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清貧物語  作者: ロック
1/6

2018年

歌舞伎町、トー横広場と呼ばれるこの場所はきっとクラスでもいじめられたことのないような奴がくるのだろう。

周りは陽キャラばかりでここは、俺には高嶺の場所だ。

俺はいじめの傷跡とそして、トラウマが脳裏をよぎる。


「良かったら俺らと飲もうよ」

男3人、女は10人と言ったところだろう。

会話の内容はほとんど覚えてない。

黒いマスクの女が複数名いたのは、覚えている。あの子達は女神のように美しい。

「ねえ、こいつ誰?」

「名前、聞いてなかったな?」

「俺は…窓閉ドアだ」


男は「ぷっ、うける!!!!!

お前のあだ名ドアドアな」と笑った。

劣等感も感じたが、この際どうでもよかった。

僕は3ヶ月前に人材会社を解雇され現在は無職、スロプロとして生計を立てている。

私はハイエナのために近くのマルハンに行こうとした。


「悪い、そろそろ」

すると、誰かが俺の手首を掴んだ。

「ねえ、寂しい」マスクをしてない、某大手アイドルに似た美少女がじっと僕を見つめた。

「わかったもう少しいてやろう…」


だが、彼らの会話はついていけない。

トピックもあまりに低俗だ、僕はまた立ち去ろうとしたが、俺の好みの女が俺に声をかけた。

「あ、あの私……持ち帰りたい」

男は、煽る「おお!彼女できたのか!」

女は、俺をホテルに誘った。


ホテルに誘われるまで俺の中でこいつはあくまで可愛い"記号"としてしか認識していなかったが、彼女が脱いだ瞬間こいつは、記号ではなく"猿人"となった。

「ねえ、しないの?」

「私は低俗な凡人とは違う。

悪いが、少し仕事をしなければならないからこれで失礼する。」


「さみしい・・・仕事連れてってー!」と、ひとりのボブカットの女が俺の腕を掴む。

「だめだ!君はまだ未成年だろ!」

「・・・あたし24歳だけど?」

「!?そうだったかすまない。

俺は23歳、悪いが歳下なのだ。

無礼な態度をとったことを心から詫びる」

「・・・かしこまんなくていいよw

てか、おもろいね君」

「とにかく…仕事というのは…スロプロだ。

もし興味があればついてくるか?」

「うん!」

「ちなみに君の名前は?」

「あたし、籾里すう

「すう…か、覚えておく」


そして、彼女は、ホテルを出て、俺の"職場"に向かった。


俺はひと通り、店内を見回した。

「ファンキー 合算が1/110だが、785ハマり。これにする。

君は何を打つ?」

「え、教えて?」

「じゃあ隣で見てな」


そして、800GめでGOGOランプが光り、キンっという香ばしい音が響いた。

「ここで、1枚がけにして、777、もしくは、77 BARを揃えるんだ。

777なら300枚程度 77BARなら100枚程度だ。

小さいあたりを、レギュラーボーナス、大きいあたりをビッグと言うんだ。じゃあやるぞ」

俺はレバーを叩き、そしてビッグボーナスを引いた。

「多分しばらく俺はこいつを打ち続ける。

ジャグラーシリーズは基本同じルールだから、適当に打ってきな」

「わかった」


と、彼女はマイジャグラーのある島へと向かった。


「BIG 6連。なかなかだな」

彼女の方を見た、そこには大量に積まれたドル箱があった。

「ゴッドやってたのか…」

「あ、ごめん、なんかフラフラしてたらこの台がでるって教えてもらって」


誰に教えてもらったんだろう、まぁ多分同じく専業のやつだろう。

「今日はこのぐらいにして、カラオケでも行こうや」

「うん」


カラオケにて

俺は、C-C-BやBOOWY、初期の頃のTMネットワークをひたすら歌った。

金曜日のライオンは俺の好きな曲だ。

だが、彼女は世間一般層が歌いそうな曲を歌ってた。


歌い終わった俺は少し疲れた。

「ホテル行こうぜ。眠くなってきた。」

「うん」


ホテルに来て、シャワーを浴びて、俺は、ガウンを着た。

彼女も同じくガウンを着ていた。

俺は何一つ性的なことに関心はないから、すうに聞いた。

「お前は普段何をやってるんだ?」

「あたし、池袋のガルバの店長やってんだけど、今日久々のオフ会だったんだよね。

いつめんで会ったんだけど、なんかさ、窓閉くんかっこよかったから、つい誘っちゃった」

「私は哲学者であり、スロプロだ。

本当は哲学者に、もっと言うと経営コンサルや、IFAを目指していたが、訳あってその夢が叶わず今はスロプロだがいつまでもこんなことやり続けるつもりはない。」

「じゃあ、いつかやめるの?」

「さあな…外資系企業に内定もらったら、スロプロの足を洗うよ」


「ねえ」

すうが近づいた。

まるで15歳程度の童顔美少女がこちらを向くとそれだけで興奮する。

女に対して弱いし、俺はどうやらチョロすぎる。

「キスしよ」


俺の理性は抵抗しなかった。

俺らは、キスをした。

そして、俺とすうは、寝た。


7時に俺は起床したが、すうは、「友達に会いに行く」とメモを書き残し、ラインのIDを残していた。

俺はすうのラインを追加し、そして、マルハン新宿店に並んだ。

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