探索系同人エロゲはアタリ多い
異世界の日常にも慣れてくると、暇になってくる。
家に篭ってるならpcとかないとな。
じゃないと こもれないでしょ。やる事ないもん。エロゲでしょエロゲ。
でも、女の子連れ込んで引きこもるとかならできる。部屋でエロい事する。
そこまでいくと引き篭もってるというのか…。
移民による人口増加からはや数ヶ月。
住民から食料を貢がれる様になって楽になった。
ここらの魔物を狩まくってるせいで、農作物が育てやすいらしい。
そもそも、森を切り開いているので、土地は栄養満点。よく育つ。
食料調達という仕事から解放されても、アイネスは何かと忙しそうにしていた。
手が空いた分。学校の子供達の世話してるんだろうな。
教える内容は特に考えてなかった。
とりあえず算数と国語おしえればいいだろ。みたいな感じだったんだが、アイネスの教えてる事が騎士団のそれなんだが、アイツはアイシアに騎士団でも作るつもりなんだろうか。
「アイネス、あんまり詰めて教えちゃダメよ。まだ子供なんだからね。学校って言っても、丸一日授業で埋めなくていいんだから、昼過ぎくらいまでで十分よ」
「そうですか?時間は有効活用せねば」
「子供にとっては遊んでる時間も有意義なものなの」
「たしかに、子供の仕事は遊ぶ事、といいますものね」
いうのか?
ま、私がアイネスと遊びたい口実なんだけどね。
「アイネス〜。おんぶ〜」
「ふふ、葵様もまだ子供なんですね」
小言をいいながら、アイネスが背負ってくれる。
「もう生活も安定してきたし、そろそろあの子に会いに行けるんじゃない?」
「あの子?」
「詩織よ。忘れたの?アイネス」
「ああ、前にもいいましたが、詩織様は相当な権力を持った貴族のご令嬢ですから、前に華咲家派の者達に保護されていましたし、安全ですよ」
「そうはいってもよ。あんな別れ方してるから顔くらい見せないと」
「う〜ん。会えないかと。大貴族ですし。」
「そこはぁ、アイネス様の元王国騎士団長のお力でぇ」
「元ですからね。だいぶ前ですし。というか、指名手配されてますし」
…平和すぎて忘れてたわ。
「うぇ〜ん。アイネスとお出かけしたいよぉ」
「それが本音ですか…」
「私はね…アイネスみたいな美女を横に侍らせながら街を歩きたいのよ!」
「もうっ!葵様ったら。ご自分の方が綺麗なクセに」
へ?ああ
マジで自分が女なのすぐ忘れる。
「街を歩きたいならアイシアで良いではないですか」
「アイシアって…そんな街ってほどでもないじゃん」
「…ん?そうですか?
あー。葵様はあまり屋敷から出られないから見られてないかもですね。
特に、屋敷の周りには建てるな!との事で、少し離れた位置に住宅が並んでますし」
「え?どうなってんの?」
————-
アイネスとなるこを両脇に侍らせて。
我が街「アイシア」を散策する事となった。
「あぁっ!こんにちは!葵様!」
「ひぇ!こ、こんにちは葵様…」
「葵様!!ごきげんよう!」
通りすがるもの全て挨拶してくる。
時々いるビクつきながら挨拶してるのは何だ?
「前の一件で葵様を畏れている者も多い様ですね」
アイネスが教えてくれた。
前の?
クソガキ腕引きちぎり事件か。
「無礼を働くと腕を吹き飛ばされるとかなんとか…噂だっている様です。まぁ、私としてはご主人様を敬っている様で何よりです」
「なるこ…それ敬うっていうのかな」
「はい、いいます」
なるこぉ…。
住宅街!というわけではないが、田畑と、木造の家が並んでいる。
森を切り開いたりはしたが、よくここまで自分たちでやったなー。えらい。
しばらく歩くと団子屋を見つけた。
「団子屋かーいいねー…あれ?お金ってどうなってんの?」
「ああああ葵様ぁ!そそそ、そんな、葵様からお金を取ろうなどとは」
団子屋の主人が鬱陶しいくらいびびってくる。
「いやいや、お金とかうちで発行してないからさ、どうなってんだろと思って」
「それは近くの鉱脈で鉱夫たちがとったものを、お金に加工してるんでさぁ」
「へ!?鉱脈!?加工!?」
「知らないんですかぃ?こんなやつさね。これが金貨でさぁ。葵様のお顔が彫ってあるでしょ?」
私の顔が丁寧に彫られたthe金貨を見せられた。いや、聞いてないけど。
アイネスが団子屋の主人の胸ぐらを掴んだ。
キャッ。この子ったら。
「おい、どういう事だ。我々は聞いてないぞ」
「ひいぃ!!の、呑兵衛の野郎が言ってなかったんですかぃ!?」
「聞いておらんな」
「アイネス、やめなさい。ご主人様の御前よ」
「…失礼」
「まぁ…呑兵衛とやらに会いにいかないとね」
知らんうちにアイシアの通貨が出来ているとは。
というか、アイシアの民達が持ってて、国主の私が持ってないとかある?
