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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第一章 元悪役令嬢は過去に戻る
19/73

1-18 元悪役令嬢は義母に感謝される


「ロータスちゃん、ありがとう」

「何がですか?」


 リリーに助言をした数日後、私はお義母様とお茶会をしていた。

 なぜか感謝の言葉を告げられ、理由がわからずに首を傾げた。


「リリーに勉強を頑張る方法を教えてくれたんでしょう?」

「ああ、そのことですか。姉として当然のことです」


 特別なことをしたつもりはない。

 なので、感謝されるほどのことではないと思っていた。


「リリーにとって良い姉ができて、私も嬉しいわ。この関係はあの娘にとって、とても良いことだわ」

「そこまでですか?」


 お母様の言葉に私は怪訝に思う。

 流石に言い過ぎじゃないだろうか?


「私も主人も娘が可愛くて、厳しく躾けることはできなかったわ。少し自由に育て過ぎたわね」

「それにしては聞き分けは良いと思いますよ」


 リリーの姿を思い浮かべる。

 たしかに少し自由奔放なところもあるが、決してわがままではない。


「興味があることなんかは自分からやってくれるわ。でも、苦手なことからは逃げようとするはずよ。勉強とかね」

「ああ、なるほど」


 たしかに勉強に対して苦手意識を持っていたのかもしれない。

 あの疲れた感じが続けば、逃げていた可能性があったわけだ。


「ロータスちゃんはリリーにとって、良いお手本になっているわ。そういう存在がいれば、あの娘が間違った道に進む心配もないわね」

「・・・・・・」


 お義母様は嬉しそうに言うが、私はなんとも言えない表情になる。

 別に前世の私は間違った道に進んだつもりはない。

 だが、冤罪とはいえ結果として獄中死したのだから、何らかの間違いがあったのだと思う。

 そんな私がリリーの見本になって良いものだろうか?


「ロータスちゃんにとっても良いことだと思うわ」

「私にとっても、ですか?」


 突然の言葉に驚く。

 どういうことだろうか?


「教えることで自分の理解を高めることができるし、逆にリリーから学ぶこともできると思うわ。それがロータスちゃんの糧になるはずよ」

「・・・・・・なるほど」


 お義母様の言葉に私は少し考えて納得する。

 たしかに私へのメリットもあるようだ。

 不安もあるけれど、手本になることは悪くないかもしれない。







40bm、140pt、10000pv超えました。

読んでくださり、ありがとうございます。


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