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登場シーンがインド映画風のアレな勇者

作者: 森野

「Ah〜〜〜〜〜〜 La Hoi Sor〜〜〜〜〜〜!」


あぁ! 何故だ!


我々は勇者を召喚したはずだ!


飢えに苦しむ農民から。危険を背負いに国中へ商品を届かせる商人から。命を削り魔物と戦う兵士から。この国に住む全ての民から、その生きる力を借りて勇者を召喚したはずだった!


なのに何故……


何故…


「Ai〜〜〜〜Sa Hoi!」

「「「「Sa!!!!」」」


「Ah〜〜La Hoi!!!」

「「「Sa!! Sa!!!」」」


こんなにも踊り狂っているのだ!


交代で魔物狩りの遠征を繰り返し疲労の絶えない近衛達が肩組み踊り、崩壊の淵で揺らぐこの国の綻びを見逃さぬため方々を駆け回る侍従達は円となって大合唱。


そして絶えず知恵を絞り切るため、会議室で雑魚寝を繰り返す大臣達がその中央で激しく腰を振る。


悪夢か?


悪夢に違いない。


だがしかし、なぜこんなにも……。


あぁ、わかっている。この国は救われるのだろう。


失ったものは多く、取り返しのつくものは少ない。

だが間違いなく、我らは救われた。


鳴り止まぬ煌びやかな未知の音楽。


天から降り注ぐ輝きに満ちた光。


そして踊り狂う集団の先頭で、自らも踊る者。

あの者こそが我らの勇者。


苦難に満ちた我が民を、満面の笑みに変える男。


あぁ、ありがとう!

こんな喜びに満ちた日!


王冠が邪魔だ!

こんな日に! どうしたって腰を振らずにはいられまい!!

ローマ字で書いている部分がありますが、英語ではありません。

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