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秋空のくも ~おつまみホラー~

作者: パノラマ

 秋空が一番危ないそうだ。


 見上げた空にかかる蜘蛛の巣、そのうちのいくつかは、本物ではないらしい。

 空の割れ目がそう見えるのだという。

 雲母のようなものがキラキラとこぼれ落ちてきたらもういけない。すぐにその場から離れるべきだ、と。


 「どうして離れないといけないのさ?」

 「あれは引っ張るからな。」

 それは怖い。

 「だがとても綺麗なんだ。」

 とも言い添えた。


 「蜘蛛の巣ではないと言ったが、あれも蜘蛛なのかもしれないな。」

 糸で引っ張るからな、義足の伯父はそうひとりごち、公園のベンチからゆっくりと立ち上がった。

 あまり冷やしすぎると、失くした右足が痛むのだそうだ。


 伯父の隣を歩きながら、空を仰がずにはいられなかった。

 見たいような見たくないような……。

 ふと横を見ると、伯父も空を見つめていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] パノラマさん初めまして。 不思議な作品ですね。 おじさまの足は、もしかしてそのクモ巣に?? そんな綺麗な蜘蛛の巣、怖いですけど私も見てみたくなりました。
2018/11/30 13:19 退会済み
管理
[良い点] 短くてあ~いいっすね [一言] 小説を投稿する際に、 名前欄を空欄にすると作者マイページへのリンクを 貼れるので、知らなかった場合はぜひしてみてください。 知っててやってないんじゃい、って…
2018/11/29 22:33 退会済み
管理
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