029 知らせ。
こんにちは。ボンバイエです。
最近『モンスト』を再度やっています。
ガンダムイベントをきっかけに復活した感じです。
やっぱガンダムは凄いと思います。
今見るとアレ?って思う所が有ったりしますがそれは時代の問題だったりします。
ちなみに僕は小説の方が強く印象に残っていたりします。
あれからずっと続いているガンダム。
今後も仮面ライダーやスーパー戦隊などと同じ様に長く続いてくれると嬉しい作品ですね。
期待してます('◇')ゞ
僕とアルベロさんは拠点に戻り体を休める。
順番に二時間ずつ寝る事にしたわけだが、先に僕が見張りをすることになった。
今はアルベロさんの懐中時計を借りている。
そろそろ交代する時間だ。
ちなみにアルベロさんは横になるなりすぐに寝始めた。
これも冒険者としての行動のなせる技なのだと思う。
休めると時にはしっかり休む。
それが出来るようになるのも優秀な冒険者の資質なのだろう。
「アルベロさん。交代の時間です。」
「おっ?そうか時間か、ジャックが相棒だったからよく寝れたわ。」と言いつつ欠伸をして腕を伸ばしている。
「顔洗ってくるわ。」と言ってテントから出て水の入った樽へと行った。
僕はアルベロさんの代わりにテントに入り横になる。
毛布は各自持ってきているので、自分のを出して体を包む。
「よし、後は任せてゆっくり寝てくれ。」
「はい。ありがとうございます。」
徐々に毛布のおかげで温もりを感じ体がゆっくりと温まり眠気だ襲ってくる。
少し気持ちよくなり目を閉じた。
「・・・。」頭をゴンと殴られるようなそんな感覚を受けた。
僕は目を覚ますと風の精霊が僕の近くに来ているが分かった。
「どうしたの?」
『・・・。』
いつも通り言葉は無い。
だが、顔が何かを訴えている。
手招きしている様子も伺える。
「付いて来い?って事?」
頷く精霊を見てとにかく動くことにした。
とにかくマジックバックを持ってテントを出る。
もちろんだが、アルベロさんが僕が出てきたのを見て不思議がった。
「どうした?まだ一時間も経ってないぜ?」
「いや。せ、胸騒ぎがして。」
「胸騒ぎ?」
「はい。ちょっと見てきますね?」
ちょっと考える素振りを見せるアルベロさんは頷くと、「俺も行くよ。」と言ってくれた。
すかさず『ダークアイ』を掛けてくれた。
視界が一気に変化する。
「行こう。」
「はい!」
素早く火を消して拠点を後にする。
僕は風の精霊に『道を示して。』とお願いし先頭を走りだす。
風の精霊は僕の意図通りに目的地へと誘導してくれる。
かなりのハイペースだが、後ろを振り返ってもアルベロさんはちゃんとついて来ていた。
少しすると、戦闘音が聞えて来た。
魔物が唸る音と剣戟の音だ。
大きな爆音と共に大きな火が立ち上がった。
「ちっ!火魔法を使いやがった。」とアルベロさんが大きな声で苦々し気に言う。
森の中での火魔法は基本的には御法度だ。
延焼が起こり得る上にその被害は森全体になり易く魔物が森から出てくる事で人の生活区域を侵す危険性が出てしまうからだ。
二次被害が多く出てしまう危険性があるからだ。
更に急いで進むと開けた場所に出た。
そこで目にした魔物は【ファイアサウルス】という下位種の竜だ。
竜種ではあるがそれは人が決めたモノであり見た目は恐竜で赤い。
トカゲと竜の間の様な存在だ。
それが五匹ぐらい何かを囲う様に集まっている。
『レイン・オブ・アイスアロー』
アルベロさんが魔法を唱えた。
こちらに注意を向けさせるためだろう。
僕はロングソード【アリダー】を取り出し【ファイアサウルス】へと向かう。
アルベロさんの魔法が手前の【ファイアサウルス】にぶつかり【ファイアサウルス】の二頭がこちらへと向きを変えた。
「アルベロ?!」
エミリさんだろうか?
驚きの声の中に嬉しさが混じっている様な気がする。
僕は【アリダー】に氷の魔力を流し纏わせる。
そのまま目の前に居る【ファイアサウルス】に斬り込む。
手前の二匹に斬り込むとその二匹は輪から離れる。
その隙にアルベロさんが輪の中心へと入っていった。
僕は中の状況を確認する事なくその二匹を相手にする。
【ファイアサウルス】の口の中に火が集まりだしていた方へ飛び込み首に一閃。
頭が胴体から離れた後、切口から凍りだす。
そしてもう一匹へと向かうと素早く尻尾が繰り出されてきた。
【ファイアサウルス】の大きさは全長5メートル程ある。
尻尾はその内2メートルはあり太いその尻尾の攻撃は驚異的な破壊力がある。
『ブン!』という音と共に僕の方へ横薙ぎの様に向かってきたのを飛び越える形で【ファイアサウルス】の背中に飛び乗り、そのまま首元へ剣を振り下ろす。
『スパっ!』という感じで頭が落ち凍り付いていく。
「みんな!こっちから抜けろ!」と声をかけて中心の様子を見る。
「分かった。行くぞ!」
とりあえず、奇襲攻撃でうまく二匹を葬ったので逃げ道が確保できた。
中央へ視線を向けるとサミュさんがエミリさんに肩を借りている様子が見えた。
僕はそのまま退路を確保しつつ牽制する役割を負う。
『風の精霊。あの右側の方に強い風を吹かせてくれないか?」
こくこくと頷く精霊を見て僕は左側の【ファイアサウルス】へと向かい剣を振るう。
流石に警戒されている様で腕で剣を弾こうとしたのか【ファイアサウルス】の腕が降って来た。
間を開けずに三匹目の【ファイアサウルス】がこちらに攻撃を仕掛けようとしているのが分かり僕は後退する。
かなり連携が取れるようで面倒な相手だ。
日常的に集団での狩りをしているのだろうか?
