猛暑日の水泳授業(水浴び)
暑い〜。
増築するために森を切り開いたせいか、日が直で当たってて熱い。そうでなくても暑い。
温度計もクーラーもないし不便だな〜。
暑がっているとメイドのなるこが煽いでくれるんだが、メイドとはいえ、手を煩わせたくない。
電気がないので冷蔵庫もなく、地下倉庫で食料は保存しているがあまり日持ちしない。
これは、電気作らなきゃじゃん。
アイネスに電気のことを聞いたが分からないそうだ。この世界に電気はない?
いや違うな。魔術が便利で電気という文化が発達していないだけだ。
現にモーターは作れた。
前世で習った事は覚えているので、簡単な仕組みのモーターなら作れるんだが、これってどうやって冷房になるんー?
色々いじってたら電動のミニカーみたいなん出来たので子供達にあげた。
冷房さえできれば食料が日持ちするのに…。
あ、冷凍なら出来るわ。
という事で、今日余分にとった食料たちを私の氷魔術でガッチリ氷漬けにして地下倉庫に保管した。
さながら氷の壁ですな。
———
翌日。
毎日食料調達しなくて良くなったぞー!
という事で、今日はみんなで水泳の授業兼水浴びだー!
リアが海に行きたそうに用意していた水着をまさか使える日が来るとは…。
海には行けないので、川上の湖で行うことにした。海は遠いのだ。
あと、下水そのまま川に流してるから結構汚いかも…。
「はーい、みんな湖の奥には行っちゃダメだからね〜。泳げないうちは危ないよ〜」
子供たちに注意喚起。
子供はクロウとシエラ込みで26人。
それに対して保護者は
私
アイネス
リア
メア
なるこ
5人か、
子供の数が1クラス分だから十分な人数いるな。
もっとも、メアはシエラにつきっきりだが。
「はぁ、はぁ、葵様、水着、お似合いです…すうぅっ」
「ちょぉ!アイネス!私はいいから子供達の面倒見なきゃ!」
「ふふ、そうでした。いつも狩ばかりやっていたので、少し気が緩んでしまいました」
「あー、そうね。アイネスは今まで凄い労力を使ってくれているものね。今日ぐらいは休暇気分でゆっくりしてくれていいわ」
「っ! はい!では!すぅーーっ」
「私の脇を嗅いでいいとはいっとらん!」
「まったく、ご主人様に気を遣わせるなんて付き人失格ね」
「なんだと…!」
「私はメイドとしてご主人様のお世話をするの。アイネスはちゃんと子供の面倒を見てきなさいな」
「はいはい、私はいいから面倒見てきてねなるこ」
「あぁん♡ご主人様♡なるこはひと時たりとも離れとうございません♡」
あーー!もう。大人がいてもこれじゃあちゃんと保護者やってるのリアだけじゃないか…。
ん、子供達の輪の中に入ってるリアが見えるけど、様子がおかしい。
「はいはーい!じゃあ男子たちはリア先生が泳ぎ方教えるよー!こっちにおいでー!」
男の子達)「はーい!」
「じゃあ水に入る前に準備運動しよね〜。いっちに…さんっ…ぁ…し…ごぉ…ろく…しち…はぁち♡」
男の子達)「!!!(リア先生なんだかえっち…)」
「あれれー?みんなもしかしておちんちん硬くなっちゃったかなー?おちんちん硬くなると泳げなくなっちゃうからヌキヌキしましょうねー♡
リア先生が一人ずつ手コ……」
「子供達に何しとるんや不審者ァ!!」
思い切り飛び蹴りをリアの顎に喰らわした。
「ごほぁ!!!!
…ったーい!
いいじゃん服作り貢献してるんだからさー!
