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人魚の姫
私は生まれた時から王女様と呼ばれている 私は深海の底の底に住んでいる人魚達の王女だ 私の母は私を産んですぐに死んだ だから私は生まれた時からずっと王女様だ 地上の人間達は私達 人魚の存在を知らない 宇宙人を信じる人間に比べて深海に人魚達の世界があると信じている人間は圧倒的に少ないだろう 地上の人間達はこの地球を全て知り尽くしているつもりなのだろう なんて愚かで傲慢なのだ。だか、私がそんな愚かで傲慢な人間に昔から興味があるのも確かだ
人魚というのは海の中では尾ビレを出して泳ぐが地上を歩くために尾ビレを足に変えることもできる 人魚達の中には地上の人間達の文化を調べるために地上に買い物に出るもの達がいる しかし、地上の人間とは愚かで傲慢な生き物達と幼い頃から教えこられてきたので地上に買い物に出る人魚は変わり者として扱われている、しかし、そうなると地上の人間達に興味津々な私も変わり者なのだろう。王女様と呼ばれて24年が経つ 人魚の1日とは子魚さんとおしゃべりしたりタコさんと変な踊りをしたりクジラさん達と深海を冒険するというものだ。