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【番外編終了】前世で冤罪をかけられた令嬢は期待しない  作者: 福音希望
第一章 元悪役令嬢は過去に戻る
13/73

1-12 元悪役令嬢は義妹を案内する


「公爵家って、すごいんだね」


 リリーはそんな感想を漏らす。

 いきなり全部は覚えられないだろうから、すぐに使う主要な場所だけを案内した。

 それでも彼女は十分に驚いていた。


「今回案内したのはほんの一部よ? 実際にはもっとたくさんあるんだから」

「本当に? 私の住んでいた家なんて、この屋敷の一部屋分ぐらいだったよ」

「え?」


 今度は私が驚く番だった。

 平民の住む家がそんなに狭いとは思っていなかった。

 公爵家の一族だった叔父が生活できていたのだろうか?


「こんなに広いなんて、まさにお城だね」

「実際のお城はもっと広いわよ」

「そうなの?」

「ええ、もちろん」


 私は頷いて肯定する。

 公爵家の屋敷はたしかに広いが、それはあくまで貴族の屋敷としてである。

 流石に城ほど広くはない。

 王族が住むスペースの他に、仕える者達が働く場所もあるのだ。

 屋敷にないこともないが、その規模は全然違う。


「お城って、そんなに凄い場所なんだね。いつか私も行ってみたいな」

「公爵家の一員になったんだから、いずれ行くことになるわ」


 憧れるようなことを言うが、今の彼女にはそこまで遠い場所ではない。

 たしかに平民にとっては縁遠い場所だとは思うけど──


「お姉ちゃんはお城に行ったことがあるの?」

「いいえ、まだよ」


 リリーの質問にあっさりと答える。

 前世では何度も行った場所だが、今世ではまだ行っていない。

 あまり良い思い出はないので、行きたくはないけど──


「じゃあ、行くのが楽しみだね」

「・・・・・・ええ、そうね」


 しかし、嬉しそうなリリーを否定することはしない。

 むしろ彼女のおかげで私も楽しみではあるのだ。







30bm・90ptを超えました。

読んでくださった方、ありがとうございます。


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