表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
43/73

2-20 元悪役令嬢は提案をする


「それにどういう意味があるのかしら?」


 王妃様が質問してくる。

 その視線は鋭く、まるで睨まれているように感じる。


「周囲の反感を減らす目論見もありますが、よりふさわしい婚約者を選ぶことができます」

「ロータスちゃんより?」


 王妃様からの私の評価が高い。

 過大評価だとは思うが、今は指摘しない。

 指摘しても意味はないだろうし──


「はい、もちろんです。婚約者候補を複数人選出することで、競争心を煽ります。そうすれば、自ずと能力が上がるはずです」

「たしかにそうね」


 王妃様は納得してくれる。

 一人で頑張るよりみんなで競争する方がより良い結果を生むことが多い。

 彼女もそれはわかっているのだろう。


「でも、そういう競争は足の引っ張り合いも起こると思うわ。私の学生時代にもよくあったもの」


 不安そうな表情で王妃様が告げる。

 彼女の言いたいことも理解できる。

 私だって、前世で足の引っ張り合いをしてきた。

 その結果が冤罪による死である。


「それを防ぐため、罰を与えればいいのです」

「罰?」

「他の候補へ妨害した場合、候補から除外されるのはどうでしょうか? そうすれば、自分を高めることへ意識が向くはずです」

「なるほど。たしかにそうね」


 私の提案に王妃様も納得してくれる。

 もちろん、あくまでこれは表面的な内容である。

 詳しいルールはこれから決めないといけない。


「じゃあ、ロータスちゃんへの罰も決めないといけないわね」

「へ?」


 予想外の言葉に私は呆けた声を漏らしてしまった。






作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