表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
27/73

2-4 元悪役令嬢は義妹の対応に悩む


「とりあえず、私たちは候補の中でも上位に位置しているんですね」

「ああ、そういうことだ」


 リリーのまとめにお父様は頷く。

 それ自体は前世と同じである。

 といっても、前世の私は自分のことしか考えていなかったので、リリーがそこまで評価されていることを知らなかった。


「何か気をつけるべきことはありますか?」


 入念な準備をするつもりなのだろうか。

 私の妹ながら真面目である。


「いや、好きなように過ごしてくれ」

「良いんですか?」


 お父様の予想外の答えにリリーは驚く。

 肩透かしを食らったようだ。

 そんな彼女にお父様は告げる。


「王子のことを気に入ったなら声をかけるも良し、気に食わないなら他の者と交流を深めれば良い」

「・・・・・・それで良いんですか?」

「ああ、もちろんだ。王家との繋がり程度で公爵家の立場など大して変わらない」


 お父様は自信たっぷりに言う。

 別に自信過剰でも何でもないのだ。


「お姉様はどうしますか?」

「え?」


 いきなり私に話を振られた。

 予想してなかった展開に私は驚いてしまう。


「お姉様は第一王子と交流したいですか?」

「絶対にしたくない・・・・・・あっ」


 即座に答えてしまい、すぐに自分の失策に気付く。


「では、私も積極的には交流しないです」

「なんで? せっかく王子様と交流できるんだよ?」


 リリーには幸せになってもらいたい、その上で私は冤罪にならないように振る舞う。

 そのためにリリーと王子様が結ばれるようにしたかったのに──


「別に興味ないですし」

「えぇ~」


 だが、今世のリリーは王子に好意がない様子だった。

 前世の私が冤罪になるぐらい好意があると思っていたのに、どういうことだろうか?

 もしかすると、まだ出会っていないからだろうか?







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