第一話 転生したけど捨てられたっぽい
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「ごめんね、あなたのことを育てられなくて」
そんな声が聞こえた気がした。
「早くそんな人外、捨ててしまえ!」
「ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめんね、ごめ」……
……そんなに謝らないでよ…
そこで意識が途切れた。
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ざざざ…ざざざざ…ザザザザザザザザザサザザザザザザザザザざざざざざざざざざざざザザザザザザザザザサざざざざざざざざざざザザザザザザザザザサ!!
そんなノイズが頭を走った
「おんぎゃ~~~~~~~~~!!!!」
…自分でも驚くほどでかい声が出たな。………うん?おぎゃ~?試しに声を出してみる。
「あたた、あいあいあ、うばー」
声がちゃんと出ない!?手を見てみるとそこには、紅葉のような可愛らしい手のひらが…
「おえっえ、いえあいえんえいっえあう~!?(これって、異世界転生ってやつ~!?)」
こうして俺は異世界に転生してことを自覚したのだった。