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1魔族との出会い

初めまして。紫苑寺(しおんじ)です。処女作であるため拙い文章で大変申し訳ありません。長い目で見ていただけると幸いです。さて、本作ですが主人公ゼノンが最強となるまでの物語です。いきなり最強ではないところが魅力ではないでしょうか。

ゼノンの活躍をぜひ楽しんでいただけたらなと思っています。

どうぞ宜しくお願い致します。


「ねぇ、ゼノはどうして勇者になりたいの?」

「俺は世界中の悪い奴らを凝らしてめて、みんなが笑顔でいられる国を作りたいんだ!」

「ふふっ。ゼノの夢叶うといいね。そしたら私たち結婚しよ」

アリアにそう言われ赤面する。

「じゃ、じゃあそうなったらお城に住まわせてやるよ!毎日綺麗なドレスを着せて豪華な食事も食べさせてあげる!」

「もうゼノったら。そういう事じゃないのに。ばかっ」

俺は何にアリアが怒ったのかわからずキョトンとしてしまった。



ーーーー10年後現在ーーーーー


岩陰に身を潜めて小さく息を吐く。

「はぁ。急にあの頃のことを思い出すなんて。どうしてこうなっちゃったのかな」

ここはフロライゼンという小さな国。内陸にある国だが行商が盛んで豊富な魚や作物が毎日届く。東の森で1人日課の鍛錬をしているゼノ。


「俺のクラスっていったい….」

この国では15歳になるとで成人を迎え、教会で成人の儀を行うことになっている。それにより聖なる神マリア様からからスキルとクラスを与えられ、その両方を得て1人前と認めらえる。しかしゼノにクラスはなかった。


「ステータスオープン!」

///ステータス///

ゼノ・グランツィル Lv.14

種族 人族

年齢 17歳

性別 男

攻撃 400 防御 370 俊敏性420 魔力500 魔法耐性 350

知力 380 精神力340

クラス

スキル 刀術 格闘術 気配隠蔽 隠密


「相変わらずクラス無しか。毎日鍛錬してもレベルも14から上がらないし。こんなんじゃアリアに合わせる顔がないじゃないか」


スキルは普通1つ、2つ持っていればその名を歴史に刻むと言われている。

しかしゼノにはスキルが4つもあるにもかかわらず、クラスがなかったことで周囲の人達からは白い目で見られていた。


「ふぅー。今日の鍛錬終了っと」

帰る支度をして待つ者もいない家へと帰ろうとしたその時だった。

いつも通りであればこんなことにはならないのだが、その日は違った。

森の奥から話し声がしたのだ。声のする方へと気配遮断と隠密を発動しながら近づいていくとはっきりと会話が聞こえてきた。


「王が目覚めたらしい。勇者に傷を負わされ眠っていたが、遂に魔力が覚醒したらしいぞ」

「遂にか。これで我らも反撃に出られるというものだ」

「あぁ、長かった。あいつらまだ()()()に目覚めたばかりの王に攻撃を仕掛けてきやがったからな。許さねぇ」


魔族と呼ばれる2人の男から発せられる声だった。

魔族とは魔力操作に優れたもの達の総称で、特徴としては黒い角がある。


ゼノは会話から聞き取れた箇所に違和感を覚えた。

「んっ? 今魔族が()()()と言わなかったか?」

声に出してそう言ってしうまうゼノ。そしてその声を聞き漏らすほど魔族も馬鹿ではなかった。

「誰だ。出てこい。出てこなければ攻撃する」

魔族の2人は火球を発動してそう怒鳴る。

慌てて姿を現してしまうゼノ

「まっ、待ってくれ。俺は魔族と敵対するつもりは無い。頼むから魔法を収めてくれないか」

なんとか言葉を発したゼノだったが魔族の脅威は終わらない。

「人間?こんなところで何をしていた。話を聞いていたならわかるだろう。お前たち人間は死に値する」


とにかく逃げるしかない。クラスもない俺にどうこうできる相手じゃない。

ゼノが覚悟を決めたそのとき。森が鳴いた。いや、正確には周囲の空気が変わった。全身から汗が吹き出し押しつぶされんばかりの魔力圧に襲われた。決めたはずの覚悟まで折れてしまう。そしておそらくこの現象を引き起こしているであろうものがゆっくりと近づいてくるのを感じた。


重たい空気を纏った何かが声を発する。

「その者を我が城へ連れてこい」

「「承知しました。陛下!!」」

恐怖から何が起きているのか全く理解できない。全身を襲う魔力圧に限界を迎えそこでゼノは意識から手を離した。






ご愛読ありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか。誤字等ありましたらいつでもお申し付けください。

皆さんのお力もお借りしてより良い作品に出来たらと考えています。応援のほど宜しくお願いします。

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