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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第三章 元悪役令嬢は幸せのために策謀を巡らす
50/73

3-4 元悪役令嬢は新たな身代わりを見つける


 朝食を終え、私は学院へと向かった。

 3年も──前世を含めると6年も通ったせいか、馬車からの光景は見慣れていた。

 しかし、この光景ももう見納めである。


 馬車を降り、私は敷地の中に入る。

 周囲から視線が刺さるが、私は気にせず歩き続ける。

 そして、少し離れたところに見覚えのある人物を見かけた。


「あいかわらずみすぼらしい姿ね」

「ろ、ロータス様っ!」


 私が声をかけると少女は驚いた表情を浮かべる。

 彼女はデイジー──この学院に通う男爵家の令嬢である。

 実家は商会を経営しており、そのことで貴族らしくないと嫌みを言われることも多い。


「身だしなみは大事だとあれほど言ったでしょう。いつになったら直すの」

「自分では上手く直せなくて・・・・・・」


 私の叱責に彼女は申し訳なさそうに下を向く。

 こういう姿が庇護欲を掻き立てる。


「まったくもう」


 私はため息をつき、その場に鞄を置く。

 そして、デイジーに手を伸ばし──


「これで終わりよ」


 彼女の身だしなみを整えた。

 我ながら見事な出来映えである。

 彼女自身の元々の魅力もあるが、私の一手間でさらに魅力が増したはずだ。


「あ、ありがとうございます」

「感謝を言うぐらいなら、自分でできるようになりなさい」

「は、はいっ」

「まったく、返事だけはいいんだから・・・・・・」


 大声を出す彼女に私は呆れる。

 いつまで経っても、彼女は私に対してこんな反応である。

 公爵令嬢と男爵令嬢の関係ならおかしくはないかもしれないが、もう3年の付き合いである。

 少しは打ち解けてもいいのではないだろうか?

 周囲からの視線が突き刺さる。

 そういう意味では私の理想通りの展開かもしれないが──







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

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