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第12話 炎の幹部

 翌日。俺達は準備をして、この里の長のビーマルさんに挨拶を交わし、監視所へと向かっていた。


「晃、監視所にいる幹部はどんなやつだ?」


「んー、炎を使う騎士みたいな感じだったはず」


 完璧には予知できない……というか過去の話のような感じだ。


「そういえば読んだことあるみたいな事を言っていたな?」


「ああ、実は本なんだよ。俺の世界じゃこの世界の事がラノベで書かれてるんだ」


 晃の存在が謎に満ちている。この世界?まるで別世界から来た言い方だ。初めて会った時もそうだった……一体何者なのだろう。


「相手は幹部なんでしょう?こっちにはエレナがいるし、楽勝ね。話してないで急ぎましょう?」


「僕は負けませんけど頼られっきりだと苦戦しますよ」


「そうだな、俺達がカバーしないといけない。晃は戦えるのか?」


「俺言わなかったっけ?引きこもりだから無理よ。ちょっと柔道やってたぐらい ……体術な?」


 晃は戦えないのか、情報面ではすごく役立っているから大目に見るか。

 そんな話をしていると監視所は目の前まで来ていた。


「高い建物だなー。監視所だからか」


 晃が建物を見上げる。石で作られた建物だ。1番上にだけ窓がある。


「入口から入るしかないな……」


「僕はあの窓から入りますね。上から奇襲を掛けます」


「大丈夫なのか?皆で行った方が良くないか?」


「ねぇ、恵人。自分で倒そうとする努力しなさい?確かに強いけどわかってて立ち向かうんでしょ?」


 カレンに言われて気付いた。俺はビビっているのだ。大人達は皆怖かったのだろうか……?


「そうだったな……じゃあエレナ、しばらくお別れだ。死ぬなよ」


「僕は大丈夫ですよ。そっちこそ死なないで下さいね」


 エレナは窓下まで飛び、俺たちと同時に入る。


「なぁ、俺って入った方がいいの?戦力にならないし死にたくないんだけど」


「いた方がいい、その方が注目がバラけるはずだ」


「マジか……」


「行くぞ!」


 俺はドンッ!とドアを蹴破った。木製のドアなので簡単に壊れた。微かに窓ガラスが割れる音も聞こえる。


「何事だ?みん……がッ?!」


 全知者も人間。首を斬れば死ぬ。

 魔法を使わせなければ簡単に倒せる……!


 数人いたがカレンの協力のおかげで魔法を使わせずに全員倒せた。


「平和ボケだなこの全知者。今まで戦いなんて滅多になかったんだろうな」


「今のは速かったわね!剣士の特権だわ!」


「上に上がるぞ。エレナのカバーだ」


 俺達は階段に上がり、中層まで来たが誰も居ない。

 エレナの場所がバレたのだろう。


「エレナが心配だ。急ごう」


 階段を上がろうとした瞬間。誰かが中層の広場にいた。

 さっきまでいなかったはずだが……。


「恵人。まずい、ありゃ幹部だ」


「幹部?!」


 驚いた直後、上と下に行ける階段が炎に包まれる。


「待ちなアンタら」


 炎のように紅く、長い髪に眩しい紫紺の瞳の女性。軽い装備をし、剣は炎を纏っていた。


「エレナがいないのに……仕方ない。持ち堪えるぞカレン!」


「強そうだわ……焼かれそう……」


 カレンは震えている。当たり前だ今までと違う相手だ。俺も怖い。


「あたしはここの管理を任されているフレミアだ。ここに来たってことは兵器が目的だな?」


「そうだ。全力で止めてやる!」


「あたしに勝ちな、それからだ」


 人数では勝っているが、相手は魔法も使う。

 どうにかして耐えないと……!


「行くぞ!」


 カレンと俺は幹部のフレミアに立ち向かった。

いかがでしたか?

更新がちょっと長引いてしまいました……

炎を使う剣士ってカッコイイですよね!笑

誤字、脱字やアドバイス等ありましたら言ってください!

それでは皆様が楽しめる作品を目指して頑張ります!

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