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2初めてのこと

こんにちは。紫苑寺です。まずはこのページを開いて下さいましてありがとうございます。

ゼノがついに、ついに。あっ、ネタバレになってしまいますね。今回もぜひお楽しみいただけたらと思います。

では本編スタートです。

気がつくとゼノは座らされ拘束されていた


「やっと目を覚ましたか人間」

森で聞いたあの声だ

「お前は誰だ。こんな所に連れてきて俺をどうするつもりだ」

ゼノは震える声を抑えてなんとかそう口にする


「我か。『魔人王』と言えばわかるか?」


これはゼノの考える最悪の状況であった


まさかの森で魔人に遭遇し、その上魔人王に捕まってしまうなんて

あの時感じた悪寒はやっぱりこいつのものだったんだ。冷や汗を流しながらどうすれば逃げられるかを必死に模索する

静かで長いような短いような沈黙


「....」

「....」


先に沈黙を破ったのは魔人王だった。

「お前からは闇の魔力を感じる。何故人間がその力を持っている」

「えっ? 俺には属性魔法なんてないが」


闇の魔力とは魔人固有の魔力のことだ

全ての種族は火、水、雷、土、風の五大属性を扱うことでき、その派生も様々である

さらに人族だけが光の魔力を持ち、魔人族のみが闇の魔力を持つ

ただし、初級魔法は全属性使えても、上級魔法は適性がなければ発動しない


「お前は人族であろう。魔人族のみが有することを許されるその力は我らが神ソルティア様のものだ」

「何を言っているんだ。俺は人族だ。そんな力を持っているわけが無い。」


本当魔人王が何を言っているのかゼノにはわからない。だが、聖なる神マリア様には愛されている気がしないのも事実だ。なにせクラスがない


「まさか混じっているのか」

魔人王は悟った。こいつは人族と魔人族の掛橋となる可能性があると


「お前。俺の部下になれ。部下となった暁にはソルティア様の儀を施してやる。お前名は?」

魔人王はそう言った。

「....。ゼノ。ゼノ・グランツィル。わかった部下になる」

生き残るためにゼノには選択肢がなかった


本来どの国でも種族でもスキル付与の儀式は内密に行われ、他国に漏れることは絶対にない

つまり、2箇所で儀式を受けるということは前代未聞のことなのである


「それでは、これよりゼノ・グランツィルに儀式を施す」

メガネに白装飾の魔人シルヴァというものがそう言い儀式が始まる

まず最初に何かも分からない液体を頭から掛けられた。そして目をつぶるように促される。


「我らが神ソルティア様。このものゼノ・グランツィルに加護をお与えください」

シルヴァがそう唱えた瞬間

ゼノの身体から黒いモヤが浮かび上がった

いや、正確には身体ではなくもっと下、足元のゼノの影からだった


「終わったか?」

魔人王が儀式の間に入ってきた。そこで驚くべきものを目にする。先程までは弱々しい魔力を放っていた少年が黒い魔力の塊に包まれていた

その塊は次の瞬間に足元へと戻り姿を消した


「いったい今のは何だ。ステータスを見せてみろ」

「あっ、えっ、今何が起きた……?」

自分でもわからなかった。ただ身体の奥から何かが蠢くのを感じる。

言われた通りステータスを確認する


///ステータス///

ゼノ・グランツィル Lv.14

種族 人族

年齢 17歳

性別 男

称号 魔人の血を引くもの

攻撃 480 防御 400 俊敏性800 魔力700

魔法耐性 450

知力 380 精神力440

クラス 暗殺者

スキル 短刀術 格闘術 気配隠蔽 隠密 暗器術 鑑定

異常無効 空間把握

ユニークスキル 影魔法

エクストラ ソルティア神の寵愛


以前より上がっている。なによりクラスを得ることが出来た。スキルもなんか増えている。安心するのもつかの間。

「暗殺者ってなに。初めて見るクラスだ」

「ハッハッハ。暗殺者か。やっぱりいいなお前。俺の右腕になれ」


どうやら魔人族では暗殺者というクラスは珍しいものでは無いらしい

シルヴァによれば、神によって与えるクラス、スキルには偏りがあるらしい。だが、本来2箇所で神からの掲示を受けることは出来ないためにその内容を知るものはいないらしかった

どうしてシルヴァが知っていたかって? 長い間生きてると多くの知恵が身につくのさって言われてしまったよ。


「さてと、我の自己紹介がまだだったな。我が名はセブルス・ホルンだ。魔人王というのは既に言ったな。とにかく、すごい人だ。もっと敬ってくれていいぞ」


なんだろう。この人最初は怖かったけど今は昔からの友人のような話し方をしてくるせいかまったく怖くない


「ところで影魔法ってのは何だ。これも初めて見た。だいたいユニークスキルって?」

ゼノがそう聞くとシルヴァが答えてくれる


「影魔法ってのはおそらく闇魔法の派生だろう。ユニークスキルってのはごく稀に授かることが出来る強力なスキルで、個人でしか使用できないものだ」


「ちなみに俺も持ってるぞ」

とセブルスが割って入る

それを無視してゼノはシルヴァにどこかで影魔法を試してみたいと言うのだった



読んで下さりありがとうございました。

投稿2回目ということでまだまだ稚拙な文章ですご、皆様からのご指摘を受けて改善していきたく思います。若輩者ですがどうぞお付き合い下さい。

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