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拷問というよりは調教

チョー集中してPC触ってた(エロゲではない)ら、足の指の間にムカデがすっぽり入り込んでた。


死ぬかと思った。


発狂した時の声は完全にメスイキしてた。



 あー。


 逃げられてしまった。あの美魔女に。

 そりゃあれだけ酷いことをしたんだから逃げ出すとおもったので、軽く脅していたんだが意味がなかった。


 お尻水鉄砲とかいう今思えば鬼の様な拷問をしてたわけだが。


 よくよく考えたら、拷問というか何も聞いてなかった。


 ただ自分がしたい事をやってただけで相手からすれば狂気そのものだっただろう。


 うーん。反省。


 その事をなるこに尋ねられた…。



 「逃げられてしまいましたか…相手の素性は分かりましたか?」


 「あー……」


 「…何もわからなかったんですか?」


 「水遊びに夢中で…ごめん」


 「え、あれは拷問か何かだとおもってたんですがあれは…」


 「忘れてましたすいません」


 「そんな…目的を忘れる程あれがやりたかったのでしたら、いつでも私の体をお貸ししますのに…」


 「なるこにそんな酷いことするわけないじゃなーい」


 「ご主人様…♡」


 「なるこ♡」


 「ご主人様♡」


 「なるこ♡」



 アイネスに頭を叩かれた。

 

 助かった。意味わからないノリで正直私も困ってたんだ。オチがついてよかった。


 

……






——-クロウ視点———




 葵様が学校を休校になさった。


 そもそも最近は葵様の授業がなくて退屈だった。

 俺は葵様が見られ…葵様の授業が受けれればそれでいいのに。



 「ねぇクロウ君!夏休み一緒に遊ぼう!」



 まただ、クラスの女子に声をかけられる。


 

 「はぁ?何抜け駆けしようとしてんのパー子!クロウ君にはみんなで誘おうって言ってたじゃん!」


 「おいおいモテてんなぁクロウ!」


 「やめてくれよダーちん。女子のままごとはもう嫌なんだ」


 「まーサッカー行こうぜ。みんなグラウンドに行ってるぞ」


 「悪い、ちょっと用事があるんだ」


 「用事?まぁいいや。さっさと済ませてこいよー」


 「ええ!ちょっとクロウ君!お父さん役やってよー!」




 ダーちんとは最近ずっとサッカーとか野球とか一緒に遊ぶ友達だ。


 けど、葵様と話さなくなってしまった。


 ずっと近くに居たのに、もう遠くに行ってしまった様な感覚。


 嫌だ。


 シエラはメアを通じて関わりが途絶えてないが、俺は最近クラスメイトと遊んでばっかりだ。しかも葵様の授業がないんじゃ尚更接点がない。


 会いに行かなきゃ。


 けど、特に会う理由がない。

 が、足は葵様の部屋へ向かっていた。


 

 「そんなに急いでどこいくのぉん?」



 急に声をかけられた。

 エロい格好をしたお姉さんに。

 不意に俺はドキドキした。



 「いや、会いに行く用事が…」


 

 素直に答えようとしてしまった。

 しかし、お姉さんは俺の返事を待たずにゆっくりと手を背中へ回してきた。



 「ねぇ坊や…お姉さん困ってるんだけど助けてくれないかなぁ?」



 不覚にもドキっとしてしまった。



 「俺は坊やじゃない。離せよ おばさん!」



 強い口調で返したが、物怖じする様子なかった。



 「ふふ、カッコいいお兄さん。人助けと思って頼まれてよ」


 「いやだ。知らない奴とは関わるなって教わってるんだ」


 「困ってる人は助けろとも教わらなかった?」


 「お前は困ってない」


 「困ってるわよぉん。ぴえんぴえん」


 「……何に困ってるんだ?」


 「嬉しい!聞いてくれるのね!


 実は、ここら辺は鏡がなくて困ってるの」


 「…は!やっぱり困ってないじゃないか。そんなもんなくていいだろ。」


 「大問題よ!女の人はいつだって鏡を持ち歩いてなきゃいけないの!


 ね?お願いっ!


