第十四話 〜美人のお姉ちゃんといっしょ〜
「子猫は見つかったのかのー?」
女子陣、尚も停止中。
「いや、まだ見つかっていないのですが、子猫の行きそうな場所をお聞きしようと思いまして」
「そういうことだジジイ」
余計な事を言わないでくれぽこち〇。
「何故、この村が巨珍村といって、ワシ達が裸だって?良いだろう。答えてやるわい!」
......こいつは話が通じないタイプのジーさんだ。
「それはのー、あれはワシがまだ若い頃の話じゃ......」
しかも、長くなるなこれ。うん。
「ワシがこの村をブラブラしていたらのー。あ、因みにこの頃は村の名前は無かったんじゃ」
それでそれで?
「この村には祠があるんじゃが、その祠が急に光ってのー。吸い込まれたんじゃよ」
子猫も吸い込まれたんじゃないのか?
「そしたら、目の前には見慣れない世界が広がっていたんじゃ!空は紫色で地面は赤色。良く考えたらあそこは魔王が住んでると言われている魔界だったのかもしれんのー」
興味がでてきたぞ。
「暫くそこを歩いたんじゃ。すると、前から裸の美人のお姉ちゃんが走ってきてのー。ここから一緒に逃げてくれないかと言うんじゃよ。裸を見て、理性はとんでいたからOKしたわい」
俺もOKしちゃうね。
「逃げる方法は?と聞いたら、あなたの巨大なち〇ぽこを使うのよ!とか言い始めてのー。何に使うんだ?と聞いたら、こうするのよ!と言ってワシのち〇ぽこから精力を奪ったのじゃ!」
ど、どうやってだ?
「つまり、お姉ちゃんはサキュバスだったんじゃ!ワシのち〇ぽこに向けて精力搾取と言ってピンクのビームを撃ってきてのー。とても気持ち良かったのー」
くそ、俺もやられたかった。
「それで、サキュバスのお姉ちゃんが精力を使って脱出したんじゃよ。そのお姉ちゃんはこの子じゃよ。結婚したんじゃ!それで、サキュバスはいつも裸じゃから、ワシも裸になろうと思ってのー」
それで裸だったのか。
「じゃあ、巨珍村の由来はなんなんだ?」
ぽこち〇が質問すると、
「それは、ワシのち〇ぽこがでかいのと祠で珍しい体験をしたからじゃ!上手いじゃろ?」
こんなジジイが村長になっていいのかよ。
取り敢えず子猫は祠に吸い込まれた可能性が高いな。
「ありがとうございました。俺達は祠に向かってみます」
そう言って、停止している女子陣を連れていこうとすると、ジジイが話しかけてきた。
「祠に向かうのなら、ワシの妻のサキュバスを連れていくのじゃ!この子がいないと祠から出られないと思うぞ」
「危ないところでした。ありがとうございます。では、一緒に同行してもらいます」
「よろしくね♡」
美人だなー。ジジイだけ老けているということは、サキュバスは歳を取らないということかな?ジジイめ、羨ましい野郎だ。
俺達はサキュバスさんに案内してもらって祠に辿り着いた。
「これが、魔界につながっているかもしれない祠ね」
女子陣は停止していたが、話は聞いていたらしい。
「危険な匂いがするけど行ってみようよ!」
その時、祠が光り始めた。凄い光だ。
気がつくと俺達はさっきまでいた場所とは違う所に立っていた。
ここは魔界なのか?
確かに、空は紫色で地面は赤色だ。空気がなにか、モワッとしている。
「......ここは魔界なのですか?」
雫がサキュバスさんに質問をした。
そうじゃん!サキュバスさんに聞けば良かったんじゃん!
「ええ、そうよ♡ここは魔界よ♡」
やはり、魔界なのか......
「サキュバスさんはなんで脱出しようとしたんだい?」
「それはね......魔王に愛想が尽きたのよ......」
「どういうことだい?」
サキュバスさんは声を荒げて言った。
「魔王のやつ!我がサキュバス村で増税につぐ増税!五パーセントから二十五パーセントだと!?高すぎるだろうが!ふっざけんなよ!増税しすぎだわ!もう耐えられなかったわ!」
増税で逃げたんかい。
まー、確かに二十パーセントアップは酷いわな。
「すいません、声を荒げちゃって♡」
美人だから許す。何でも許しちゃいそうだわ。
そんな話をしている時だった。
「ニャー、ニャー」
こ、この声は!
今日の日記♡
巨珍村悪くないとこだ。サキュバスさんのお陰だな。いや、サキュバスさん居なかったらクソ村だわ。
魔界に来たらしい。すっげー危険な匂いがする。
最近、食いすぎて吐きそうでした、(^_^;)
後、メダルゲームは泥沼にハマりますよ!注意!




