表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第二章 元悪役令嬢は冤罪の元凶に再会する
25/73

2-2 元悪役令嬢は手紙の意図を知っている


「王家から手紙が届いた」

「っ⁉」


 お父様の言葉に私は警戒心を露わにする。

 いずれは来ると思っていたが、もう、そんな時期だったのか。


「手紙、ですか? どういった内容なんですか?」


 事情がわからないリリーは首を傾げる。

 初めてのことなので、わからないのは当然だろう。


「第一王子殿下が8歳になる。パーティーを開くそうだ」

「おめでたいことですね」


 説明を聞いて、リリーが素直な感想を漏らす。

 たしかに言葉通りの意味だけなら、その反応で良いだろう。


「ですが、わざわざパーティーを開くなんて、何かあるのでは?」


 リリーとは違い、お義母様は何かに感づいた様子だった。

 流石に正確なことはわからないようだが──


「おそらく婚約者を選ぶつもりだろう」

「えっ⁉」


 お父様の予想にリリーが驚く。

 まったく想像していなかったのだろうか、それは少し甘い気がする。


「そろそろ婚約者を決め、王妃教育を受けさせたいのだろう。厳しい内容だからな」

「それは早すぎないかしら?」


 お義母様は首を傾げる。

 彼女の言い分もおかしなことではない。

 王妃教育は確かに時間がかかるが、結婚するまでの時間なら十分に足りる。

 あくまでも理由の一因なだけである。


「あとはできる限り、他の婚約が決まる前に選んでおきたいようだ」

「・・・・・・ああ、そういうことですか」


 こちらの理由はお義母様も納得したようだ。

 貴族間の婚約は早く決まることが多く、産まれてきたときからすでに決まっていることもある。

 良い条件ほど早く決まるもので、できる限り良い条件の令嬢を選ぶためにこの時期にパーティーを開催するのだろう。







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