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緑園国ロッカス


 平和な日常が訪れた。


 じゃあ何するかってね。

 学校。作るんすよ。


 魔界からの非難民(子供)はシエラも合わせて25人もいるんだ。

 もちろん今までも既に学校はしていたが学校はシテイナーイ。学校らしさが臨時すぎて全くないのだ!


 平和になったから本格始動って訳。


 わたしがテキパキと学校なるものを建設していると、婦人会(アイネス、リア、メアを連れたシエラ)が学校の名前だのここの地名だのを話し合っていた。

 

 できた名前は葵学園 この街は永劫都市アオイだと。


 だがマズい。都市名をわたしの名前にするのは。どっかのアレとアレだからだ。

 ていうか都市というほどじゃない。



 ので、町の名前は「アイシア」にした。

 彼女らの名前を都合よくかいつばんだ。


 

 

 そして、学校を建設し終わった!


 といっても、ひとクラス分と職員室、昇降口、学校らしく時計台。しか作ってはない。

 わざわざ二階建てにしたのは学校らしさを出すためだ。足りないデカさはそのうち増設するとして…。


 完成だ!


 葵学園、文字通り創設者は私。


 リアちゃんは〜よなべして〜制服作ってくれた〜。





————-



 「今までも学校ではあったけれど、今日から正式に葵学園として、この学校は開校いたします。今までと大差ないかもだけれど、みんな改めて宜しく!入学おめでとう!」


 適当に挨拶を済ませる。

 青空の下で入学式を行った。


 私とリアは前世の学校を完全再現したいのだ。

 前世では学校に特別いい思い出がある訳でもないが、ギャルゲー然り、学校とはいつでも青春の場なのだ。

 私は欲張りなのだ。

 異世界で中世ローマ風だろうが、学園モノを感じたいのだ!


 自分で作った以上、生徒として参加できないのが残念だが…。


 入学式後は出来立てのクラスへ子供達を移動させる。



 「という事で、創設者であり校長なんですが〜、大人がリアとアイネスしか居ません。ので、君達の担当は私がします。」


 アイネスが生活の基盤を整えてくれるお陰で、私は暇だからな。子供達の面倒くらい私が見るさ。


 私の外見は今はjk。


 頑張っても、バイトで雇われた家庭教師くらいにしか見えない。


 対する生徒は小学生くらいだ。数日前までこの子らより身長低かったと思うと不思議な気分だ…。



 「と今日は特別な日なので、みんなでちょっとしたお遊びをしましょうか。」


 内容はジャンケン列車にした。

 ちなみに人数は26人。シエラとクロウもカウントしている。


 最初のジャンケンはみんな私に群がって来て、私とジャンケンする人を決めるジャンケンが始まりそうだったが、シエラを逆指名させて貰った。

 シエラの柔らかい肌につかまった、でゅふふ。


 

 最初こそ私の周りばかりに集まって収集がつかなかったが、ジャンケン列車は思いの外好評で、みんな夢中になっていた。



 「1番になったからご褒美ほしい!」


 「ご褒美!?考えてなかった…」


 「ちょっと!葵様にご褒美もらおうなんて、おこがましーのよ?」


 「シエラ、一体どこでそんな…アイネスか。

 でも、どんなご褒美が欲しいの?」


 「ぎゅってして!ぎゅって!」


 年少組の子からそんな事を言われて私は…


 「そんな…いくらでもしてあげる!」


 甘える子供達を手当たり次第に抱いた。


 気分は聖母。


 そんな歳じゃない。




———-



 雑多を済ませた夜。子供達を宿舎へ移すと、作りたて職員室で、アイネスの膝の上に深々と座った。

 アイネスのむちむちの太腿は相変わらず気持ちいい。

 子供の頃は、アイネスの膝に座ると丁度おっぱいが肩に乗ったのに。今ではそれができない残念さといえば計り知れない。

 背中でアイネスのおっぱいを感じていると、私の胸にアイネスの手が伸びて来た。


 「ちょっと!」


 「私の葵様、こんなに成長なされて…」


 「う〜、触らないでよ〜」


 「そんな、私の胸は散々触って来たではありませんか」


 「あなたの胸は私のもの、私の胸は私のもの、だ!」


 勢いよくアイネスの胸に飛びかかる。

 ゆかに寝る形となった。


 「あぁ…葵様ぁっ…」


 なんだか今日はエロいぞ!

 私も久しぶりにエロい気分になれた。


 そうだ。私はこのために頑張って来たじゃないか!


 おっぱい…おっぱい!


 「でゅふ…最近一緒にお風呂入ってないよね…」


 そう言って服を脱がしにかかった。


 「葵様…何を」


 「ねぇ、アイネス。今はご主人様って…よんでぇ」


 「えぇ?構いませんけど…ご主人様、こんな所で…」


 「今は我慢したくないの!」


 「きゃ!あおい…じゃないかった、ご主人様っ!」


 息を荒くしながらワイシャツをはだけさせると、ブラに覆われたおっぱいが…。


 興奮してきてくらくらする。


 倒れる様に、愛ネスの首筋にしゃぶりついた。


 「ひゃぁ!…今宵はとても…情熱的なのですね」


 「…っちゅ…えっちなことしたいの…」


 「葵様…」


 「…ゴシュジンサマ」


 「アご主人様…」


 くっそう…。これでアイネスは感じているんだろうか…童貞だからわからない…。


 ととと、とりあえず。ショーツが濡れてるかで確認しようじゃあないか…!



