第十六話 〜魔界で仲間をつくる〜
「それなら、ここで仲間を増やしてから行くわよ!大丈夫。オーク達は魔王の手下だから、四天王の誰かに人質として渡したはずよ。殺されてはいないと思うわよ♡」
「成程。俺達が四天王を一人倒したから目をつけられたってわけですか」
「あなた達四天王を倒したの!?やるじゃない♡」
サキュバスさんと話していたら落ち着いてきた。
頭は冷静に、心は熱くしなければ。
「オーク共はどこに行ったと思いますか?」
「オーク達が魔王の次に慕っているのは四天王のルシファー・サタナキアね♡」
ムラムラ西男と比べると名前のカッコ良さが際立つな。
「どんなやつなんですか?」
「あらゆる女性を意のままに操ることができるわ♡私は男なら誘惑出来るけど、操るまではいかないわね♡」
「それって、皆は操られてしまうってことですか!」
ぽこち〇はどうでもいいが。あいつは男だ。
「そういうことになるわね♡手強いと思うわ♡だから、私達もモンスターをこの魔界で仲間にして迎え撃ちましょう♡」
「モンスターって、仲間になってくれるもんなんですか?」
「そりゃあ、皆悪いやつってわけじゃないわ♡サキュバス族は増税に苦しんでいるし!ケットシー族は配給のご飯が足りないってボヤいているし!タイタン族は重労働させすぎって言って怒っているわ!他にも......」
サキュバスさんは興奮して声を荒げている。
てか、魔王政治下手すぎね?俺が代わりに魔王になった方がいいんじゃねーか?
「魔王はやく誰か倒してくれないかしら!代わりに誰か魔王になってよ!」
俺、魔王倒したら魔王になろうかな。
俺、別に勇者じゃないし、どうせなら凄い役職につきたいわ。
よし、俺の目標はち〇ぽこを生やしてやってやる!そして、魔王になることだ!
そんな、目標を考えているとサキュバスさんが言った。
「よし!ケットシー、タイタンを仲間にしましょう!行くわよ!」
俺はサキュバスさんについて行った。
皆は人質で操れるから殺されないとはいえ、急がなくては......
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〜ケットシー村〜
「着いたわよ♡」
サキュバスさんは落ち着きを取り戻したようだ。
そして、村に着くなり知り合いのケットシーの元へ向かった。
俺は待つことにした。
ケットシー村は何だか緑に溢れている。しかし、その広がる緑の芝生の上にはたくさんのケットシーが寝転んでいる。
「お腹減ったー」
「お腹減ったー」
ケットシー、「お腹へったー」しか言いません。
「そんなに、魔王の配給少ないんですか?」
俺は、近くのケットシーに聞いてみた。
「私達は質より量が欲しーの、魔王のやつの配給一日三食全部超高級トリュフなんだー」
おい、魔王ほんとに政治下手だな。なんで、わざわざトリュフをあげるんだ......
「皆、高級食材を貰っているんですか?」
「そこなんだよねー、私達だけ高級食材なんだよー。私達が食べるのが好きな種族って知っているからかなー?」
魔王、ちゃんと国民の意見を集めなきゃだめだ。
やはり、俺がなるしかないな!
俺は政治経験が無いのに妙に自信に満ち溢れていた。
「さて、次はタイタン村に行くわよ♡」
いつの間にかサキュバスさんが戻ってきていた。
「よろしくー」
魔界の女の子可愛いな、おい!
そして、巨乳多いぜ!
「抱きついていいですか?」
やべっ、心の声が漏れた。
「別にいいよー、魔界では挨拶はハグだよー」
マジか!ケットシーさんまさかのOK!
俺はなんの躊躇も無く、ケットシーさんの胸に飛び込んだ。
魔界最高かおい!
はっ、こんなことしている場合じゃない。早く皆を助けなければ。
俺達はタイタン村に向かった。
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〜タイタン村〜
ゴッツイ村だ。山で出来ている。まるで、要塞のようだ。
あちらこちらでタイタンが働いている。
「さて、知り合いの所行ってくるわよ♡......って、あそこにいるの知り合いのタイタンじゃない♡」
魔界には名前とかは無いようだな。
「おーい、タイターン♡」
「お、サキュバスじゃねーか!久し振りだな!」
タイタンは身長三メートルはありそうだ。そして、筋肉質でとてもゴツイ。そして、イケメンだ。
「相変わらず、大変そうね♡」
「ほんとだよ!魔王のやつどれだけ働かせるつもりだ!もう、クタクタだぜ!」
「それでさー、今から私達と一緒にサタナキア倒しに行かないかしら♡」
「魔王に逆らうってのか?何故そうする?」
「それが、かくかくしかじかでね♡......」
「おいガキ!俺に任せろ!女の子を救いたいんだろ!手伝ってやろうじゃねーか!」
「お願いします!」
これで仲間は揃った。後はサタナキアをぶっ倒しに行くぞ。
闘志がメラメラと燃え上がってきた。
やってやる。
キャラクター紹介も投稿したいと思います!




