第六章:第二次改革
タイシは、22歳になる直前だった。
リベラ共和国は、大きく発展していた。
GDP:2,500万金貨
人口:580万人
識字率:80%
貧困率:8%
第一次改革は、成功した。
だが、タイシには次の目標があった。
*より深い改革*
*社会の根本を変える改革*
*それが、第二次改革だ*
タイシは、議会で演説した。
「議員の皆さん」
「第一次改革は、成功しました」
「貧困率は、8%まで下がりました」
「識字率は、80%まで上がりました」
「ですが」
タイシは、真剣な表情になった。
「まだ、不十分です」
「労働者の権利は、十分に保護されていません」
「環境も、破壊が進んでいます」
「社会保障も、不完全です」
「そこで」
タイシは、資料を配布した。
「第二次改革を提案します」
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**【第二次改革の内容】**
**1. 労働法の制定**
- 労働時間:1日8時間、週6日(48時間)
- 残業代:通常賃金の1.5倍
- 有給休暇:年間20日
- 産休・育休:合計6ヶ月(給与80%保障)
- 最低賃金:月50金貨
- 児童労働の禁止(14歳未満)
**2. 環境保護法の制定**
- 森林伐採の制限
- 河川・海洋汚染の禁止
- 野生動物保護区の設定
- 違反企業への罰則
**3. 社会保障制度の確立**
- 老齢年金(65歳から)
- 障害年金
- 失業保険(6ヶ月間)
- 医療保険(全額国負担)
- 生活保護(最低限の生活保障)
**4. 教育の完全無償化**
- 大学まで無償
- 教科書・文房具も無償
- 給食も無償
議員たちは、驚愕した。
「これは...野心的すぎる」
「財源は、どうするのですか?」
タイシは、答えた。
「財源は、3つ」
「第一に、経済成長による税収増」
「第二に、富裕層への増税」
「第三に、軍事費の削減」
保守派の議員が、反対した。
「軍事費の削減は、危険です!」
「国防が弱くなります!」
タイシは、答えた。
「我々には、友好国がいます」
「ノーザン、サウザン、イースタン」
「もし脅威があれば、共に戦います」
「そして、何より」
タイシは、力強く言った。
「最強の防衛は、平和外交です」
「戦争を起こさないことが」
「最高の国防です」
議員たちは、納得した。
議論の末、第二次改革法案は可決された。
賛成:150票
反対:50票
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第二次改革が、実施された。
労働法の施行。
全ての企業が、労働時間を守るようになった。
労働者たちは、喜んだ。
「1日8時間!」
「これで、家族と過ごす時間が増える!」
「有給休暇もある!」
「旅行に行ける!」
環境保護法の施行。
森林の無秩序な伐採が、止まった。
河川の汚染も、減少した。
野生動物が、戻ってきた。
社会保障制度の確立。
高齢者は、安心して老後を迎えられるようになった。
「年金がある」
「もう、働けなくても大丈夫だ」
障害者も、支援を受けられるようになった。
「国が、私たちを見捨てない」
失業者も、再就職まで支援された。
「失業保険で、生活できる」
「その間に、次の仕事を探せる」
教育の完全無償化。
貧しい家庭の子供も、大学に行けるようになった。
「勉強を続けられる!」
「夢を諦めなくていい!」
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6ヶ月後。
第二次改革の効果が、明確に現れた。
**【リベラ共和国の現状】**
**経済:**
- GDP:3,000万金貨(+500万金貨)
- 経済成長率:20%
**社会:**
- 貧困率:8%→5%
- 幸福度:75%→90%
- 犯罪率:5%→2%
**労働:**
- 平均労働時間:12時間→8時間
- 労働者満足度:60%→95%
**環境:**
- 森林面積:-5%/年→+2%/年
- 河川汚染度:50→20
**教育:**
- 大学進学率:20%→60%
- 識字率:80%→90%
宰相エドワードが、報告した。
「首相」
「第二次改革は、大成功です」
「国民の幸福度が、90%に達しました」
タイシは、満足そうに頷いた。
「良かった」
「だが、まだ5%の貧困層がいる」
「彼らも救わなければならない」
エドワードは、言った。
「ですが、5%は」
「ほぼ最低レベルです」
「どの国も、完全にゼロにはできません」
タイシは、答えた。
「それでも、挑戦する」
「全ての国民が幸せな国」
「それが、私の目標だ」
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第二次改革完了の祝賀会。
王宮の大ホール。
タイシが、演説した。
「国民の皆さん」
「第二次改革が、完了しました」
「リベラ共和国は」
「真の平等な社会になりました」
「全ての国民が」
「自由に、幸せに生きられる社会です」
拍手が、ホールに響いた。
タイシは、続けた。
「これは、皆さんの力です」
「私一人では、何もできませんでした」
「議員の皆さん」
「官僚の皆さん」
「そして、全ての国民の皆さん」
「ありがとうございます」
タイシは、深く頭を下げた。
さらに大きな拍手。
*ついに、理想の社会ができた*
*平等で、自由で、幸せな社会*
*これが、リベラ共和国だ*
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祝賀会の後。
タイシは、一人で王宮の庭を歩いていた。
星空が、美しかった。
*7年間*
*15歳から22歳まで*
*長い戦いだった*
*保守派貴族*
*貴族制度*
*不平等*
*全てと戦った*
*そして、勝った*
タイシは、空を見上げた。
*だが、これで終わりではない*
*世界には、まだ多くの問題がある*
*奴隷制度が残る国*
*貧困が蔓延する国*
*戦争が続く国*
*いずれは*
*世界全体を、変えなければならない*
だが、今は。
タイシは、微笑んだ。
*今は、平和を楽しもう*
*束の間の平和を*
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