 持ってきてくれたらイイコトして

 あ げ る ♡」



 そう言ってお姉さんはわざとらしく谷間を見せてきた。

 俺は初めて見る大人の女性の大人な部分にコーフンしてしまった…。


 鏡を持ってきたら、見せてもらえるんだろうか…!



 「わ、分かったよ。そんなに困ってるなら持ってきてやるよ…」


 「ふふ、ありがとぉっ、ちゃーんとお礼してあげるからねっ」


 「…お、おふっ」



 うまく返事が出来なかったのが恥ずかしくて、その場を走り去った。


 鏡か…とりあえず拠点周りを探そう。

 探そうっていってもそこくらいしかない。


 

 だが、見つからない。

 便所の鏡に案内するんじゃダメなんだろうか?



 「なーにしてるのクロウ?」


 「はひ!あ、葵様!」



 後ろから肩を持たれてびっくりする。


 葵様とこんな至近距離になるのも久しぶりで、ドギマギしてしまう。


 先程出会ったお姉さんの谷間が頭をよぎった。


 あ、葵様の谷間はど、どんなだろうか…。


 どうしても意識してしまって目線が胸に落ちる、落ちるたびに顔に戻す、が、目があうと恥ずかしくて目線が落ちる。胸が見える、上に戻す…



 「こーら、クロウ!そういう年頃なのは分かるけど、おっぱい見てるのバレバレだからね?」


 「いいいいあ!そうじゃなくて、その」


 「何探してんのよこんな所で」


 「ええと、鏡…」


 「カガミ?おトイレに置いてあるでしょ?」


 「えぇえぇと、手鏡がいい…」


 「手鏡?」



 まずい、葵様にバレる訳にはいかない…。とっさにそう思った。


 バレたらどうなるだろうか…。


 あのお姉さんのおっぱいが見れなくなるんじゃないだろうか。

 

 どう見ても怪しい奴だ。綺麗な大人の女性はいつだって葵様の近くにいるし、俺だって知ってるはず、あのお姉さんはどう考えてもアイシアの人間じゃない。


 とすれば、葵様に顔を合わせる事になるな。

 でもそれは、おっぱい見せてもらってからでも遅くないハズ…。


 とか考えてた。



 「いいわよ」


 「え?」


 「手鏡作ってあげるわ」



 はい、といとも容易く召喚魔術で手鏡を作ってしまった。

 

 葵様の召喚魔術はいつ見ても仕組みが理解できない。



 「良いんですか?」


 「別に構わないわ、好きに使いなさい」



 やった!


 これでおっぱいが見れる!!!



 俺は葵様にお礼をして、全速力でお姉さんの元へ向かった。



 「も、持ってきたよ!鏡!」


 「あらぁん!ほんとに持ってこれたのね!偉いわボク!」



 両手を広げて迎えられる。


 こ、これはハグの流れ!

 ハグすれば…必然的に触れられるおっぱい…!



 バシッ!!!



 思い切り地面に叩きつけられた。



 「なーに考えてんだかこのマセガキ。


 おーい。私よ私、出てきなさいカガミー!」


 「…へ、へーい?あら?いつもと違う媒体じゃないですー?どしたんすか?」


 「しくったのよ、チョー大変だったわ」



 何がどうなってるんだ…。

 柔らかいものとは真反対の感覚を味わっている…



 「まぁ…一旦引くわ。ここは最悪よ…絶対に許さない…こんなチンケな村…住民もろとも 焼き殺し てやる」



 どうしよう…思ってたよりやばい奴だったみたいだ…俺は…なんて事を…


 そもそも、葵様に会いに行くつもりだったのに…こんな事に加担するなんて…



 「おい…話が違うぞ…」


 「ん?まだ意識あんの?ガキの割に丈夫なのね〜」



 ドカッ!!!


 冷静な口調からはかんがえられない蹴りが腹にめりこむ。ヒールが硬くて痛い。

 やばい。


 

 「どう?ご褒美はこれで良かったわよね?



さあ、さっさと帰るわよ。ゲートを開きなさい」


 「あい」


 黒い渦が鏡を中心に回り始めた。

 転移魔法なんて見たことないが、あれがそうなのだろうか。


 くっそ。俺はこんな女一人捕まえれないのか…今までしてきたことは何だったんだ。何も成長なんてしてないじゃないか…



 バリィン!!!


