第二話
投稿遅れてしまい申し訳ありません。
「!はい!何かご用でしょうか!」
俺の声に連絡係は何故か誇らしげに答える。
それが少し嫌だったが、気にせず要件口にする。
「あ…いや、そいつはずっと一緒に居るのでそいつの好きに行動させて下さい」
お願いします、と頭を下げると、相手が慌てたように俺の肩を掴んで起き上がらせる……と思ったが、上げたのは連絡係ではなかった。
「何をしてるんですか!!」
しかも、怒鳴られてしまう。
「?……み…」
「なんで僕の事に先輩が頭を下げるんですか!?」
…まだ何も言えてないんだが。
御坂が怒りと焦りと悲しみ等の感情を全部混ぜたような不思議な顔で俺の肩を掴む
「こんなところで頭を下げているのを見られて貴方の評価が下がったら僕はどんな償いをすればいいかわかりません…!お願いですからやめてください……!!」
「御坂」
今にも泣き出しそうに取り乱している御坂は俺の声など届いて居ないようで、まだ言葉を続ける。
「僕のような下等の成績の者と先輩が釣り合わない事などわかっていたんです。今離れろと言われても納得がいきま…」
「おい。話聞け。」
何処までも自虐的なその言葉を遮り、相手の胸ぐらを掴み、ガンッと音を立てて自分の額を相手の同じ場所に打ち付ける。
「い"っ……!?」
突然の出来事だったため状況を把握しきれず驚いたように俺を見てくる
「俺が、いつ、お前を、切り離すと、言った。」
半ば睨み付けるような状態で言うと見た目相応に糸が切れたようにブワ、と泣き出す。
「え……いや…ごめん……泣くとは…思わなくて……」
パッと手を放し両の掌が見えるように掲げると
「ありがどうございばず!」
「……なんて…?」
涙でグシャグシャになった顔と声で言われて何がなんだか分からないのだが、いやがってはいないようで内心ホッとする。
連絡係が、いけすかない、とでも言うような顔をしたとき。聞き覚えのある声が、ざわついているその場で、はっきりとした音となって耳に届く。
「あ、響。なにしてるの?」