ショ○チン○食べたいー!」
「あああ!もう!そういう事子供達の前で言わないでよ〜」
「あおいせんせ…」
「え?あ…あーもう!なんて事してるのリア!このビッチ!これじゃ授業にならないじゃない!」
「お?これは葵チャンのショタチ○ポ10人斬り??」
「するわけあるかぁ!!お願いみんな収まって…」
男児達は何人かうずくまってしばらく動けなかった。
保護者できるやつおらんかった…。
結局、子供の監視は私一人がすることになった。
遠目で見守っている。抜かりはない。
なることアイネスはうとうとしながら二人で私の両脇を固めている。
まぁ、この二人にはいつも働いてもらってるしな。今日ぐらいゆっくり休ませるさ。
「ご主人様…」
むにっ
「おっぱいは触っていいとは言ってない」
「ううぅ〜…うぅ…うぇ〜ん」
「赤ちゃん!?もう、分かった。分かったから」
「ふへへへ///」
なるこを許せば、アイネスもねだってくる。
両サイドから胸を揉まれる…。
私がセクハラする側でいたいのに。
「ご主人様いい匂いします♡水着越しおっぱい柔らかい♡幸せです」
「…はぁ」
というかアレだな。
授業はともかく、こういうイベントって結構陽キャだよな。
前世でこういう事したことないから要領わからないんだよね。
アニメとかでよくあるイベントだからやってみたけど、水着美女にセクハラするくらいしか思いつかないんだが。
むほ!そうだ、今の好感度ならなるこのおっぱい触れるかも…。
「な、なりゅ、なるこぉ、おお、おっぱい触っていい?」
「…?はい、もちろん♡」
「ふひ、そ、それじゃぁ…」
その時、湖の中心から何かでかいものが飛び出してきた。
「ぎゃー!おっきな化け物だー!あおいさまー!」
「あぁ!どうせこうなると思ったよ!」
もう名前も知らん魔物に感情的にキレ散らかした。
対処に問題はないが、無駄に魔術を放出してしまって身体がだるおも。
子供達を点呼した後、ふらふらするのでなるこに膝枕してもらった。
「随分と魔術に力が入ってましたけど大丈夫ですかご主人様」
「大丈夫ー。だけど、今日はもう元気ないわぁ」
心配そうに顔を覗き込まれた。
「…アイネス、ご主人様の膝枕ちょっと代わってもらえる?」
「ん?いいのか?」
んお?アイネスの太腿は触り心地がまた…
「ご主人様、おっぱい、でしたよね?」
「ん?むお!」
寝ている私に胸を押し付ける形でなるこが覆いかぶさってきた。
下は膝枕上はおっぱい…。
谷間で息できるから息苦しくない。
なんだこの顔面パイ○リは…!!
「¥&$€£*<€%~~~~!!!」
「葵様達何してるの…」
シエラに声をかけられた。
今、引率中なの忘れてた。
———-
湖の魔物をアイシアに持ち帰って盛大に料理を作った。
あそこのヌシだとか、殺したらまずいとか、もしかしたらあるかもしれんがそんな事は知らん。
おれ、おまえ、たべる。
見た目はマジでデカい魚。
味はあんまり油の乗ってない魚肉みたいな…。
そのまま塩焼きにした奴はそこまで美味しくはないが、なることアイネスが料理してくれた分は美味しい。
材料が多く、料理に時間がかかるので調理実習という扱いで子供達にもさせたが、料理の作り方が分からず、隣の子を見て真似して、その子のを隣の子が見て真似して…みんな塩焼きになっていた。
調理実習って普通作る料理のレシピ用意してあるもんな。ごめんな先生適当なこと言って。
だがお陰でこの魚魔物は使い切れそう。
特にトラブルもないし、当分は安泰だな。
———とある盗賊達———
「おい、風の噂で聞いたんだが、『女子供しかいない村』てのが最果ての森にあるらしいんだ…」
「ああ、それなら俺も知ってるさ、それもめっぽう美人な女しかいないんだとか」
「どうだ?行ってみねえか?」
「そこに?そりゃあ女子供しかいねえなんてカモもカモだが、ただの噂じゃねぇか」
「バカが!お前はこの業界何年目だ!盗賊がロマンを捨てちゃならねえだろ!」
「ロマンもクソもねえよ!賊でロマンもっていいのは大航海時代の海賊だけだろうが。
でもそういうの、キライジャナイ…」
「おし、決まりだな…」
不穏な影が二つ…アイシアに向かっていく…。
———
「おい!やべえよ!おい!やべえって!」
「まじだよおい!やば、え?やば?やーばーばばい、ヤーバーババイ」
「え?なっつwそれなんだっけそれw
じゃねえよおい。
噂本当だったな。つかここ天国だぜ。ガキはともかく、女のレベルが高えのしかいねえ。こんな女どもの水浴びとかマジ天国。
おい!お前どいつがタイプだよ」
「えー、えっとねー。どいつもスタイル抜群でエロいいんだけどさー。一番はオレあの子だわ。まだガキっぽいけど、15〜16くらいか?めちゃくちゃ美少女じゃん」
「おいいwwwまじかよそれ俺もなんだけどww」
「え?マジお前も?」
「うん」
「な、いいよなあの子!絶対将来えぐいくらい美人なるって!」
「将来っつか、もう今でも売ったら相当な額いくんじゃね?銀髪で緑眼ってどこの種族だ…?」
「あ!移動するみたいだな、つけるぞ!」
「おーけー」
どんな生き物でも隙があるとすれば、それは自分の住まいにある。
「寝込みも寝込み、静かになって更に2時間たってから襲うぞ!」
「何で2時間なんだ?」
「まず、静かになってもそうすぐに寝付くものじゃないから直ぐには行かねえ。更に、人は3の倍数の周期で眠りが浅くなるのだ!そう考えて2時間だ」
「そうなの?適当に聞いたのにめっちゃ答えてくれるじゃん」
そして寝静まって2時間後…。
「よしよしよし!どの女から拐うよ?」
「そりゃおめ!あの銀髪緑眼メスガキだろ!上物も上物だ!俺は好きなもんは最初に食うタイプだ!ふひひひひ!」
「だな!まあ俺もあの女しか眼中になかったが…。あの女の入った家に忍び込むぜ!」
…………




