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おねロリ


 

 夜、目が覚める。


 あぁ、寝てたのか。



 とりあえずパソコンつけるか。


 あれ、電源つかないんだけど。


 壊れた?


 どうしよ、パソコン買う金ねぇ〜。


 



————-



 夢を見ていた。私は眠っていたらしい。


 前世の夢だった。大して面白くもないニートの頃の夢。


 目が覚めると幸せな感触の枕が私の頭の下に敷かれていた。


 「目が覚めましたか?葵様っ」


 アイネスが照れくさそうに敬語を使う。

 そうか、この感触はアイネスのふともも。


 ん?寝てた?



 「そうだ!あの後急に気を失って…クロウは!?」


 「ここに、」


 ああ、よかった。とりあえず2人とも無事だ。


 三人抱えて魔術で飛ぶのはだいぶ労力だったらしい。おそらく私の体内魔力が一時的に尽きたのだろう。



 とりあえずアイネスの膝枕に戻る。


 戻るとアイネスが頭を撫でてくれる。


 「葵様、助けて頂けて感謝極まります」


 「アイネス?どうして敬語を使ってるの?」


 「ふふ、クロウ君に指摘されましたの」


 「クロウ、アイネスはいいのよ」


 「…!申し訳ありません」


 「いいえ、それもですが、葵様に拾われた命。今後、葵様に付き従いたいと心に決めたのです」



 下からアイネスを見上げると満面の笑みと赤みを帯びた顔で私を見ていた。


 「そう?でも私のせいで今回の件が起きたんでしょ?」


 「いいえ、私は何かと王都の貴族から目をつけられていましたから。遅かれこうなっていたでしょう。

 それより…


 申し訳ありません!葵様っ!


 当たらなかったとはいえ、あなた様に剣を向ける様な真似を…!」



 そういってアイネスは私の首をさすったり、ほっぺをすりすりしてきた。


 「おい貴様!先程から葵様に失礼だぞ!」


 「何かしら、私の行為のどこが失礼なんだ?」


 「葵様に気安く触るな!」


 あれ、なんかこの二人仲悪い?

 いや、クロウがヤキモチやいてるだけか。



 「いいのよクロウ、

 アイネス。これからはあなたの力、頼りにしていいのね?」


 「はい、勿論で御座います。この命、あなた様に捧げます。」


 

 命もらったわ。


 「あなたの命、私が好きにしていいのね」


 「はい、この身、既に葵様のもので御座います」


 ほうほうほう、

 と、とりあえずおっぱいだな。

 とりあえずおっぱい触ってから考えよう。




 クロウがむくれた顔で私を見ていた。

 アイネスの体を楽しむのはまた今度だな。


 すたっ と立ち上がって咳払いを一つ。



 「で、ここどこ?」


 

 「分かりません」


 「しいていうなら、森、ですかね」



 おい、異世界サバイバルは程々にしとけよ。

 て、私が飛んだんだった。


 ん〜。でもこんな事をおこしておいて孤児院に帰れる気はしない。



 「ご安心下さい。このアイネス、何処だろうと葵様に不自由などさせませぬ」


 「アイネス?」


 

 そう言ってアイネスが手を広げた先を見ると、既に狩った獣や、焚き火の準備まで、野宿の準備が済ませてあった。



 「アイネス…凄いね…」


 「彼女は仮にも元王都騎士団団長ですからね」


 「というか私どれだけ気を失ってたの?」


 「半日程」


 「そんな経ってたのね…クロウ、こちらに」


 「はい?」


 寄ってきたクロウの頭を撫でてやる。アイネスがどれだけ優秀でも、気絶していた私の面倒を見てくれたのはアイネスだけではないだろう。

 いままで散々怒ってばかりだったからな。

 こういう時はしっかり感謝しないと。

 言ってもまだ9才だ。


 「ありがとう、クロウ」



 わかりやすく恥ずかしがっていたが、自分からは決して私の手から逃れようとはしなかった。



 そういえば私は何歳だっけ。

 誕生日が分からないからどこでカウントすればいいかわからない。


 前確か6才って言ってた気がするから7才になっとくか。








 アイネスの野宿のスキルはとても高い。


 仕事出来ます感が凄い。


 今まで野宿は何度もしてきたが、お腹いっぱい食べたのは初めてだ。

 アイネスの獲った獲物は特別美味い訳ではなかったが、今までの野宿からは考えられない御馳走であった。


 不自由させません宣言通りだ。


 お腹いっぱいになった後はまたアイネスの膝枕に戻る。


 自然と頭を撫でられる。


 野宿とは?


 今までで最高の生活水準じゃないか。


 膝枕をしてもらいながら足の感触を確かめていると、アイネスが足の裏を怪我している事に気付いた。

 そうか、服は囚人服だし、靴はないもんな。こんなに動いてれば怪我もする。

 


 「葵様、どうかお気になさらず」


 「アイネスこそ気にせず言ってくれればいいのよ」


 私がさすれば治るのだ。


 「葵様、これは…!」


 「凄いでしょ、軽い怪我ならしばらく触れていれば治るわ、他に怪我した所はない?」


 そう言って私はアイネスの体を触る。


 怪我を探すのだ。他意はない。


 足は大丈夫だな。

 腰回りを触る。見事なくびれと程よい筋肉。元騎士団長は伊達じゃないぜグヘグヘ。

 お…おっぱいも触らないとな。怪我してたらいけないし、



 ただいまおっぱい。


 やわらけ。なんだこの幸福の塊は。


 

 「ふふ、くすぐったい」



 アイネスは照れていたが、その照れは私の求めているものではない。


 私は本来、「あぁっ!だめぇ!そんな触っちゃ…いやぁ!」みたいなのが見たいのだ。

 これじゃあ百合だ。


 というか百合なのだ。


 自分のマスターソードは抜かれる事なく消失してしまったのだ。

 こっちの世界では生粋の美少女。どうあがいても百合なのだ…。

 悔しい。



 けど揉むの楽しいから揉む。


 アイネスは私を赤ちゃんの様にあやす。


 アイネスはお母さんmoveかましてくるからエロくならないんだよなぁ…。


 けど、この世界に来て初めて揉んだ大人おっぱい。それだけでも感謝。


 ぼく、満足。



 ずっとアイネスのおっぱいを触っているとクロウが困惑し始めた。

 違うよ?怪我を探してるんだよ?



