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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
44/73

2-21 元悪役令嬢は敗北する


「なんで私の罰を決めるんですか?」


 驚いた私は質問する。

 敬語なんてかなぐり捨てていた。


「だって、候補から外れる罰だったら、ロータスちゃんは進んで受けるでしょ?」

「ぐっ」


 図星をつかれ、変な声が漏れる。

 まさかバレていたとは──いや、バレていない方がおかしいか。


「とりあえず、ロータスちゃんは他人の邪魔をしたら、問答無用で婚約者に格上げにしましょうか」

「ちょっと待ってください。そんな人間を婚約者にするなんて・・・・・・」

「わざと邪魔をしているんだから、人格なんて関係ないでしょ?」

「う・・・・・・」


 何も言い返せない。

 やはり王妃ともなると私なんかとレベルが違う。


「あと、王妃教育も手を抜いたら罰を与えるわね」

「えぇっ」


 なぜか条件を増やされた。

 しかも、かなり面倒なものである。


「だって、手を抜くことを許可したら、ロータスちゃんは候補として最低レベルの評価になるでしょ?」

「そんなことは・・・・・・」


 否定しようとするが、まっすぐ見つめられて視線を逸らしてしまう。

 嘘がつけない。


「まあ、手を抜いても良いけど・・・・・・」

「え」

「その代わり、結婚相手もそれ相応になるわよ?」

「はい?」


 予想外の言葉に私は呆けてしまう。

 そんな私に王妃様は考えるそぶりを見せる。


「妻をこき使うような旦那かしら? 色欲に身を任せた豚みたいな旦那かしら?」

「ひいっ⁉」


 想像するのも嫌な相手に身の毛がよだつ。

 なんて酷いことを言うのだろうか?


「じゃあ、しっかりと王妃教育は受けてね?」

「・・・・・・はい」


 結局、私は王妃教育をしっかり受けることになった。

 どうしようか?







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

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