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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
36/73

2-13 元悪役令嬢は敵対派閥の令嬢を慰める


「私のことを馬鹿にしているの?」


 レイラ嬢がこちらを睨み付けてくる。

 だが、まだまだ子供の彼女は全然怖くない。

 むしろ可愛らしさすらある。


「馬鹿にしていないわ。純粋にそう思っているもの」


 私は真剣な表情で答える。

 リリーから鋭い視線が刺さるが、私は気にしない。


「嘘をつかないでっ!」

「はい?」


 レイラ嬢が怒鳴ってくる。

 理由がわからず、私は首を傾げる。

 嘘はついていないのだけど──


「貴女たちが馬鹿にしていることぐらいわかっているわ」

「本当にそんなことないんだけど・・・・・・」


 身に覚えのないことで批判されるのは困る。

 今世でもまた冤罪をかけられるのか。


「可愛くて、金持ちで、なんでもできるから、私程度を褒める余裕があるんでしょ」


 レイラ嬢が涙目になる。

 ああ、なるほど。

 彼女は自信がないのだろう。

 だからこそ、自分にないものを持っている私たちが羨ましいのだろう。


「レイラ様、涙を拭いて」


 彼女に優しく声をかける。

 ハンカチを差し出し、涙を拭いてあげる。


「貴女の気持ち、よくわかるわ。私も義妹と比較され、情けなくなることがあるわ」

「貴女も?」


 レイラ嬢が驚く。

 まさか自分と同じ気持ちだと思ってなかったのだろう。

 ちなみに、リリーから鋭い視線がずっと刺さっているが無視をしている。


「そういうときは自分が自信を持てることをすべきよ」

「自信を持てること?」


 私の言葉にレイラ嬢が反応する。

 興味を持ってくれたようだ。


「ええ、そうよ。今の貴女は私たちと比較することで自分へ嫌悪感があるのよ」

「でも、貴女たちにできているのに、私ができないのは・・・・・・」

「その考えが駄目よ。できることは人それぞれなんだから」

「人それぞれ?」







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