表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第一章 元悪役令嬢は過去に戻る
18/73

1-18 元悪役令嬢は義妹のやる気を引き出す

目標はまず簡単なことから、ですね。


「王妃にふさわしくない、と思われる?」

「ええ、正解よ」

「やった」


 私が手で丸を作ってあげると、リリーはガッツポーズをする。

 令嬢らしくはないが、可愛らしい。


「付け加えると、王妃にふさわしくないから周囲に引きずり下ろされる可能性が高くなるわね」

「・・・・・・それは怖いね」


 リリーの表情が硬くなる。

 流石に脅かしすぎただろうか。

 このままではまずいと思い、話を戻す。


「そうならないために勉強しないとね」

「別に王妃になりたいわけじゃないよ」

「っ⁉」


 反論に思わず驚いてしまう。

 現在の彼女は王妃になりたいと思っているわけではない。

 前世の記憶の中にある彼女だと思って押しつけて締まったのかもしれない。

 あれ・・・・・・前世でもリリーは王妃になろうとしていただろうか?


「お姉ちゃん、どうしたの?」

「え、ああ、大丈夫よ」


 目の前にリリーの可愛らしい顔が現れる。

 また彼女を不安にさせてしまったようだ。


「とりあえず、目標を決めれば、勉強を頑張ろうと思うはずよ」

「でも、目標なんて考えたことないよ」

「別にそんな難しく考える必要はないわ。まずは「今日学んだ内容を完璧にする」とかすぐにできる内容でも良いわ」

「その勉強が難しいんだけど・・・・・・」


 リリーは不貞腐れる。

 そもそも勉強の目標にその内容の達成にするのは良くないのかもしれない。

 ならば──


「「今日の内容を完璧にマスターしたら、夕食に好きなデザートを食べられる」なんてどうかしら?」

「え、いいの?」


 リリーは途端に嬉しそうな表情になる。

 彼女はとても甘いものが好きである。

 可愛らしい彼女に周囲の人間が甘いものを与えていた。

 しかし、それはすぐにクレアに禁止されていた。

 流石に高級なものをたくさん食べるのはいろんな意味でよくないと思ったのだろう。


「お義母様の許可を得られたらね。リリーが勉強を頑張れば、1日1個ぐらいは許してくれるはずよ」

「う・・・・・・頑張る」


 母親に怒られたときのことを思い出したのだろう、リリーは不安げな表情になる。

 だが、大好きな甘いもののために頑張ろうと決意したようだ。






作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ここまで読んだが、5歳と4歳の会話じゃない… 人生2度目の主人公の5歳児はまだしも、4歳児には到底無理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