国主一文無しだよ?
もしかしてハブ?ハブってんの?国主泣いちゃう。
「アイネスお姫様抱っこして〜。呑兵衛のとこまで連れてって〜。」
「はい、葵様」
むぎゅっとしてもらうのだ。
おんぶよりお姫様抱っこの方がいい。おっぱい触れるから。
「ご主人様、何故アイネスにばかりなさるのですか?私だってご主人様を抱えれます」
「えー?アイネスは華奢だけど力持ちだからさ。なるこは繊細って感じだし」
あからさまにしょげたなるこ。
頭を撫でてやろうとすると、アイネスが私を持ったままなるこからフっと遠ざかった。
「ちょっとアイネス」
「ぐ…」
いつまでやきもちをやきあうのか…。
そんなこんなで呑兵衛のところについた。
鉱脈の入り口のすぐ横の家だ。
ドンッ!と勢いよくアイネスがドアを開けた。キャッ。この子ったら。
「おい。呑兵衛はいるか!」
「ひぇ!ア、アイネス様!なるこ様も…あ、葵様!!」
「貴様…葵様に許可なくアイシアの通貨を作っているそうだな…」
「いいいえ!誤解です!」
「じゃあこれは何だ!」
「はぁぁっ!そ、それは…///」
何故かもじもじする呑兵衛は、アイシアに詰められてことの発端を話し出した。
「私らはですね…。葵様から与えて頂いた豊富で安全な土地に来て。農作物作って過ごしてたんですが…。鉱脈見つけまして。い、今思えばそこで既にご報告すべきだったんですが。まあ…。
自分、結構、鉱石の加工得意でして…。
葵様のお顔を彫った金貨つくりてぇなって。勝手に作ってたんですが。まだ未完成の物を村の者達が勝手に使い始めちゃいまして…。まだ自分としては完成したわけじゃなくてその…でも、作ったやつと食べもん交換してくれるから…加工に専念できるから…結局渡しちゃってその…」
「モゴモゴしゃべるなぁぁ!!!」
アイネス…みもふたもない。
だが、呑兵衛は嘘は言ってない。
そこらじゅうにいろんなデザインの私の顔が彫られた金貨がある。ていうか、よくこんな金とれたな。
「ここいらは手付かずの地でしたから、結構…鉱石は…ハイ」
「上手じゃない。私って分かるもん!」
「はいぃ」
「照れるなァ!!」
「アイネス、それは理不尽。というかイチイチ恫喝しなくていいから」
「はいぃ…」
「しょげるなぁ!!」
「なるこおぉ!!!」
修学旅行でテンション上がった学生かお前らは。
「まあでも、もう公認よ。こんなに綺麗に彫られてるんだもの。経緯も聞いた事だしね」
「ああ、ありがとうございます!」
「デザインは…もうバラバラになっちゃってるから、統一はできそうにないけど、サイズは統一しようね。」
「はい、ご心配なく」
「あ、他の銀貨とかのもあればみしてもらえない?」
「はい!こちらも作っております。これが銀貨で、これが銅貨…」
あ、銅貨にはアイネスの顔が彫られてあった。
「おい…私が銅とはどういう事だ」
「ふふ、ダジャレかしら。
そんなの決まってるじゃない。ご主人様のお側に近いのはこの私。なるこですもの。私が銀で当然よ」
「いやおかしい!私の方が葵様と長いのだぞ!」
「ケンカすなぁ!!!!」
2人を宥めるのは大変だった。
その後、呑兵衛からは記念にと、それぞれの一番出来の良いと言われる金貨、銀貨、銅貨を貰った。
初お金ゲットだが…。記念品だし使えねえ…。
結局一文無しじゃない?