奇襲で二匹を倒せて良かった。
風の精霊に頼んだ方は火を噴けずに後退している。
とりあえずは時間を稼げたという感じだろう。
三人が隙間を抜けて僕の後へと下がるのを見て更に威圧を放つ。
威圧はスキルだ。
任意にかける事が出来るので重宝するスキルの一つだ。
レベル差があれば、相手は大人しくなるがレベル差が無ければ挑発に近い状態になる。
今回は挑発に近い結果になった様だ。
それでも挑発とは違い、警戒してくれるので迂闊には寄って来ない。
「アルベロさん。とりあえず拠点まで撤退してくれ!」
「すまん!分かった!!」
さて、撤退が完了するまで相手をするか。
こいつらが面倒なのはもう一つある。
こいつら【ファイアサウルス】は更にデカいのが存在する。
そして群れを形成している魔物なのだ。
群れの中には必ず一頭は【ビッグファイアサウルス】と呼ばれる10メートル級が必ずいるのだ。
群れを統率する存在だ。
さらに【ビッグファイアサウルス】より上位種がいれば大変だ。
これ以上は考えるのを止めよう。
フラグになりかねん。
僕は【アリダー】を右手に持ち直すと左手に魔力を集める。
いつでも魔法が撃てるようにする為だ。
「ふぅ。」と息を吐いて集中する。
グッと足に力を込める。
「うぉぉぉ!」
威圧を放ちながら、剣を片手に突っ込む。
三匹が次々にブレスを放ってくる。
下位種とは言え竜種のブレス攻撃はやはり強力だ。
熱風が身体を横切る度に熱さを感じる。
熱さをグッと堪えて避けながら進む。
『アイスボール』を【ファイアサウルス】の顔面に向けて同時に三つ放つ。
それぞれが【ファイアサウルス】の顔面に着弾するが、目くらまし程度の効果だろう。
『グギャァァァァ!』という声を一頭の【ファイアサウルス】が上げた。
本当なら、颯爽と首を斬りたい所だが、それはこの状況では難しい。
そこまでの技量が僕にはまだ無い。
一匹の【ファイアサウルス】が腕を伸ばしてきた。
鋭い爪が僕の頬をかすめて血が噴き出すがそのまま剣を振るう。
伸びきった腕に剣を振り下ろす。
血しぶきが上がり腕が転がるのを見届けてからジャンプする。
先ほどまでいた場所に別の【ファイアサウルス】の尻尾が勢いよく飛んできた。
「ちっ!」
別の【ファイアサウルス】が上空に飛んだ僕を目掛けて鋭い噛みつき攻撃を繰り出してきた。
三手先が読み切れていなかった僕は慌てて【ファイアサウルス】の鼻に目掛けて剣を差し込む。
避けきれなかった【ファイアサウルス】の目に剣が刺さりそこから凍りだす。
『グギャァァァァ!!』という音が再度、森中に響き渡る。
これはマズい。
もし近くに他が居れば、寄って来るだろう。
しかし、頭を斬り落とす事が難しい今は、少しでも傷を与えるしかない。
少なくとも【アリダー】を使えば斬り落とせる。
少し距離をとり、再度魔法攻撃を与える。
『アイス・アロー』
今度はボール状ではなく槍状にして三匹に目掛けて放つ。
すかさず飛び込む。三匹がそれぞれ顔を反らした。二体が同じ方向だったのを見て、残り一匹の別の方向へ向いた【ファイアサウルス】の首に目掛けて【アリダー】を振り下ろして頭を斬り落とす。
その勢いを利用してそのままその先へ飛び、再度魔法を放つ。
『アイス・シャベリン』
アローより太めのシャベリンを三つ。
それぞれの二体の顔を目掛けて二つ。
残り一本を左よりの真ん中に一つ。
自分は右の【ファイアサウルス】へと飛び込む。
先ほどより大きな氷の塊に気付き、【ファイアサウルス】は大きく避ける。
僕は【アリダー】を右の【ファイアサウルス】の首へと斬り入れた。
そのまま、『スルッ』と抜けた【アリダー】を持ったままもう一匹の方へと走る。
流石に大きく避けた【ファイアサウルス】は、尻尾攻撃を繰り出してきた。
ジャンプしてそれを避けて背中に乗り頭の方へ向かい首に【アリダー】を振り下ろした。
そう言えば、前世で授業中に寝てしまった時に今回と同じ様に頭を殴られた様な衝撃があったな。
別に先生に殴られたりしたわけでは無いのに、不思議な体験だった。
あれも今回と同じような知らせだったのだろうか?
ズルリと落ちた【ファイアサウルス】の頭を見てそんな事を考えていた。
戦闘シーン。
書くと難しいと思う所です。
やっぱ苦手かもしれません。
おかしい所があったらツッコミお願いします!!(>_<)




