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【第2話】灰色の記憶

空襲が去った翌朝。

マコトの目に飛び込んできたのは、昨日まで描き慣れていたはずの「僕らの町」の成れの果てだった。

【瓦礫の山となった日常】

登校路に咲いていた夾竹桃きょうちくとうも、放課後に通った駄菓子屋の赤いポストも、すべてがすすけた「死の灰色」に塗りつぶされている。

聞こえるのは、くすぶる火の手が立てるパチパチという音と、誰かが瓦礫を掘り起こす乾いた音だけ。マコトの目には、街全体が「どす黒い沈黙の渦」に飲み込まれているように見えた。

「……これ、夢じゃないんだな」

マコトは、かつて自分の部屋があった場所で、熱でひん曲がった絵の具のチューブを拾い上げた。絞り出された青い絵の具が、灰色の世界で唯一、毒々しく光っている、、、

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