めーるめるめるめるめるめるめ
詰まった
メイドのなるこが病気にかかった。
今朝、なるこに耳舐めで起こされた(たまに耳舐めで起こされる)のだが、起きたにもかかわらず一向にやめなかった。
それどころか、体を這い回る様に舐め回すという行為のエスカレートに私は声にならない悲鳴をあげた。
「あぁぁ……ぁふぅ……」
アイネスが真っ先に駆けつけてなるこに怒っていたが、なるこは私に「もうひわけありまひぇんジュルルル」というばかりでなおもやめない。
たまたま新作ドレスを見せにきたリアがこの病気を知っていた。
その名も「卵胞魔力異常症」
通称ビッチ病。
死に至る様な病気ではないものの、性欲が異常なほど上がり、行動さえコントロール出来なくなるものもいるのだとか。
「どうします?葵様」
「どうするってそりゃ…むむむちゅ!!ちょ、ぇれろろろ!」
「おい!なるこ!いくら病気だからってしょうちしないぞ!!」
「っちゅぱ!…
なるこ!他はどこでも舐めていいから口以外にして!喋れない!」
なるこはモゾモゾと私の未だ小さざるなりな胸の谷間に顔を埋めた。
そして上目遣い。
おっぱいを舐めたいらしい。
「いいわよ別に」
なるこは私の寝間着をずらして胸を舐めはじめた。
前世とはいえ元は男なのに…女の身体で感じさせられるとは…最悪(歓喜)
「なるこ!やめなさいよ!」
「いいのよアイネス。病気だから仕方ないじゃない…あぅっ」
「ゆるさんぞなるこぉ!!!」
アイネスが顔を真っ赤にさせてなるこに掴みかかった。
とりあえずアイネスをなだめる。
リア「まー風邪みたいなもんだから、熱も出るとは思うけど、安静にしてれば大丈夫だから」
この状況で安静になってるの?
「いつもリアには助けられてばかりだわ。何かお礼がしたいくらい」
「ええ?いいって。私もこの街の男パコらせて貰ってるし…」
「え?聞いてないんだけど」
「えぁ?まーなんつーかその…」
なにやってんだこのビッ○
「あなたまた性病撒き散らす様なマネしてるの!?」
「いや!私のま○こは葵チャンの聖水で洗ってるからセーフだし!」
「はぁ!?私のおしっこ何であなたが使ってるわけ!?」
「えぁ!?…あー、それはぁメアを説得してぇ…」
ホワーー!
メアは下水処理施設に必要だからって私のおしっこをよくとりに来てたけど…アイツこんな裏取引してんのか!?
まぁ、リアがやりまくってるって知ってたら、大惨事にならない様に普通渡すか…?
だとしても報告がないからお仕置きする必要があるな。
お尻水鉄砲の刑にするか…
いくらメアでも酷いかそれは。無理矢理口に水押し込まれて、穴から吹き出させられたら気が狂うよな普通。
…とりあえず今は、さっきから私のおっぱいを舐めてるなるこをどうにかしたい。
「はぁ…とりあえずさ、そのうち治るとかじゃなくて、どうにか治せないかななるこ」
「そうは言っても、コレ風邪みたいなもんって言ったじゃん?特効薬とかないんだよね〜。
解熱剤で熱は下げれても、なるこチャンのムラムラは止まんないのよねー。
まー飲まないよりマシか」
「そんな…一日中私は○首舐められるの?」
「いや、流石に飽きるでしょ」
そんな時…。
さっきまで私の胸を舐めていたなるこが急に吸い始めたのだ…。
そして、あきらかに私の胸から何かが…。
ぼ、母乳でてるんだけど…。
「うぉぉああああ!!!!!葵様を孕ましたやつは誰だぁぁぁあああ!!!!!ぶっ殺してやるぅぅ!!!!!!!!!」
「落ち着いてアイネス!!!!!!処女だから!!!!!私処女だからぁ!!!!!処女!!!!処女ぉぉ!!!!!」
暴れだしたアイネスと、恥ずかしい言葉を連呼する私。
なるこはマイペースにちゅうちゅう吸っていた。
リア「これは…母乳ね」
ですよね。
リア「まー、妊娠してないのに母乳でるってのも無い話じゃないっさー。
ホルモンとかがあーなってこーなってるからね。
てか、そもそも神獣のうちらに関係あるかは知らんが」
「大丈夫かな、病気とか」
「それは大丈夫なんじゃなーい?神獣が病気で死ぬとか考えられないもん。」
