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飲尿健康法



 「ありがとうございますや…葵様…」




 始まりは数人だったのだ。


 ロッカスでなるこを拾って来た件があったが。そもそもあれはたしか、ロッカスとの会談?の場だったか。

 今となってはなるこの事しか記憶にないが。

 まぁ、内容はどうであれ、形式上はしっかりした会談だったのか、あそこで私が大暴れした事がロッカス中に広まってしまい。

 ロッカス国王アンチの貧民層を中心に、我らがアイシアを訪ねて来るようになったのだ。


 

 「あー、ロッカスでの件すっかり忘れてたよ。なるこのクズを見るような目しか覚えてない」


 「もう!ご主人様はいじわるです」



 照れながら頬を膨らませるなるこ。今ではすっかりデレてしまった訳だが。

 デレすぎなのか何なのか知らないが。

 手を差し出す度に、私の指を舐めるのやめて欲しい。

 箸を貰おうとしたら咥えられるし。指で指示しようとしたら咥えられるし。

 なんなん?そうはならんやろ。

 でも内心は「私の指咥えてるなるこの顔エッロ…」と思っているのは内緒。


 まぁ…。そんな事はどうでもよくて。



 移民が多いのだ。


 土地を切り開くことは容易だが、ここまでの人数となると衣食住は自分で用意してもらわないと困る。

 自分で頑張ってくれ。と伝えても、さもありなんといった様子。


 移民どもはガチでここに住むらしい。


 やたら男が多い気がする。

 今までは可愛い子供と、私に忠実なる美女しかいないこの世の楽園みたいな花園だったのに男の大人が増えるのはなんかやだ。


 まぁ仕方のないことか。ダメと言ってもしょうがなかろう。


 段々、家の近辺に移民たちが住み始める。

 もう数えるのはやめた。


 必然的に子供の数も増える。

 子供に関しては、アイシアの学校に登校を許しているが、やんちゃな奴が多い。何故だろうか。元々いる子たちはこんなに素直なのに。

 元々いる子と移民の子は肌の色でわかる。

 元々いる子はクロウを除いて肌の色がみんな灰色だからな。魔族だし。



 とにかく、移民の子達は生意気だ。

 いう事は聞かんし頭は悪いので理解も遅い。そのくせ暴力的。

 教育も移民の大人に任せたいが、中々適任はみつからない。

 

 

 そんな中、とうとう問題が発生した。



 移民のマセガキの1人が、私に抱きつくフリをして下着をずり下げた。



 ものの見事に、私のパンツは足元まで下げられた。

 クソガキの「やってやったぜ」みたいな顔。

 周りで笑う移民のガキ供と、それを見て引く魔族の子達。

 クロウが叫びだす前に…


 そのクソガキの うでが 飛んだ。


 べちゃ。血が飛び散る。



 「…いだぁあ”あ”い!」


 

 泣き叫ぶクソガキ。急に顔が引きつる移民の子達。



 「いい?あなたは私の善意でここにいるの、でもあなた…」


 「ぁあ”あ!!あ”ー!いたいい”!」


 

 だめだ。会話にならない。

 もう一度クソガキの目の前に風魔術をぶっぱしたが泣き止まない。


 

 「黙れ!!」


 

 今度は残った腕に突き刺す様な痛みを与えた。

 死を直感したのか、必死にくちをつぐんだ。



 「調子に乗るな。殺すぞ」



 手短に言った。

 もう教育というかただの脅迫だな。

 さっさと腕をつけなおしてやるか。


 と、そこにアイネスが飛び込んできた。



 「子供に何をしているんですか!!」



 アイネスがクソガキを抱き抱えた。

 


 「下がれアイネス」


 「嫌です」



 アイネスが嫌だと…!

 ただでさえ、クソガキにアイネスが抱きついている構図が許せないのに。


 何にせよ、そのままだと治療出来ん。


 アイネスは無理矢理引き剥がした。

 腕をくっつけて治療する。風魔術と私の再生能力の応用だ。


 治してやるとクソガキは私に目もくれず全力で走り去った。



 アイネスが私を真っ直ぐと見つめている。



 「何?アイネス」


 「どうして子供にあんな事を」


 「教育よ」


 「あれはただの恐喝です!」



 正論を言われてイラっとした。

 アイネスも調教してやろうかと思ったが、それはぐっと堪えた。

 理不尽にキレそうだったのでその場は後にした。



 

 食器を洗っていたなるこに甘えに行った。

 事情を話すと、なるこは膝枕をして頭を撫でてくれた。


 

 「私は人間らしさを失い始めてるのかしら」


 「いえとてもそんな事は、私ならその子供は殺しますね」


 

