表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き伝説となり隠された異世界の勇者達の冒険記〜☆旧異世界勇者・外伝☆  作者: みけ猫 ミイミ
第1章〜伝説が動き出した

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/78

伝説‥50話〜適任者

クロノアはクレイ・ディオンが来ている事を知りある提案をする。

 ここは時計塔付近。風は更に強くなり、大嵐が吹き荒れていた。


 クロノアはグラディスからクレイとマリリンがこっちの世界に来ていると知り考えた。


「ねぇ、グラディスさん。さっきの話だとクレイ・ディオンが来ていて、そのマリリンって人も私達と同じ世界から召喚されて来たのよね?」


「ああ、そうだがマリリンとは、知り合いでは無いのか?」


「うん、クレイの事は知ってるけど。マリリンって言う人は知らないのよね。」


「私は、マリリンの事知ってるのら!でも、そのクレイって言う人は知らないのら。」


「なるほど……だが、クロノアとミクは知り合いなのだろう?」


「ううん。クロノアとはね。こっちの世界で初めて会ったのら。名前だけは知ってたんだけどね。」


「うん。私も同じなんだけどねぇ。」


「そうか。それでクロノア何か言いたい事があったのではないのか?」


「あっ!そうだった。これは可能ならなんだけど。シュウだけだと心配なんだよね。確かにリュウキと対等に渡り合えるのはシュウだけど……。」


「何が心配なんだ?」


「……そっか。シュウは確かにリュウキと対等に渡り合えるけど。たまにタイミング外すから誰かのサポートがあるといいのら。」


「なるほど。だが、そのサポートを誰がやるというのだ?」


「お前達、先程から聞いていたが。クロノア、お前が言いたい事はだいたい理解した。そのクレイとかいう奴をここに連れて来て、何かあった時のサポートをと考えているんだな。ただ、どうするつもりだ?」


「ナルザスさん、それはクレイが考えてくれると思う。シュウには勝てた事は無いけど、シュウの近くでサポートしてたから。それに、これは多分だけど。クレイは魔力とは無縁の武道家だし、全格闘家関係の職はマスターしてたはず。」


「なるほどな。マナとは無縁の職か……確かに、この状況では返ってその方がいいかも知れんな。」


「ナルザス様。しかし、向こうには怪我人と捕まえた者達がいる。誰かが、看病と見張りをしていなければならないと思うのですが?」


「確かにそうだな。そうなると、誰かがそのクレイと交代しなければならないな。」


「ん?それなら私がやるのら!」


「ミク、お前が向かうと言うのか。大丈夫なのか?」


「うん、こういう時に私の職のスキルは役に立つのら!」


「確かに、ミクはシーフだから。そういうのは得意かもねぇ。」


「ん?シーフの他にもね。アサシンに、忍者に、スカウトに、呪術師と……えっとね。」


「あー、そうなのね。それなら、ミクに任せても大丈夫かな。」


「グラディス。ミクだけを行かせるのは心許ない。なので、私も監視の為にそこに同行する。」


「では、ナルザス様とミクを、アクアメノスへと送り届け、その後クレイを連れてここに戻って来たら。この場の監視は私が受け持ちたいと思います。」


「ああ、頼む!それと、クロノア。何も無いとは思うが、念の為にこの緊急招集用の水晶を渡しておく。我々がアクアメノスに行ってる間、何か起きそうな時はこれを使い知らせて欲しい。」


「緊急連絡用って事ねぇ。それで使い方は?」


「使い方は簡単だ。ただ、その水晶に魔力を注げばいい。」


「そっか。多分大丈夫だと思うけど。何かあった時はそうしますね。」


 クロノアは緊急招集用の水晶をバッグにしまった。


「ナルザス様。そろそろ急ぎアクアメノスへと行きませんと……。」


「ああ、そうだな。」


「クロノア、1人で大丈夫なのら?」


「ん?大丈夫と言いたいけどねぇ。不安じゃ無いっていえば嘘になる。だけど、リュウキとシュウをここに2人っきりにしておくわけにもいかないしね。」


(クロノアはホントに2人の事が心配なのらね。私もこうしちゃいられないのらぁ~。私は、今出来る事を頑張るのらぁ~。)


「そうなのらね。じゃ、行ってくるのら!」


「ミク、準備はいいのか?」


 グラディスが言うとミクは頷いた。グラディスはそれを確認すると、ミクとナルザスを連れテレポートを使いアクアメノスへと向かった。


(2人の事だから多分大丈夫だとは思うけど。流石にこの状況だとねぇ……ん~大丈夫かなぁ?)


 そして、クロノアは大嵐の中を、(リュウキ)とシュウの事を心配しながら見ていたのだった…。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)

さて、この後どうなるのかな?

では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