第三話 〜草原でぽこち〇を響かせよう〜
俺はウキウキしながらララに聞いた。
「ローション村って何かあるんですか?」
ララは少しもったいぶってにやっとして言った。
「スキルを覚えられるのよ」
「スキルって、あの魔法みたいやつですか?」
俺はスキルという言葉に興奮を隠しきれなかった。
「そうよ。魔法みたいなやつね」
「早くローション村に行きましょう!!」
俺はさらにウキウキしてきた。
「早く行こうぜベイベー」
僅か3分で立ち直りやがったぽこち〇もワクワクしているようだ。
ふっ、所詮こいつの女への探究心はそれだけってことか。
「私もワクワクしているけどはしゃぎすぎよ、あなた達。まだここから3時間はかかるわよ。それに、ここはまだベアー王国の領地よ」
「え、まだ、領地内なんですか?」とぽこち〇。
「そうよ。あと少し行ったらはじまりの草原に着くわね」
俺とぽこち〇のテンションが100ダウン。はうー。
――歩き続けること10分
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〜はじまりの草原〜
「やっと王国から出たかー。ここはモンスターとかいるんですかね?」
ガサゴソ
「ここはモンスターなんかいないわよ。なんてったってはじまりの草原ですもの。もしモンスターが出たら、スキルも武器もない私達はイチコロよ」
「確かにそうですね」
ガサゴソガサゴソガサゴソ
「それじゃあ、スキル取りに早く行きましょう!」
ぽこち〇が先頭に立って歩き始めたので俺達も進むことにした。
そういや、こいつ初めて会った時もガサゴソ言ってたな。
なんか、意味があるんだろうか。
――てくてくてく
「ぽこち〇♪ぽこち〇♪ぽこち〇ち〇♪」
なんか、遠足みたいにぽこち〇がしばらく歩いたら歌い始めた。
ララはと言うとやはり恥ずかしいのだろう赤面している。
女の子が恥じらうのは好きなので俺も歌うことにした。
自分でも酷いお供だと思うがまあいいや。
「ぽこち〇♪、ぽこち〇♪、ぽこち〇ち〇♪」
我ながら凄いと思う。俺らは結局この歌を少し節を変えたりしながらローション村に着くまで3時間ほど歌い続けた。
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〜ローション村〜
「着いたー!」
俺は胸が高なった。スキルを覚えられる!
ガサゴソ
「じゃあ、さっそくスキルを覚えに行くわよ」
ガサゴソガサゴソガサゴソ
ガサゴソうるせーなーぽこち〇。
俺達はローション村の中央にある大きな施設に向かって歩き出した。
今日の日記♡3
女の子が恥ずかしがるのはいい。うん。
これからもやっていこう。うん、そうしよう。
あとなんか、ぽこち〇がガサゴソ言ってることに気付いた。
規則性でもあるのだろうか。スキルなのか?
次回はローション村これはベットベトの予感。
よろしくお願いします!