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短編集

幸せな人、辛い人

作者: みかづキ

『孤独』

 それは入学式の日。

 桜の香りと共に、心地よい風が流れていた。


 何処かぎこちなく話す人、元気よく挨拶する人、その場には色々な人種が集まっていた。

 当然、僕は誰とも話さなかった。

 会話するのが面倒で、一人の方がずっと楽だったからだ。


 家に帰ると、母親がこう聞いて来た。


「友達できた?」


 心配かけたくないし、今までもそうして来たから、軽く誤魔化す。


「入学式初日なんだから、出来るわけないでしょ。でも、気が合いそうな人は居たから」


 母親はニッコリと笑った。




『集団』

 それは入学式の日。

 花びらの舞う中、堅苦しい空気が流れていた。


 隣の人に、ぎこちなく話しかける。すると彼は、元気に答えてくれた。

 当然、話は続かなかった。

 会話をするのが苦手で、いつも周りの話を聞いているだけだったからだ。


 帰り際、別の高校に行った友人達を見かけた。


「あ!皆ん…」


 話しかけようとした瞬間、彼女らのこんな会話が聞こえる。


「そう言えばさ、いっつも私達について来るだけのあいつ、どうなったのかな?」

「さあね。それより…」


 彼女達はケタケタと笑った。

孤独だからこそ自由で気楽に生きる、猫の様な人っていますよね。羨ましい…


あとTwitter始めました↓

https://twitter.com/tuki_yozo

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