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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
39/73

2-16 元悪役令嬢は王妃様から目をつけられる

敵対派閥って、めんどい存在ですよね。


「それにしても・・・・・・」


 王妃様の視線がこちらに向く。

 嫌な予感がしたので、こっそり立ち去ろうとする。

 しかし──


(ガシッ)

「っ⁉」


 腕を掴まれ、逃げられなかった。

 振り向くと、そこにはリリーがいた。

 意外に力が強く、振りほどくことができない。

 王妃様の手前、激しく動くこともできないし──


「派閥が違う令嬢に対しても、しっかりとアドバイスができる。素晴らしいわね、ロータスちゃん」


 最後まで言われてしまった。

 やはり嫌な予感は当たっていた。

 なぜか王妃様から好感を持たれてしまっている。

 いや、それ自体は良いことなのだが、私の目的にとっては良いことではない。

 とりあえず、否定しておこう。


「いえ、大したことはしていないですよ」

「そんなことはないわ。アドバイスはできたとしても、違う派閥──しかも、仲の良くない派閥を相手にそんなことできる人は少ないのよ」


 王妃様がさらに否定してくる。

 面倒なことになってきた。


「私は子供なので派閥なんてわからないです」

「まあ、そうかもしれないわね。でも、敵愾心むき出しの相手だってことはわかっていたでしょう?」

「・・・・・・はい」


 流石に否定できなかった。

 子供だという理由が使えると思ったが、王妃様も逃げ道を潰すのが上手い。


「全員が仲良くなるのは難しいけど、国を治める上で仲が良くなるにこしたことはないわ」

「たしかにそうですね」


 私も否定しない。

 一致団結できれば、国を治めるのも楽になるだろう。

 それができないから、大変なわけだけど──


「というわけで、アレクの婚約者にならない?」

「・・・・・・すみませんが、お断りさせていただきます」


 王妃様から爆弾発言が来たので、私は即座にお断りした。

 周囲は二度驚愕した。







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