**医療:**
- 病院数:100病院(リベラ支援で建設)
- 平均寿命:58歳(戦前55歳から微増)
**治安:**
- 犯罪率:30件/1,000人(戦前50件から改善)
- 秘密警察:5万人に削減(戦前10万人)
**軍事:**
- 兵力:30万人(戦前50万人から削減)
- 軍事費:4,800万金貨/年(変わらず)
- 軍事費のGDP比:20%(戦前40%から半減)
**リベラとの関係:**
- 食料輸入:年間120万トン
- 技術支援:継続中
- 貿易額:年間5,000万金貨
- 関係:良好
**国民の評価:**
- 奴隷制度廃止への支持:60%
- リベラへの好感度:55%
- 改革への期待:70%
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タイシは、報告書をまとめた。
そして、国王に提出した。
「陛下」
「帝国からの720万人の移民受け入れ」
「そして、帝国への支援」
「全て、成功しました」
国王は、報告書を読んだ。
そして、微笑んだ。
「タイシ」
「お前のおかげで、リベラは大きく発展した」
「人口は2.4倍」
「GDPは3倍」
「そして、帝国も改善した」
「素晴らしい成果だ」
タイシは、頭を下げた。
「ありがとうございます」
「ですが、まだ終わりではありません」
「帝国の貧困率は、まだ45%です」
「失業率も15%」
「これからも、支援を続けます」
国王は、頷いた。
「そうだな」
「お前の夢は、全ての人が幸せになる世界だったな」
タイシは、微笑んだ。
「はい」
「その夢に、一歩近づきました」
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