 はい。擦り剥いてたのは足の裏だけだね。





—————-



 サバイバル初日は終わり、朝になった訳だが。



 確かに私自身は不都合はなかったが、アイネスとクロウの身が心配だ。

 アイネスはまともな装備もないのに狩りをするので怪我をするし、夜は警戒していてまともに寝れてなさそうだ。


 クロウは剣術も出来るし、私との受け答えもしっかりした執事みたいだが、まだ9才。 ちょっと前までサバイバルとは無縁の孤児院生活だったのだ。いくらアイネスが手を焼いてくれてもストレスも多いだろう。

 というかこの二人仲良くないっぽいし。

 愚痴をこぼさないのはクロウの意地だろうか。




 ので、拠点を作る事にした。


 既にこの場には簡易的な拠点として、焚き火や簡素な屋根がアイネスによって用意されているが、がっつりつくる。



 空飛んで周りの景色を軽く見てきたがマジで森だった。あと山。

 遠くに街が見えた気がしたが小さくてよく分からん。

 前のせいでだいぶ魔力を使ったのか、ちょっと飛んだだけでフラフラする。

 飛行って結構魔力消費激しいのかも。

 


 アイネスに場所を聞いたが「南東に飛んだ」のは分かったらしいが、速すぎてどれだけ飛んだかは分からないらしい。


 そしてそれが本当だとすると、ここは「最果ての森」かもしれない。



 最果ての森というのは、現在の世界地図でみて一番南東にある森で、その先を計測した者がいないので最果てらしい。


 ちなみに北西は最果ての山、北東と南西は最果ての海。だそうだ。

 私が測定すれば世界地図完成しそうだな。

 

 って言っても王都から最果ての森まで結構ある。本当に最果てかは怪しい。


 


 まぁ、帰る場所もない訳だし。


 私はマイ○ラではまず、リス地に拠点を作ってから遊ぶタイプだからまず最初は拠点を作るのだ。


 そしてサバイバルに前向きなのは大きな理由が2つある。


 一つは、

 頼れるおっぱい。もとい、アイネスという保護者がついている。安全。


 二つ目は、

 私が魔術を理解し始めた。これによりイージーモードになるはずなのだ。



 私がこの世界に来て、すぐにやった魔術達、あれは恐らく召喚術。

 前世での記憶を頼りに召喚していたのだ。ファイアーアローとかは「手法を召喚」した上で、更に火魔術の魔力を消費している。

 超燃費悪い。


 だがだとすると私は召喚術は長けているハズ。


 サバイバルに必要な物を召喚してしまえばいい。


 とりあえずハンマーとクギ…とおもって作り始めたらフラフラしてきた。



 「葵様!大丈夫ですか!」


 「おっぱ…アイネス…おかしいわ。なんだか力が入んない」


 「それはそうです。魔力だけで物を生成するなんて、神の所業です!それを体内魔力だけでしようものなら、普通の人間ならクギ1本で倒れます!」


 そんなもんなのか、だとすると私の体内魔力相当凄いが…。


 とりあえずまだ魔力が回復してないし無理はよそう。


 アイネスにアドバイスを貰った。普通は体外魔力や既にあるもので応用するのだと。


 ので、私は取り敢えず風魔術で拠点周りの木を全て切り倒して、その丸太を加工する事にした。

 アイネスとクロウは唖然としていた。

 が、



 「すごい…凄いです葵様っ!」


 とアイネスに抱きつかれた。

 あぁ〜おっぱいきもちええんじゃ。


 そしてその木を使ってアイネスに木剣を作ってあげた。めちゃくちゃ喜んだ。


 ていうかこれ、このまま家作れるくね?と思って、木を加工しながら組み立てると、マイ○ラの豆腐ハウスみたいなのが出来た。

 建築センスなさすぎ。

 ただ、無理やり魔術で木を組み立ててるので不思議な感じで逆に芸術性を感じるかも。



 「す…すごい。さすが葵様…」


 

 歓喜の次は驚愕していた。


 クロウははしゃいでドアのない木製豆腐ハウスに出たり入ったりした。

 してすぐに私たちの目線に気付いて咳払いをした後に手を後ろに組んだ。

 いいんだぞ大人ぶらなくて、子供らしくはしゃいでるクロウは可愛い。いい物を見た。



 ただ疲れた。


 ぐったりするとアイネスがすぐに支えてくれた。優秀。

 

 「葵様、大丈夫ですか?」


 「えぇ、だけどちょっと休みたいかも」


 アイネスは出来立ての家に私を運び入れ、私の腰掛けに丁度良い木を持ってきてくれた。


 「葵様の御意向は理解しました。ここでお休みになって下さい。あとは我々が。

 行くわよ。手伝いなさいクロウ」


 「おい!仮にも葵様の付き人になったなら俺は先輩なんだからな!」


 きりっとアイネスに睨まれるクロウ。

 クロウはおどおどしはじめた!


 アイネスは無条件で子供好きかと思ったが、ロリコンなのかもしれない。

 

 結局二人で出かけていった。なんやかんやで仲良い兄弟みたいで面白い。


 して、何をしにいったのか。

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