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黒き伝説となり隠された異世界の勇者達の冒険記〜☆旧異世界勇者・外伝☆  作者: みけ猫 ミイミ
第1章〜伝説が動き出した

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伝説‥53話〜フルパワー全開

クレイは寮の屋根の上に登り時計塔に向かう。

 ここはオパール魔導師学園。クレイ・ディオンは男子寮と女子寮の間にいた。


(それにしても、上まで結構ありそうやなぁ。)


 クレイはどんな強化をすればいいか考え、ステータス画面を開き、アイテムやスキルを使い、腕力、スピード、耐久性、ジャンプ力を上げ、ついでに運力、魅力を一時的にMAXまで上げた。


 そして上を見上げると、


「こら流石に、落ちたら死ぬやろな。まぁ、行かんとしゃ~ないしな。まぁこんだけバッチリ強化しとったらイケるやろ。」


 クレイは大きく息を吸って吐いたあと、自分に気合いを入れ、両腕と両脚にパワーを集中させると、弾みを付けジャンプし、男子寮と女子寮との壁を交互かつリズミカルに蹴り上がっていき、屋根の上まで辿り着いた。


「ふぅ、何とか屋根には登ったけど、結構風吹いとるやんけ。それに思ってたより時計塔の屋根が高い上に、ちょっと距離があるな。さぁ、どないしよかなぁ?」


 クレイは少し考えていたが、ここで考えていても仕方ないと思い、持っている技を一時的にアイテムで強化し使う事にした。


「ほな、覚悟決めて行くとするかぁ。」


 するとクレイは屋根の端の方から、弾みを付け駆け出し、屋根の先端までくると、


 《カンガルー ハイジャンプ!!》


 クレイは、両脚にパワーを集中させ腰を落とすと、弾みを付け、時計塔のテラス付近の屋根までハイジャンプした。


 時計塔の屋根の高さまで行くと、すかさず右足と左足を交互に前に出し屋根の上にギリギリで着地した。


「ふぅ、何とか風のおかげもあってギリギリ着地できたけど。今度はあの時計塔の天辺に登らんとあかんちゅう訳かぁ。」


 クレイは時計塔の天辺を見た後、(リュウキ)とシュウを見ると、


「さて、いつまでもこんな所でこうしとってもしゃぁないし、行くとするか。」


 弾みを付けると、時計塔のテラスを目指し駆け出した。



 一方クロノアとグラディスは大嵐の中を、時計塔の遥か上空に居る、(リュウキ)とシュウを不安気に見ていた。


「ねぇ、グラディスさん。さっき何で、(リュウキ)はシュウをいきなり襲ったのかなぁ?」


「何故、シュウを襲ったかか。これは憶測でしか無いが。恐らく、リュウキがシュウの事を考えたからだと思うんだが。」


「ええっと、何でリュウキがシュウの事を考えただけでシュウを攻撃するのかな?」


「そうだな。俺が見る限りだと、この状況とさっきの話をまとめて考えてみたんだが。リュウキはベルクスを攻撃する為に龍に変身した。しかし、思っていた以上にリュウキ自身に、かなりの魔力が存在していた。それを無意識に使っているせいで、どんどんマナが集まり龍を制御困難にしている。」


「そっか、でもそこまでは私でも何となく分かるけど。」


「ああ、そうだな。だが、今現在ベルクスはあの塔にはいない。それで(リュウキ)は遥か上空を旋回していたのだろうが。シュウが来た事により、リュウキがシュウの事を考え龍はそれに反応し新しい攻撃対象だと判断したのだと思うんだがな。」


「そうなのかぁ。じゃ、そうなると、シュウにとって今の状況ってピンチなんじゃ無いのかな?」


「ああ、多分今の状況は良いとは言えない。ただ、シュウが何処までこの状況に対処できるかで決まるかもしれない。それと、クレイが何処までサポートできるかにもよるだろうな。」


「そうだね。今頃クレイどの辺にいるのかな?」


 クロノアは時計塔のテラスの辺りを見たが風が強く良く見えなかった。


 そして、クロノアとグラディスは時計塔の遥か上空に居る、(リュウキ)とシュウを心配気に見ていたのだった…。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

クレイはひたすら時計塔の天辺を目指す。

では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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