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第11話 予知

 俺は全知者の監視所を見ている。カレンとエレナは借りた家に入り、晃は里を見回っている。


「あそこに連れていかれた人を助けられるかな……」


 この里の人もそうだが全知者に立ち向かおうとしている人がいない。

 王国も村も……。勝てないとわかっているからって見過ごすのもダメだと思う。

 そもそも何故全知者は現れ、人が連れていかれるのだろう。

 何か目的があるはずだ。


「おい、恵人」


 突然晃が話しかけてきた。


「おわっ!ビックリさせるなよ……」


「考え事か?それより俺は役に立つぜ!確定だ!」


「なんだ、予知ができるってか?」


「そうだよ。俺の推しキャラがいたんだ。つまり読んだことあるラノベの世界だ!推しキャラには話しかけれなかったがな……」


 推しキャラ?好きな人のことだろうか。晃が予知?できるなら進み具合も変わってくる、これは大きい。


「早速なんだが全知者はなんだ?これからどうなる?」


「おいおい、そんなイッキにネタバレしても面白くないだろー?教えられるのは手に届く範囲だけだ。例えばあの監視所には何があるかとか」


「何があるんだ?」


「全知者の中でも強いやつ……幹部的な?」


「幹部だと!?」


 それは苦戦する。ただの全知者でもあんなに強いのに幹部級はキツい……。


「驚くにはまだ早いぞ。それは何がいるかだ」


「早く言えよ……何があるんだ」


「俺らがいる所一帯を軽く無くすことができる兵器だ」


「何……?そんな兵器どうやって……いや、それだとあの監視所はどうなる?奴らも巻き込まれるぞ」


「あれは捨てだ。爆破する時に遠隔操作するぜ。ちなみに動力の源は攫われた人達だ。生命がガソリンっという事さ」


 ガソリンがわからんが、使われるということだろう。急がなくては……!


「止まっている暇なんてない!急がないと……!」


「落ち着けよ恵人。まだ大丈夫だ。明日から行っても全然間に合うぜ」


「そうか……とにかく、皆に伝えよう」


 俺は急いで家に戻った。そして晃から聞いたことをカレンとエレナに話した。


「そうなんですね、明日起きたらすぐに準備しないとですね!」


 表情は笑っているがエレナは怒っているのだろう。


「最低ね!全知者のやつ」


 対してカレンは純粋に全知者の行いを軽蔑していた。


「俺ってめっちゃ役に立ってね?安心しろ、お前達がハッピーエンドを迎えるように導いてやるからよ!」





 そして深夜、晃にあんなことを言われ、寝付けなくなっていた。

 すると、突然ドアが開かれた。カレンが入ってきたのだ。


「恵人?起きてる?」


「ああ、寝付けなくてな……お前もか?」


「そうなんだけど……幽霊が出たの……っ」


「幽霊?本当に居たのか?」


 居たとして、叫んでいないのは寝ている皆への気遣いか。我慢は出来るようだ。


「白い服の女性が……ううっ!」


 泣き始めてしまった。


「分かった、落ち着くまでここにいていいから……」


「うっ……もう行きたくない……この部屋で寝るわ、あんたと一緒じゃないわよ?そこのソファーで寝るわ」


「そうか、好きにしろよ」


 最初から期待はしてないが。そういえばなぜ俺の部屋なのだろう、エレナの部屋に行かなかったのはカレンの部屋から遠いいからか?

 いや、今は気にしている場合じゃない。

 明日早く起きれるように考え事はここまでにした。

いかがでしたか?

次から戦闘ですのでお楽しみに!

誤字、脱字やアドバイス等ありましたら言ってください!

それでは皆様が楽しめる作品を目指して頑張ります!

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