表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
42/73

2-19 元悪役令嬢は逃げるための策を練る


「ロータスちゃんが義娘になるのは楽しみだわ」

「ちょっと待ってください」


 嬉しそうな王妃様を私は止める。

 不敬と取られてもおかしくないが、このまま婚約させられるよりは良い。


「どうしたの? アレクと婚約するのはそんなに嫌かしら?」


 王妃様は聞き返しながらも、答えづらいことを言ってくる。

 たしかに嫌ではあるが、アレク様を傷つけることは本意ではない。

 別に彼のことが嫌いではない。

 どうやって断るべきか──そうだ。


「いえ、そうではないです」

「なら、婚約の話を進めて・・・・・・」

「ですが、私がアレク殿下の婚約者になった場合、周囲が反対するはずです」

「そうかしら?」


 王妃様は首を傾げる。

 自分が気に入ったから周りも認めると思っているのだろうか?

 まあ、彼女ほどの立場であれば、そう思って当然なのかもしれない。


「ええ、そうです。私自身が未来の王妃になるのにふさわしくないと思う者もいるでしょう」

「そういう者もいるでしょうが、いちいち気にする必要ないわ。全員が認めるなんて、ほとんど不可能だしね」


 王妃様がため息をつく。

 おそらく彼女自身も同様の経験があるのだろう。

 否定するのは予想の範疇である。


「では、認めざるを得ない状況にすればどうでしょうか?」

「どういうことかしら?」


 理解できないようで、王妃様は聞き返してくる。

 周囲も同様でザワザワしている。

 私に対して、馬鹿にした視線を向けてくる者もいる。


「私を婚約者候補にし、他にも令嬢を候補に選ぶのです」

「ふむ」


 私の提案を聞き、王妃様が少し興味を向ける。

 婚約者に選ばれそうな者からこんな提案が出るとは思わなかったのだろう。







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