そんなもんなのか…。
「まぁ、おっぱいから出てるから母乳だろうけどさ…。
なんでなるこチャン完治したん?」
「何ででしょうね」
「何で当の本人が分からないのよ!」
そう、私の母乳を飲んだなるこは即完治した。意味がわからん。
「君は、自分の出したう○こを指差されてこれは何ですかと問われたら何と答えるのかね?そう、それはう○こです」
「その美少女面で面白くないおっさんみたいなこと言うのやめてくんない?」
酷い。シンプルに傷ついた。
「これは何かって聞いてんの!」
「分かんないわよ聞かれても!」
そんな会話中、私の母乳が入ったビンをもってアイネスが入ってきた。
「これは、聖母乳です」
「は?」
「聖母アオイ様から賜われた、すべてを癒す飲料。聖母乳なのです」
なにをいってんだこいつは意味わからん。
と、手元の母乳を飲み始めた。
「うわあああ!!本人の前で飲むなあ!ぞわぞわするわ!!胸がぞわぞわするわ!!」
「…っぱぁ…!何という甘味な味…若返ってしまいそう…」
「お前はもうおしっこ飲んで若返ってるだろ!前科あるんだからな!」
「でも!なるこばっかり!葵様の母乳直飲みはずるいです!私もしたい!なるこは右乳ばかり飲んでいたので左乳は私専用です!」
「いいわけないでしょ!今後誰にも触らせんわ!」
「わたくし、葵様は押しに弱いと見ました」
「な、!なにを!やめろぉ!やめろぉぁ!!」
あああいああああいあああうあいあいあああああああああ!!!!!!!!
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これはまあ。あれでしょ。
異世界系なろう小説で、ある程度話が進むと出てくる主人公にしか作れない、主人公しか持ってないハイポーションでしょ!
もう既に私のおしっこポーションは下水処理に使われていたが、母乳ポーションは飲んでも副作用がない完璧ポーションな訳だ。
リアはなろう小説を読んだことがないらしく、あんまり納得していなかった。
アイネスはネーミングにこだわっていて、聖母乳で定着させようとしている。
私の前世がどうとかで、若干距離感あったんだが、最近は元に戻ったな。指摘したらまた気まずくなりそうだから黙っとこ。
なるこは…
勝手に反省して仕事に戻った。
私は然程怒ってないんだが、ああ見えて生真面目な性格だ。あるじに失礼な事をしたと落ち込んでるかもしれない。
正直、人にこれを飲ませるのは嫌だが、非常時になったらそうもいってられなさそうだし。
採った分は瓶に詰めて保管した。隠した。
———-とある幼女(転生したて)視点——-
転生してすぐ、大好きなメルちゃんにそっくりな美少女に出会えた。
と、思ったら。
その美少女は実は街の長で。
私はそのまま保護された。
「僕はお前の案内を任されてるクロウだ、よろしく。
よびづらいから名前は早めに考えといてくれよな」
クロウという少年に街を案内された。
広い場所は大体移民の家らしい。
あとは幾何学的な作りになってる家と、昔の日本にありそうな木造校舎など。
とりあえず、クロウ君が寝泊りしてるところさえ覚えておけば良さそうだ。困ったら聞けるし。
楽だ。仕事がない。
なのに部屋まで用意してくれてるし。
異世界転生っていうか、普通に死んで天国に来た気分。
どうしようかなー名前。
……
「名前は ぶひ ぶひ にしようと思います」
「いいのかそんな安直な名前で」
「はい 私の名前を呼ぶたびにみんながぶひぶひ言ってくれるのでいいと思います」
「いい訳ないよなぁ?」
葵さんは頭が固いですなぁぶひぶひ。
「もうメルでいいじゃない。好きなキャラの名前貰えば」
「え!?ダメですよ!メルちゃんはメルちゃんであって私の名前に使うような」
「だがしかし!ここは異世界。メルちゃんが商標登録されている世界ではないんだよ」
「商標登録……」
「お前がメルになるんだよ!!」
「私が…メル…!」
そうか、今のこの体は女の子。
私が再現するんだ…理想の女の子を!!




