表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王国簒奪物語  作者: 慈架太子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/98

第十四章:防具工房

次に、タイシは一同を防具工房へと案内した。


「シェーン、エリック、グリーン、ロバート」


タイシが呼ぶと、4体の職人型ヒューマノイドゴーレムが現れた。


「ファングリザードとアースドラゴンの解体をしてくれ」


「マスター、承りました」


シェーンが答え、4体のゴーレムは解体場へと向かった。


防具工房には、様々な防具が展示されていた。鎧、兜、小手、脛当て、ブーツその全てが、見たことのないような素材と品質だった。


鑑定持ちのヘレンとエイミーは、ブライアンとガイに防具毎に防御力の数値を説明する。


ヘレンが最初の胸鎧に手をかざした。


「鑑定」


光が胸鎧を包み、情報が浮かび上がる。


「アースドラゴンスケールメイル。防御力+420、魔法防御+250、耐久度600/600。特殊効果『竜王の加護:物理ダメージ35%軽減、状態異常耐性+60%』!?」


ヘレンの声が震えた。


「これは…国宝級どころじゃない…伝説級です!」


エイミーが小手を鑑定した。


「ドラゴンクロウガントレット。防御力+180、攻撃力+95、器用さ+30。特殊効果『竜爪撃:攻撃時に追加貫通ダメージ、クリティカル率+20%』。こんな高性能な小手、見たことありません!」


「これは国宝級の防具ばかりだぜ」


ブライアンが感嘆した。


「まったくでさぁ。鎧も気になるけど、小手やら脛あても特級品ばかりですぜ」


ガイも驚愕していた。


ヘレンが脛当てを鑑定する。


「ファングリザードグリーブ。防御力+210、敏捷性+40、移動速度+20%。特殊効果『疾風の如く:回避率+25%、足音消去』」


「回避率25%アップに足音消去!? これ、斥候の神装備じゃないですか!」


ガイが興奮した。


エイミーが兜を鑑定した。


「シルバードラゴンヘルム。防御力+200、精神力+50、魔法防御+180。特殊効果『竜の叡智:MP回復速度+50%、精神攻撃完全無効、魔法詠唱時間-30%』」


「MP回復速度50%アップ!? 詠唱時間短縮!? 魔導士の理想装備です!」


ヘレンが目を輝かせた。


レイチェルは必死にメモを取り続けていた。


「アースドラゴンスケールメイル×28着、ドラゴンクロウガントレット×52組、ファングリザードグリーブ×45組、シルバードラゴンヘルム×38個、ダークウルフブーツ×63足」


「タイシ様…これらは全て在庫なのですか?」


マイケルが震える声で尋ねた。


「はい。展示品は見本です。実際の在庫は倉庫に」


タイシが別の扉を開けると、巨大な倉庫の中に、防具が整然と並べられていた。数千着はあるだろう。


マイケルは呆然と呟いた。


「これは…1万人規模の軍隊を装備できる…しかも全て伝説級で…」


そこへ、シェーンが戻ってきた。


「マスター、ファングリザード20体とアースドラゴン2体の解体が完了しました」


「もう!?」


ブライアンが叫んだ。


「アースドラゴン1体の解体に丸一日かかるのに!?」


「約45分で完了しました。4体で分担作業を行いました」


シェーンが答えた。


一同は再び絶句した。


「それでは、次は武器工房へ」


タイシが促すと、一同は驚愕の表情のまま、ついていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