第八話 〜コンドルームでの幸せ〜
〜コンドルームの迷宮〜
いかにもダンジョンって感じのダンジョン。遺跡のような感じだ。
いざ、目の前にして見ると正直不気味だ。
「......やっぱり、帰りませんか?」
雫も不穏な空気を察したようだ。
その方がいい。うん、絶対その方がいい。
「さあーて、突入よ!」
「よし、早くいこうよ!」
ララとフィオは全く気づいてないらしい。
二人は入っていってしまったので残った俺達も仕方なく入ることにした。
中は何も見えないほど真っ暗。光が無ければ進めそうにない。
さて、どうするか。
「フォルムチェンジ!ヤコウタケ!」
そうぽこち〇が唱えるとぽこち〇の体がぱぁーっと緑色に光った。
「わー!凄い!光ってる!」
フィオは目を輝かせている。
「成程ね。あの時ソドムが光っていたのは、この世界に来てすぐにフォルムチェンジを使ったからね」
俺達は?マークを頭に浮かべる。
「皆にはここから帰ったら詳しく話すわ」
そういえば、拠点が決まったら話すっていってたっけ。
「それより、光も手に入ったし今は進みましょ。きっと、このダンジョンには何かがあるわよ。私の直感が言っているわ」
「光は誰のお陰かな?うーん?どこかのイケメンのお陰かな?」
こいつは役に立ったがやはりムカつくな。
そういえば、新しい場所に来たのにこいつガサゴソ言わないな。
何でだろう?
「よし!行こうよ!」
フィオが先陣をきった。
ダンジョンを進んでいくと目の前を二つの影が横切った。
モンスターか......。
不思議なことにモンスターの影を見たり、気配はしているのに襲ってこない。
なぜだ?
モンスターが襲ってこないので俺達はダンジョンの奥へズンズン進んでいった。
暫く進むと分かれ道になった。どちらの扉へ進むべきか。
「まず、右にいってみましょうよ」
ララはそう言って右の扉を開けた。俺達もついていく。
扉を開けて覗いて見た感じ大丈夫そうだ。ただの長い通路になっている。
「少し入ってみて危なかったら戻るわよ」
成程。そうすればリスクが少ない。
俺達は扉の中に入った。
進んでいくと突如ピンク色の煙が狭い通路の壁から噴射される。
「キャー!」
女の子達が叫ぶ。
俺達は咄嗟に腕を身体の前に出し防御の体勢をとった。
?何ともないようだ。毒とかかと思ったが違うらしい。
「なんともないようですね、先に進みましょう」
と言って辺りを見回すと女の子達が倒れている。あ、あとぽこち〇も。
「皆どうしたんですか!」
俺は驚いていった。
「身体が熱♡ 熱くて 動かないわ♡」
うん?
「なんか♡ 身体がびくびくするよ♡」
おっと、これは?
「...ん、ん♡」
そういう事か。皆、興奮状態になっているらしい。皆、顔が紅潮して目がトローンとしている。
あのガスは人を興奮状態にするものなのか。
ぽこち〇も身体を光らせながらびくびくしている。
俺がこの症状にならなかったのはち〇ぽこがないからか。
ガスの細かい原理は分からないが、とりあえず俺が無事なのはその為だろう。
これは、大チャンス到来!皆の胸を揉んでやる!
そう思ったのもつかの間。やはり、モンスターが現れるか。
前方から四メートルほどのコウモリに角を生やして、目を一つにしたようなモンスターが近づいてくる。
ここは俺のイマジンオッパイの出番だ。運次第だが。
よし、先手必勝だ。
「イマジンオッパイ!!」
目の前にGの文字が現れる。出てきたポヨポヨの大きさは四メートル。
ヤバイ、ダンジョンごと攻撃しちまう。
四メートルだと通路いっぱいおっぱいだ。
待てよ。おっぱいは二つで一つ。
一つは目の前にある。じゃあもう一つは?
「ドガン!」
もう、ダンジョンごと攻撃してましたわ。前にあったはずの道、半壊です。
この道ではもう進めなさそうです。
目の前にあったポヨポヨも攻撃を開始した。
「ドガン!」
全壊です。
勿論、コウモリもぶっ倒れています。
モンスターは倒せたが、道も吹っ飛ばしてしまったため、戻って罠があるかもしれないけどもう一つの道に行きましょう!
その為には皆を運ばなきゃな。
と、その前に......へっへっへっ。
俺だとバレないようにまず皆の目を塞ぎましょう。
俺は自分の着ていた服を使って皆の目を塞いだ。ぽこち〇も勿論見られないように塞いだ。
よし、準備OK。
まだ皆、興奮状態が解けそうにない―。
今日の日記♡2
幸せ。生きていて良かった。
ありがとう、神様。
天罰はやめて下さい。ふ、フラグじゃないです!お願いします!
このすばファンです。