 「葵様〜、いらっしゃいますか〜?」


 「クーーーローーーウ”ァーーー!!」





——————-



  「と、いう事でですね。ここ、アイシアから一番近い国。ロッカスという所で、我らがアイシアが噂になっているんでふ」


 腫れた頬のままクロウが説明してくれた。


 「そう…取り乱してしまってごめんねクロウ。

 でも、何故それをクロウが?」


 「リアが葵様に伝えろと。リアはあの街に出入りする事があったので」


 いつもアイシアに入り浸っているイメージだったけど、彼女も色々してるんだな。


 「噂ってどんな噂よ」


 「王都グラトニアから飛んできた神獣っていうのがもう出回ってるそうです。

 その事実に尾ひれがついて、色欲の神獣だとか、世界征服がどうのとか、リアの行った街ではそんな感じらしいでふ。」


 「色欲とは失礼な。

 というか本当ごめんねクロウ。ほっぺ治してあげる」


 クロウのほっぺを撫でて治した。



 その時、クロウの警告をもっと真剣に聞いておくべきだった…。




—————



 まさか…こんな事になるとは…



 「うっふ〜ん。ご主人様って本当だいたーん♡」


 「ふぉっふぉっふぉっ…いいじゃない〜。

 もっと触らせてよぉ〜ん」


 「あ〜ん。まな子ばっかりずる〜い。ご主人様、私の方がおっきいですよ♡」


 「むほほ、どうかなー。わたち触ってみないと分かんなーい♡」


 「や〜ん、えっちぃ〜ん///」


 

 「あの…葵殿…。それで、お話があるのですが…」


 「ん…お爺さん誰?」


 「だから!さっきも言ったでありませぬか!緑園国ロッカスの使者「ダーダー」で御座りますると!!」


 「あー、そんな感じでしたね。」


 「…まぁいいです。で?どうですかな?そちらの葵殿らが住まわれている土地。正式にロッカスの領地として迎え入れたいのですが?」


 はー、人が気持ちよく美女のおっぱいを揉んでいるというのにこのジジイは…。


 なんかおっぱいで興奮したせいでちょっと理性が飛びそうだ。なんせダブルおっぱいだからな。おっぱいはそもそもダブルなのにだ。


 理性が飛びそうになるわー。


 運ばれている馬車の窓に向けて風魔術をぶっ放した。


 「ひええぇ!!!!」


 「領地って、占領じゃなーい。正直魔力底無しすぎてロッカスくらい滅ぼせそうな勢いなのに舐めないでね」


 「こここわ…(こやつ…若い見た目と反した魔力じゃ…)」


 「手土産の一つもなしに、逆ナンまがいのやり方で馬車に乗せといてねぇ〜?」


 「ぎゃ…ぎゃくなん?

 手土産ならその子らがいるではありませぬか!葵殿がおなごが好きな神獣と聞き及んで用意したのですぞ!」


 「ほんと!?この子たちくれるの!?」


 「ア”いやあげるとかそういうんじゃ…」


 「え〜」


 「アーいや、どうぞどうぞ持って帰って下さい」


 「何言ってんだクソジジイ!!!」



 ロッカスの使者様は盛大に蹴りを喰らわれた。


 


————



 馬車に乗らされて、なんやかんやでロッカスに招かれた。半日もかからなかった。

 ここらは高い木々と山々に囲われているが、方角さえ覚えてしまえば魔術で飛んできたら早そうだ。


 

 なんか偉そうな人が座りそうな玉座の前まで案内された。

 しばらく待っていると、如何にもな奴が来た。ロッカスの国王だ。


 

 「君が神獣かね。 ずいぶんと美しい姿をしているのだな。」


 「どうも」


 「長旅ご苦労。

 ところで、君達の村…アイシアというそうだね。その村を我らがロッカスが保護下におこうという話だが…」


 「結構です」


 「…ん?どうしてだね。」


 「自分たちより弱い国が助けになるとは思えません」


 「貴様ッ!陛下に失礼だぞ…ぐはぁ!!」



 声を荒げた兵隊さんを吹き飛ばしておいた。


 

 「君…どういうつもりかね?」


 「ロッカスの国王さんは部下のしつけがなっていない様でしたので…」


 「…もうよい。此奴を懲罰房へ連れて行け」


 「…っは!」


 

 できるわけねぇだろぉん?

 

 あおいは てきを すべて むりょくか した!



 こんな適当にあしらっているのには理由がある。

 この国はあまり発展していない。


 この王宮こそ煌びやかだが、街の様子を見ればわかる。

 前いたグラトニアとは比にならない。


 貧富の差が激しすぎるのだ。

 王宮の周りの住宅だけだ。綺麗なのは。


 あと、軍事力もなさそう。

 まじで私1人でやれそうな勢いだ。

 この国一つよりゼオヒム1人の方が数倍強い。



 「自分の無力さを理解しなさいおろかものぉ。

 何か頼み事とかなら、快く受けるけれど、相手の事情と力量も分かれないあなたにはほとほと呆れましたよ」


 「ぐひいぃ……わ、わかった。失礼した…。このところは引き上げてはくれないだろうか…」


 「はぁ?ここまで来させといて何もない訳!?なんかちょーだいおじちゃん!」


 「おじ……

 何が望みなのだ…」


 「うーん。おんな!」



 と、ふざけていったらマジでメイドの子をよこされた。


 



 このメイドは可哀想だな。

 詫び石にされた訳だ。

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