領主って、どうやって生活してんの?税金?うへぇー今更搾取できねー。
まぁ、農作物貢いで貰ってるけど。
アー、みんな年貢感覚で貢いでくれてたんか。なーるほどなー。
だがどうしたものか…。
お金…。
搾取はしてあげたくないな…。
ん?そういえば、団子屋が金貨持ってたよな。
あれ?金貨って1万円相当じゃなかったっけ?
あれ?そんなかせげ…。
———-
「呑兵衛ぇーーー!!呑兵衛ぇー!」
「はいぃ?」
「鉱脈差し押さえじゃーー!!」
「でえぇーーー!?」
ばっきゃもーん!
金貨ばっかりすりやがってぃ!
んな事したら、金銀銅の3種の意味ねだろがい!!!
説教を垂れると、「だって葵様が彫りたかった」と言い訳をした。
おじさんにそんな可愛いこと言われてもうれしくない。
時間はかかったが、大体の相場を決めさせてもらった。
この世界の相場は分からないが、金貨1枚を1万円とした時の前世の基準で付けさせてもらった。
呑兵衛には悪いが、暫くはアイネス(銅貨)を彫ってもらう事になりそう。
ちなみに、大銅貨とかも用意している。10円ってところか。
わざわざ顔を掘ることもないとは思うが…。
アイシアに通貨が出来た!
…結局、私はどうやってお金がもらえるんだ?
いきなり団子とかつくればええん?
まぁいいか。
そのうち、貢物がお金に変わってくれるよ。
通貨も出来たので、これを機に国らしい整備をしようという事で。法律、もとい、ルールを決めようということに。
「ていっても、法律とか非核三原則しか知らないし、分かんないんだよなー」
ていうか非核三原則って法律だっけな。
あ、労働基準法とかなら知ってる。
恐喝罪とか、あれ?罪状?
「非核三原則というものが何かは知りませんが…
既にこの国にはルールに近いものがあります」
「ほう、続けよなるこ」
「はい、それは ご主人様のご機嫌 です」
「機嫌?」
「この国に住んでいるものは皆、クソガキ腕吹っ飛ばし事件 並びに一家吹き飛ばし追放事件 以後、葵様を畏怖し、ご主人様の機嫌を損なわない様振る舞っている様です。
結果として、ルールなく秩序が保たれているかと」
なるほどなるほど。
「つまり、ご主人様が嫌悪される対象を取締るルールを作ってしまえばいいのです」
そうしてなるこが、それっぽい文で簡素な法律を作りあげた。
ご主人様を敬うべし、とか、ほぼ私の事について言及してあるが、少しづつ増やして具体的にしていけばいい。
通貨もできたし、ルールもできた。
もうそれなりに国でしょ。うん。
お陰で仕事量も減ったし、やることといえば学校の事くらい。
私の知識量もさほどある訳ではなく…教科書がある訳でもないので教えれることが少なくて最近は休みが多いが…まあ夏休みということで。
アイネスと過ごせる時間が増えたのは嬉しい。
付き添わせてアイシアの散歩に出掛けた。
相変わらずお財布の中身は入ってないが、国主たるもの国の様子は見て回らねばな!なんちゃって。
ほぼ森だけどな。
でも、鉱脈もあったし、他の場所にも鉱脈とかあるんだったら抑えときたい。
山の麓を探索していると、なんかありそうな洞窟が見つかった。
「なんかありそうじゃな〜い」
「こういう洞窟は大抵魔物の巣になっていますよ。危険ですので気を…いや、いっか」
「よくはないでしょ」
「いえ、葵様と魔物が戦っているとこすら見たことないんで、心配するだけ無駄かと」
確かに、魔物には避けられてるイメージしかない。交戦経験がないのは逆に不利なのでは?
そしてここがゴブリンの巣穴で…私達は同人誌並みにエロい目にあうと…なーるほどなー。
ズンズン洞窟の奥へ進んだ。
そこには、同人誌みたいなゴブリンはいなかった。
布一枚体に巻いた幼女がいた。
「め……」
「め?」
「メルちゃぁぁぁん!!!!」
メルちゃん!?




