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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第三章 元悪役令嬢は幸せのために策謀を巡らす
59/73

3-13 元悪役令嬢は再び冤罪のパーティーに参加する


 数日後、学院を卒業する日がやってきた。

 卒業式は問題なく行われた。

 この国で一番大きく、権威のある学院なので盛大な卒業式だった。

 その後、卒業生を祝うためにさらに派手なパーティーが行われる。

 前世の私はここで冤罪をかけられた。

 衆人環視の中で逃げられないようにされ、私一人の発言ではひっくり返せない状況であった。

 だが、今世の私は違う。

 前世でかけられた冤罪のような行動は一切していない。

 その代わりに別の行動を取っていた。


「ロータス=オラシオン公爵令嬢、出てきなさい」


 パーティー会場の中心で私を呼ぶ声が聞こえた。

 視線を向けると、そこには予想通りアレク様がいた。

 いきなりの出来事に周囲がざわめく。


「いきなり呼び出して、どういうつもりでしょうか?」


 人混みが割れて、私は前に出る。

 そして、偉そうな雰囲気で問いかけた。

 あたかも本物の悪役令嬢のように──


「呼び出される理由に心当たりがあるのでは?」

「いえ、一つもありませんわ」


 アレク様の問いかけに私はあっさり否定する。

 あまりの不敬な態度に周囲はざわめいている。

 悪役令嬢としては上出来だろう。


「ロータス嬢がデイジーを虐めているという噂、流れているのは知っているだろう」

「ええ、もちろんですわ」


 嘘をつく必要はないので、私ははっきりと答える。

 そもそも私が流した噂である。


「認めるんだな?」


 アレク様はさらに問いかけてくる。

 私が虐めをした、という事実が欲しいのだろう。

 だからこそ、私ははっきりと答える。


「いいえ、認めないわ」


 私の答えに周囲はさらにざわめいた。







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