 勢いよく手鏡がはじけた!



 「きゃぁ!!


 な、何!?カガミが…


 クソガキ!何仕込みやがった!?」


 「ハロー、また会ったわね綺麗なお姉さん」


 「あ…あんたは…葵…」


 「葵様…」


 「どうやってアイシアに来たのか分かんなかったけど、そうやってきてたのね〜?」



 お姉さんは葵様に目もくれず散った鏡の破片を必死にかき集めている。



 「カガミ!!ゲート開きなさいよ!!早く!!早くして!!!お願いよ!!もうあいつはいやなの!!!」


 「でも、あなたも馬鹿よね〜。そこのクロウは私の親衛隊の一人よ。声をかける相手を間違えたわね」


 「…!!クソガキィ!!!!」


 

 睨み殺す様な目で見られた。


 こちらへ襲いかかってきたが、すぐに葵様に押さえつけられる。



 「ねぇ綺麗なお姉さん?お浣腸のお時間ですよ?」


 「いやぁ!!やめて!!いやなのぉ!!!はなして!!はなしてえええ!!!」



 葵様はこの人を知っているのか?


 俺と話していたときのお姉さんは、全く余裕のない表情をしていた…。



 


 それからしばらく、拠点の一室でお姉さんの悲鳴と水のごぼぼぼという音が響き渡った…



 静かになって、葵様は部屋から出てきた。


 アイネスとメアを部屋に行かせた。代わりに監視させるのだろう。


 葵様は俺の横に腰掛けた。



 「で、クロウは何て言われてあんな事したわけ?」


 「困ってるから助けてって…」


 「あんな怪しい女を?」


 「…イイコトしてあげるからって」


 「え?…あっはっはっは!!


 で、いいことって何してもらうつもりだったの?」


 「その…ぉ…」


 「?」


 「胸をみせてもらおうとしてました…」


 「はぁーーーーっ。クロウもそういう年だもんね。わかる、わかるよ。

 というか、私と初めて会った時も、何かとパンツ見たがってたしね」


 「!! それは…」



 葵様は、軽蔑や叱責をするのではなく、共感してくれた。


 

 「よし!じゃあみせてあげるよおっぱい!」


 「え、ええええーーー!!!」



 えええ!!見せてもらえるのか!?葵様の御おっぱい!?そんなの、あのお姉さんの胸の比じゃないぞ!



 「今連れてくるわ!」


 「え?」



 あ、葵様のおっぱいじゃないんですか?



 「え?…あー、あんな酷い目にあって今更あいつのおっぱい見せてもしょうがない…か?ていうか今は……だしな…ちょっとまってて」


 

 残念、まあ、俺程度が葵様の御胸を拝めるわけもないか…。


 しばらくするとアイネスが連れてこられた。



 「クロウ…お前…」



 アイネスはゴミを見る目をしていた。

 葵様は何故か目をキラキラさせている。



 「ね!お願いよアイネス!クロウくらいの年頃の子はアイネスの綺麗なおっぱいに興味津々なのよ!見せてあげて!」


 

 葵様…俺はアイネスじゃなくて葵様の…



 「葵様の頼みであれば仕方ないですね…触らせはしないからなクロウ」


 

 アイネスがおもむろに服をたくし上げようとする…違う…俺が見たいのはアイネスのおっぱいじゃないんだ…



 「アイネスみたいなババアのおっぱいになんて興味ねえよ!!!!」



 テンパリすぎたのと葵様の御胸に固執しすぎてそんな事を言い放った。



 俺はアイネスにボコボコにされた。





———主人公視点———




 「葵様、クロウが勝手に葵様近衛騎士団なるものを作っている様ですが」


 「え?クロウってシュシュ隊入ってなかったっけ?」


 「主守隊は男子禁制です」


 「あれ?そうだったっけ」


 「…まえに親衛隊の一人、と言って貰えたのが嬉しかったとか何とか」



 いや、シュシュ隊のメンバーだと思って言っちゃっただけなんだが、近衛騎士団て。


 まさか男に囲われたりしないよな…?

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