第六話 〜荒野をこえて、きょ〇んを探す〜
「よし、じゃあ早速倒しに行こうよ!」
フィオは今からにでも倒しに行こうとしているらしい。
「フィオ、まずは拠点を探して、そこを軸にしてダンジョンや村や街に行って強くなるわよ」
ララの意見はごもっともだ。俺達はまだスキルを使ってみたことすらない。俺のイマジンオッパイはどんなスキルなんだろうか?
「...そうですね。それがいいと思います」
冷静な雫はララに同意した。
「それもそうだね。じゃあ、早速拠点探しと行こうよ!」
フィオは落ち着きがないらしい。ボクっ娘っぽいな。うん。これもまたいいね。
俺達はローション村を後にした。
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〜荒野のリスハマイゴ〜
ローション村を入った方から逆に出ると荒野が広がっていた。
たててある看板には荒野のリスハマイゴと書いてある。リスのモンスターが出そうだな。もう、ネーミングセンスには触れないことにした。
ガサゴソ
モンスターが出たかと思ったらぽこち〇のいつものガサゴソだった。ミライヨソウと関係があるのか?
ガサゴソガサゴソガサゴソ
「...ここを抜ければ色々な場所に行けますね」
雫が落ち着いた調子で言った。
「よし行こうぜ!」
ぽこち〇の声を合図に俺達は歩き出した。
「うえっうえっ」
しばらく歩いているとなんか変な声が聞こえてきた。おっさんが嘔吐でもしているのか?
声のする方を見てみると五メートルはあるだろうか。巨大なリスが近付いてくる。小さいと可愛いリスだがここまででかいと流石に怖い。
ボゴン
俺達の近くに巨大などんぐりが落ちてきた。一メートルはある。やはり、このリスは敵モンスターのようだ。
周りを見ると、どんぐりを投げてきたやつを含めて四匹いる。
どうやら、囲まれてしまったらしい。
「スキルを試すチャンスね。皆、一匹ずつ倒しましょう。ソドムは戦闘スキルじゃあ無さそうだから私達の後ろに隠れてて」
「了解です!」 「了解!」 「...了解です」 「頑張ってくれ!」
俺、フィオ、雫、ソドムの順で返事をした。
「よし、かかれー!」
ララの怒号で戦いが始まった。
「チチファイア!!」
ララの胸の前から二つの大きな炎の玉ができ、相手に飛んでいく。炎の玉はどちらも三メートルはあるだろう。ララ・キョニュの名に恥じない技だ。
一匹目撃破。
「ウィンドソード!!」
フィオの手に風で出来た剣が握られる。フィオが剣を振りかざすと凄まじい旋風が起こる。リスは吹っ飛んでいって見えなくなってしまった。
二匹目撃破。
「......水の舞」
雫の手から水で出来た大きな龍が飛び出す。そのままリスに目掛けて突進。
三匹目撃破。
さて、後は俺だけだ。ふっ、見せてやるよ。この俺の実力を!
「イマジンオッパイ!!」
俺の前の空間に突如Aの文字が現れる。そして、まるでおっぱいのようなポヨポヨとした物体が二つ表れた。大きさは拳くらい。そのままリスに直撃!
......。
「あれれ?」
全く効いてないようだ。正直いってしょぼい。リスはどんぐりを投げようとしている。
まずい。跳ね返さなければ。
「イマジンオッパイ!!」
今度はEの文字が現れる。ポヨポヨの大きさは二メートル無いぐらい。さっきと比べると大分でかい。
「いけー!」
ポヨポヨはどんぐりを跳ね返してリスに直撃。今度は効いたようだ。
四匹目撃破。
「ふぅー」
どうやら、イマジンオッパイはかなりの博打技のようだ。
さて、荒野をぬけるか。
あれから、何度かリスに出くわしたが先頭をきっていたフィオが全部ぶっ飛ばしていった。
ウィンドソードつえーな、おい。
あれだけ連発出来るということはこの世界にMPは存在しなさそうだ。
夕方、遂に俺達は荒野をぬけた。
正直全身くたくただ。どこでもいいから休みたい。
「......ここから北に五分もしくは北東に十五分もしくは北西に二十分歩けば拠点候補がありますよ。どこにしますか?」
雫はそう言うがそんなもの北に五分に決まっているだろう。
「北西に行くわよ。私の直感が言っているわ」
ララ何を言っているんだ。
「うん。そうしよう!なんか、遠い方が良い拠点な気がするよ!」
フィオ何を言っているんだ。
「おっし、そうと決まれば行くぜ!オラ、ワクワクすっぞ!」
お前は黙っとけ、ぽこち〇。
「...決まりですね」
ここから二十分も歩くのか。ダルすぎる。
今日の日記♡2
皆のスキルがとても強い。
俺のスキルは安定して巨乳が出せないのが難点だ。
巨乳、巨乳、巨乳、巨乳、巨乳、巨乳、巨乳、巨乳、巨乳、巨乳
...。
勿論、十回言っても何も変わらないのは知っている。
旅したいなー。女の子とね。
次話もよろしくお願いします!