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こんな異世界転移ってありっ!

雲がでっかい。

梅雨明けしたのに、すぐに暑くなる。

ようやくジメジメから解放されたのに、もう少し体に優しくしてほしいな。

「あちぃー。」

入道雲を見上げながら、呟く俺。

視線を落とし、暑さで歪んで見える道路にうんざりする。

「あちぃー。」

もう一度そう呟くが、何も変わらない。

明日も明後日もその後も、同じ下校を繰り返す。

正直に、面倒臭い。

下校だけじゃない。

登校も、教室もいや学校すら、家も面倒臭い。

でも、同じことを毎日繰り返す。何も楽しくないのに。


自分は、つまらない人間なんだろう。

友人はいても、それは一緒に遊びに行く程ではなく、顔を会わせたら雑談するぐらい。

趣味はゲームや漫画など、一般的なものばかり。将来の夢はなく、だからと言って、特に損はないからと、積極的に何かに取り組んだりはしない。

クラスで隅っこにいる影の薄いキャラ。それが俺だ。その事に不満はない。クラスメートと積極的に話さないのは俺だし、熱中する何かを持とうとしないのも俺だ。


だから、同じことを繰り返す。特にやりたいことは、ないから。ただの惰性だ


だからと言って、だからと言って、クラスのイキった連中にカツアゲされている最中に異世界に拉致されるとは思いもしなかった。

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