02 引きこもり達はゲームがしたい(後編)
前後編に分ける必要あった...かな?←Answer:ない
「ほっ!」
「おりゃ~!」
俺たちは、おすそ分けプレイでゲームを楽しんでいた。
時刻は13時30を過ぎている。
あれ?何か忘れてるような?
何だっけ...
「あ!」
「どうしたの?急に大きな声なんて出しちゃって?」
思い出した!俺たちはメンテナンス延長の暇をつぶすためにこっち(Swiich)のゲームよやってるんだった!
かなり熱中してたから、すっかり忘れていた。
「そういえば、俺たちは暇をつぶすためにこっちをやってるんだったな~って。」
「あ~!そういえば!もうイベント始まっちゃってるじゃん!」
香織の方もすっかりと忘れていたようだ。
俺たちは急いでパソコンを立ち上げ、ゲームを起動する。
既にメンテナンスは終了しており、新しいイベントが追加されていた。
「よし、それじゃあ新イベントに行くか。」
「ちょっと待った!まだ、ネコちゃんのガチャ引いてない!」
ああ、イベント開始と同時にピックアップで来ていたガチャか。
今回のイベントに合わせて、ネコちゃんのピックアップだったらしい。
「この時のために、最近ガチャを引かずに石を集めてたんだから!」
「...爆死しないといいな~」
「それ、フラグじゃん!?勝手にフラグ立てないでよ~!」
いや、フラグ立てたのお前が先だろ。
そういいながら、ガチャ画面へ移動し、ガチャへ石を投入していく...
数分後...
「あぁ~~!」
落ち込んでいる香織の姿があった。
「なんで出ないのよ~~!」
フラグ回収乙。
「ほら、しょうがないだろ?」
「いいじゃん良太は!一発で出たんだから!」
俺はあまり石をためていなかったため単発で引いたのだが、一発目で出てきてしまった。
「くぅ~...こうなったら、今月のお小遣い全部投資してでも...」
「やめなさい。」
ピシッと香織の頭にチョップをする。
「っく!しょうがない、今回のイベントを回ってまた引かなきゃ!」
そういって、俺たちはイベントの方へ移動した。
そこには、今回の主役であるネコちゃんを使用しているプレイヤーがたくさん集まっていた。
ネコちゃんは見た目がかわいいうえ、少し天然が入っていて、このゲームで一番人気のキャラだ。
「いや~やっぱり、かわいいよね~!」
「そうだな~かわいいな。」
と適当に俺が返事を返すと、急に香織の機嫌が悪くなった。
「む、胸なら買ってるし!」
「何張り合ってんだよ...」
ネコちゃんの方もまあまああるが、香織の方はもっとあるからな...
「ほら!私の方が絶対に勝ってる!」
「わ~!!胸をそらすな!」
大きめのパーカを羽織ってるからって、そんなにそらすんじゃねぇよ!
「ほ、ほら、イベントやるんだろ!」
「...もう!...」
何とか、香織の気をおさめ、俺たちはいつも通り一緒にゲームをするのだった。
「...私には、かわいいって言ってくれたことないのに...」
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。