 冗談で言ってくれているのだろう、か?落ち込んでいる私を励ますために。



 「はぁ…ご主人様の下着を触っていいのは私だけ、ご主人様の寝た後のシーツを整えるのも、使用済みおぱんつを洗えるのも私の特権なのだから…ハァハァ」



 なるこが熱っぽい手で私の股をまさぐりはじめた。

 だめだこいつは。




————




 しばらくはクソガキ供はビクビクしていたが。また時間が経つと、今度はクラスメイトにちょっかいを出す様になった。

 バレてないとでも思ってるのか。


 

 「ごめんなさいアイネス。教育と言ってあそこまでしても、結局何もかえれてなかったわね」



 久しぶりにアイネスに話しかけた。驚いた表情をした後、急に抱きついてきてほっぺにべっとりキッスをされた。


 

 「私こそごめんなさい。葵様が心労を重ねている事に気付けなくて…」


 

 そんな風に思ってくれていたのか。嬉しい。

 

 

 「アイネス!」


 「はい?」


 「だっこ」



 すっかり成長してjkくらいのサイズになった私を、アイネスは頑張ってだっこしてくれた。

 今夜は久しぶりにアイネスのおっぱいに癒されながら寝れそう。



 だが、結局問題の種となるキッズは、どうしても矯正出来なかったので、警告をしたのち、家族ごと彼方へ吹き飛ばした。

 面倒を見る義理はない。



 そうなれば、私の前でイジメやイタズラをする事はなくなる。そして、私の目から逃れられる事は不可能。


 

 当面のクソガキ問題はこれで大丈夫だろう。





 アイネスとやっと和解できた。


 いつも夜に添い寝しにきていたアイネスが来なくなって本気でキレられてるなとは思っていたのだ。

 なるこは変わらず私の横に寝に来ていたので1人ではなかったが。

 おっぱいが2つと、おっぱいが4つでは天と地程の差がある。あれ?でも私も期待の新人おっぱいをもってるからこの場合6…?


 まぁまぁ、私は久しぶりにアイネスのおっぱいにありつけた訳だ。

 おっぱいを吸ったり頭を撫でてもらったり…。

 私は胎帰願望があるのかもしれない。

 アーいい匂いする。





 

 最近自分の脇とかの匂い嗅ぐの癖になっちゃってるんだよね。


 もはやこの世で美少女として生まれてきて、自分で自分の体臭に酔ってる。


 臭って「これが美少女の体臭かースーハー」みたいな。こんな姿他の奴らには見せれんな。


 特別な事が毎日起きる訳じゃないし、異世界生活っていってもなれると飽きるよね。

 だから体臭嗅ぐくらいしか…スーハー。


 めっちゃ癖になるんだよね。


 今更だけど、排便(大)しないって体の作りどうなってんのわたし。

 このコウモンは何のためにあるの?




 アイネスとなるこに相談してみた。



 「つまり、葵様はうんちしないと…」


 「うん…出したことない」


 「つまりは妖精さん…」



 アイネスは目をキラキラさせながら私の話を聞いている。そういえば前に私のトイレしてるドア前に謎に立ってたことあったな。トイレ待ちでもなし…。

 そういう性癖もちか?気を付けねば…。



 「よし、では葵様のおしっこを採取致しましょう!」



 ああほら、こういう事いうからこの人。


 

 「ちょっと待ちなさいよアイネス。ご主人様、それはリア様に相談されたのですか?」


 「ああ!そっか。リアに確認を取るべきだったわ」


 「それなら大丈夫です。私、リアがうんちしてる事知ってるんで、それより検尿を!」


 「おい!今しれっと不自然な事いったでしょ!」


 「さぁさぁ!おしっこをなさってください葵様!」


 

 アイネスに強引に担がれて、なるこの巧みな技で瞬く間にパンツを脱がされた。

 く!こいつらいつも不仲の癖にこんな時だけ連携が取れてやがる!2人の連携がここまで厄介だとは!!



 「まって!ちょ!そこ触らないでっ///」


 「良いではないですか〜。今まで散々私達にけしかけておいて…」


 

 この日の為に訓練された様なアイネスの手つきに反抗できない。



 「はぁ…ひぐぅっ!」


 どぴゅ!どぴゅ!


 「こ…これが、ご主人様のおしっこ!」


 「…はぁ…はぁ…いや、今おしっこが出る音じゃなかったよね?」



 すっとアイネスがコップに手を伸ばして、普通に私の体液を飲んだ。



 「はぇーーーー!!やめて!!本当にやめて!!私の体液はスプリングウォーターじゃないのよ!!!」


 「まぁ!とても美味しい!甘くて美味しい!」


 「甘い!?え?私糖尿!?」


 

 そんなコントも束の間、急にアイネスの身体が光だし、ボンっとコミカルな音をたてた。


 

 「葵ちゃま…これは…は!わたちはこんな…かちゅぜちゅわりゅくないのに!え!?」


 「アイネスが…アイネスが…」



 子供になってるー!



 でんででででんででーでででーででんでんでれででんででーでれでーでれんでんででででんででーでれでーででんでっでっででっでっで!

最高にクレイジーだぜ!

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